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こんにちは、翼祈(たすき)です。
AI開発は障害があっても開発出来るんです。当事者の障害から開発されたAIも沢山存在します。
今回は、AI開発も障害者でも担える人材を育成している事を知り、それも書くことにしました。
AI開発と障害者
オートバックスセブン
オートバックスセブンは、摂南大学などと提携を結び、人工知能(AI)開発の仕事を、障がい者雇用を創出するための共同研究事業を開始しました。AI開発における機械学習の関連の仕事をオートバックスセブンが障がい者が任せるためのプラットフォーム(基盤)構築を図ります。障がい特性に応じたパソコンの入力デバイスなど治具やAI開発における運用モデルを設計します。
AIやロボット工学技術の進展で、障がい者が任せられる仕事の選択肢が減少する懸念があります。オートバックスセブンは今回の摂南大学との共同研究により、AI時代も障がい者が、AI開発事業でも働けるチャンスを十分に確保できる環境づくりを目指します。
オートバックスセブンと摂南大のほか、オートバックスセブン子会社のエー・ディー・イー(大分県別府市)、社会福祉法人太陽の家(大分県別府市)が賛同し、機械学習に用いる「教師データ」の入力プログラムなどを開発します。フットスイッチや、レバーを操作することで方向入力が出来る「ジョイスティック」などを活用し、多様な障がいに臨機応変な入力方法を探ります。
AI開発勤務を希望する障がい者が気持ち良く働けるように、アクセシビリティー(利用しやすさ)に重点を置いた教師データ作成支援システムを構築し、AI開発における具体的な事業の方法を検討します。教師データ入力を任せる拠点も設置し、障がい者の就労支援の意欲につなげます。
参考:AI開発を障がい者が担う、オートバックスが雇用創出へ ニューススイッチ(2021年)
青森県
青森県八戸市にある就労継続支援事業所で、障がい者がパソコンにAI開発に必要なデータ入力する作業に取り組んでいます。人間の雇用を奪うとも考えられているAIが、むしろ障がい者という社会的に立場の弱い人に新たな活躍の場を広げた形です。パソコン使用の事業所などが加盟する全国協議会によるとこのAI開発は駆け出し的な試みで、全国に広く広がる可能性があります。
画像に映った物体をAIに人間と同じように識別させるためには、AIに大量のデータで学ばせる必然さがあります。データ入力作業は「アノテーション(日本語で注釈の意味)」と呼ばれ、例えばビニールハウス内の苺やトマトの写真のうちどの食べ物が完熟しているのかAIに刷り込ませるため、人間が苺やトマトなどに印を付けるといった作業です。
参考:AI開発で障害者が活躍、青森 西日本新聞(2020年)
就労支援事業所がイチゴやトマトを、 AIを使って生産に参入している。こういう事業所でこの取り組みは画期的ですね‼︎
IBM
今、最新テクノロジーによって、障害者の社会進出を後押しする動きが加速しています。
日常の疑問から最新テクノロジーまで、世界の様々な科学技術を体験できる場所『日本科学未来館』。初代館長の元宇宙飛行士・毛利衛さんから継いで2代目館長として就任したのが、全盲の技術者の彼女です。
IBMの技術者でもある彼女は、世界初のパソコン上の文字を音声で読み上げるソフトウエアなどを開発してきました。そんな彼女が今、開発しているのが『AIスーツケース』です。
AIスーツケースは、スマホで設定した目的地に自動で誘導してくれるロボットです。赤外線で建物の形状を把握し、登録してあるマップと照らしてAIで解析。自分の位置を認識することができます。スーツケースの上にあるカメラで障害物を認知することも可能です。
私が前記事に書いた点字ブロックや、人工衛星で位置情報を知らせる方法と似ていますね。
日本財団
2021年9月23日の「手話言語の国際デー」に公開された「手話タウン」。日本財団がグーグルや関西学院大学などと共同で開発したパソコンのオンラインゲームです。
キャラクターが、手話が公用語の架空の街を旅しながらアイテムを集めていくゲームで、道中、質問に手話で答えるよう求められます。
私は手話が分からないので、こういうゲームがあると、1から勉強出来ると思います。
AIと企業ほか
オムロン
オムロンが顔認識技術を活用し、工場で働く知的、精神障害者の体調変化を把握するシステムの開発を進め、社外に提供することも視野に入れていることが1月9日、分かった。体調不良や作業上のトラブルを伝えるのが難しい彼らに代わり、自動で問題を検知する仕組みを作ることで、障害者雇用の促進につなげたい考えだ。
オムロンは障害者雇用を促進するために設立した特例子会社「オムロン京都太陽」(京都市南区)と協力し、システムを開発している。令和3年6月の時点で従業員のうち約6割を占める37人の障害者が働く同社によると、知的、精神障害がある人はコミュニケーションを苦手とすることが多く、体調不良を相談できないまま仕事を続けるケースも珍しくない。顔認識技術を活用し、顔色や表情をもとに体調や精神状態を推定することで、従業員の異変にいち早く対応できるようになるという。
私も体調崩しやすいので、こういう取り組みは働き手としては嬉しいですね。
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他の企業でもこの様に様々な取り組みがされています。私は楽器も何も弾けないのですが、もしかしたら私でもこういう楽器でなら音を出せるかもしれません。筆談も、私も左耳に感音性難聴があるので、こういうアプリは凄く助かると思います。
AIの進化、人々の開発も凄い‼︎
別の記事を書いていた時にこの題材を書こうと思って取り組んでいったのですが、こんなに沢山障害者も含め、世の中に便利なAIを開発しているなんて知りませんでした。
AIってよく知らなかったので怖いものかと思っていましたが、見方が180°記事を書いて変わりました。こんなに便利なら沢山活用していきたいですね。
個人的にはAIボイス筆談機が凄く気になったので、後から調べてみます。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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