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11月19日に映画「ずっと独身でいるつもり?」が公開されます。この映画は、まだ見ていないのですが、漫画版を読んでみました。
画像引用:映画「ずっと独身でいるつもり?」公式サイト/ずっと独身でいるつもり? : ポスター画像
最近は、「おひとりさま」でいる女性にスポットを当てた書籍や、映画が増えている気がします。
現在進行形で「おひとりさま」の私も「おひとりさま」について、考えてみました。
私がおひとりさまでいる理由
私が独りでいる理由は、大きく一つだけ。「家庭環境」です。
10数年に及ぶ、両親の介護と、現在もアルコール依存で施設入所中の妹。そんな、幸せな家庭でしたなんで微塵も言えないような家庭環境で育った私は、「家族=恐怖」でしかなくなったのです。
「家庭環境」が悪かった人が全員、私のようになる訳ではありません。悪かったからこそ、自分は幸せな家庭を築くぞ。と頑張ってる人もいらっしゃいます。
どちらが正解とかはありません。それぞれに、苦労はあると思うからです。
とにかく、私がおひとりさまでいる理由は、独りでいたほうが「平和」だからです。
やっと手にいれた「平和な日々」>「不安定な結婚」という図式が自分の中でできてしまっているのです。
私が子どもを求めない理由
おひとりさまでいると、必ず聞かれるフレーズがいくつかあります。
「子どもはどうするの?欲しくないの?」というセリフです。言われるたびに、苦笑するしかないのですが、私は子どもを持つことはないと思います。
なぜかというと、すでにいるからです。
詳しく説明すると、妹の子どもが3人いまして、私にとっては甥っ子、姪っ子にあたります。
妹は、現在進行形でアルコール依存の治療の為に施設に入所中ですが、もう何年も子どもたちとは会っていません。(諸々の事情があります。)
子どもたちは、児童養護施設に入ってますが、学校行事や長期休暇などの帰省は、私の家と決まっていました。
子どもたちが生まれて、面倒を見ない日がありませんでした。それは、施設に入所してからも一緒です。
その子たちも、上のお兄ちゃんは高校生になり、下の妹たちも小学生高学年になりました。
子どもたちを見て思うことは、自分の子だなという気持ちと、もう一度赤ちゃんから育てて下さいと言われても、無理かもしれないという気持ちでした。
だからなのか、私には子どもを生もうという気持ちはまったくありませんでした。
もういるし。ぐらいの気持ちだったからかもしれません。
おひとりさまだけど、孤独ではない
皆さんは、おひとりさまと聞くと、4畳半の部屋で薄暗く過ごしているイメージかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
独りでいるけれど、仕事もあります。少ないけれど、友人もいます。
おひとりさま=孤独というイメージはやめてもらいたいものです。
独りでいることが、楽で自分らしい人もいるのです。
孤独死だけは避けたい
おひとりさまでいるのは、本当に楽しいのですが、問題点をあげるとしたら一点。
「孤独死問題」です。
人は、死ぬときは誰しもが一人ですが、おひとりさまの場合は、死んだあとのことを考えると、独りではまずいと思いました。
孤独死を避けるためには、やはり生前の準備が大切だと思います。
まだ先のことかもしれませんが、私が孤独死対策にしたいと思っていることを書き出したいと思います。
①コンスタンスな連絡先を決める。(週一なり、定期的に連絡を取れるようにしておく)
②エンディングノートを書いておく。(お葬式のこと、残しておきたい遺品のこと、お金のことなどを書いておく)
③遺言書を書いておく(子どもたち、家族にそれぞれ手紙を残しておきたい)
④もしもの時の想定をして、イメージしておく。(私はいませんから、残された家族にもしもの時のことを細かくイメージしてもらっておく。)
一番いいのは、病院か老人ホームで人がいるところで、人生を終えればいいのですが、そうもいかなかった時は、孤独死にならないようにしたいものです。
理解されないおひとりさま
「なんで恋人作らないの?」「自分の幸せ掴もうよ。」「自分の子どもを持とう。」このセリフは耳にタコができるほど聞いてきたセリフです。
独りでいることが楽なのが、理解されないのか、私の家庭事情を知っていて心配してくれているのか、興味があるのかわかりませんが、嫌になるほど言われ続けたことです。
しかし、言われ続けると、まるで私がダメなような気がしてくるのです。
「私の幸せを掴まないといけないんだ。」と思ってしまうのです。
しかし、そんな私を救ってくれた一言があります。
「あなたは十分、自分らしい人生を送っています。素晴らしい人生じゃないですか。他の人に、家族の介護をしながら、子どもを3人面倒見なさいと言ったって、簡単にできることじゃない。それをやってきたあなたの生き方は、十分に素晴らしいですよ。他人の言うことなんて気にしないで、そのままでいいんです。」
涙がでるかと思いました。
これを言ってくれたのは、今の主治医です。
今まで、自分の生きてきたことを肯定してもらったのは、初めてのことでした。
最後に
これからずっと独りでいるのか?と聞かれると、そこは違うと答えます。
独りは寂しいという気持ちも、持っているのも正直なところです。
「結婚」という形にこだわらずに、一緒にいてくれる人がいたらいいなとは思ますが、数十年に渡った両親の介護が終わり、「自由」を噛みしめているので、しばらくは独りかもしれません。
それまでおひとりさまを堪能したいと思います。
私のおすすめ「おひとりさま」まんが
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Salad さんの記事読みました。
アダルトチルドレンのこと聞いた事あったのに、まるで分かってなかった。
自分もそうですし育った環境のせいなのか周りにもACの人が沢山いました、自殺した人、ギャンブル依存症、さまざまな問題を抱えていた人達、彼等が高齢化したひきこもりやお一人様になってるので、少子化が起こる原因の一つだと思いますし、高齢のひきこもりがさまざまな問題を引き起こしてます。
過去のつけを清算するのはものすごくたいへんです、周りで困っている人、問題を抱えている家庭があると知ったらすぐに助ける、行政がすぐ動ける社会になればいいのに。
まだまだ障害者や社会的弱者に対する理解が足りないようです。Salad さんakariがもっともっと発信してくれますよーに。応援してます。
宮嵜英樹様 コメントありがとうございます。確かに、行政にはもう少しがんばってほしいところですね。私も、微力ですがAKARIで記事を発信することで、お力になれればと思います。ありがとうございました。