リトルベビーハンドブック~小さな命の成長を記録したい~

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はじめに

皆さんは、「リトルベビー(低体重出生児)」をご存知でしょうか?

日本では、約10人に1人の割合で、低体重の赤ちゃん「リトルベビー」(※)が生まれています。

(※出生体重が2,500g未満の赤ちゃんの割合。厚生労働省「人口動態統計」より)

出産予定日より早く生まれることがある「リトルベビー」は、からだが小さく、体の機能が未熟な場合もあります。

そんなリトルベビーを育てるにあたって、不安やつらい思いをする保護者のために、作られたのが「リトルベビーハンドブック」です。

 

画像引用:「リトルベビーハンドブック」「全国に広がるリトルベビーサークル」~小さな赤ちゃんをご出産されたご家族に「ひとりじゃないよ」と伝えたい

リトルベビーハンドブック誕生の理由

リトルベビーハンドブックとは?

低体重の赤ちゃんは、体重や身長を書こうと思ったら目盛りがありません。

そんなグラフを見て「うちの子は存在を認めてもらえないの?」と落ち込んでしまう方がおられます。

また、母子手帳の月齢ごとに記入していく「成長の記録」の質問は、赤ちゃんの発達について、「はい」か「いいえ」で答える形式です。

「××しますか?」「△△できますか?」という質問のほとんどに、リトルベビーのご家族は「いいえ」と答えることになります。

修正月齢で答えても「いいえ」になることもあり、嬉しいはずの成長を記録することが、つらく苦しいものになってしまいます。

そんなリトルベビーの成長と、ご家族の心に寄り添うのがリトルベビーハンドブックなのです。

(※修正月齢…実際の誕生日ではなく出産予定日から数えた月齢のこと)

引用:「リトルベビーハンドブック」「全国に広がるリトルベビーサークル」~小さな赤ちゃんをご出産されたご家族に「ひとりじゃないよ」と伝えたい

通常の母子健康手帳は、通常の体重で生まれてくる赤ちゃんを前提に作られていることから、早産等によって、小さく生まれた赤ちゃんは、成長の記録や確認をすることが通常の母子健康手帳では難しく、思ったように成長の記録をすることができない母子健康手帳を見るたびに、ご家族も落ち込んでしまうという声がありました。

書くところがない成長曲線・「いいえ」ばかりの成長の記録

画像引用:「リトルベビーハンドブック」「全国に広がるリトルベビーサークル」~小さな赤ちゃんをご出産されたご家族に「ひとりじゃないよ」と伝えたい

我が家のリトルベビー

私が、この記事を書こうと思った理由は、我が家にもかつてリトルベビーと呼ばれた姪がいたからです。

姪が生まれたのは、2000年で出産予定日は、翌年の2月でした。

しかし、秋めいてきた10月の後半に、一本の電話が職場にかかってきます。

妹の通う産婦人科の看護師さんからで、

「妹さんが、胎盤剥離で早産になりそうです。もう産むしかありません。」

産むしかない??!産むしかないと言われても、まだまだ出産予定日までは半年も先なのに?!とパニックになっていましたが、胎盤剥離になると、赤ちゃんはお腹の中に留まることができないので、もう産む以外に、方法がないそうです。

そして産まれたのが、わずか520gの小さな小さな赤ちゃん。

両手で包めるほどの大きさでした。

そこからは、NICU(新生児集中治療室)に急いで入れられて、退院できたのは半年後でした。

退院した後は、実家で面倒を見ていたので、私もお世話をよくしていましたが、肺の機能が未熟だったため、退院してからも酸素吸入が必要で、酸素ボンベと共に移動する日々。

ほかにも、心臓にも穴が空いていたので、経過観察が必要で、塞がらない場合は手術が必要だということ。(小学5年生の時に塞ぐ手術をしました。)

耳の聞こえに少し問題があること。

身体だけではありません、低体重児は発達障害などの障がいがあらわれやすいということ。

小さく産まれた姪は、保育園に入ったら、同じ月齢の子と比べても一回りも二回りも小さく、この先どうなるのだろうと、心配で仕方ありませんでした。

検診などでも、通常の月齢とは半年も違うので、そのことを医師に毎回伝えなければなりません。

リトルベビー(低体重出生児)は、小さく産まれたというだけでなく、様々な問題や不安があるのです。

さいごに

我が家のリトルベビーも今では、中学3年生。身長は小さいですが、体つきもたくましくなってきました。

発達障害があらわれやすい件ですが、中学に上がると同時に自閉症スペクトラムと診断を受けました。

しかし、あんなに小さく産まれて、心臓にも穴が空いているし、周りとは比べられてばかりだったのに、今では受験生になります。

本人ははっきりとは言いませんが、それなりの「夢」もあるらしく、受験勉強をがんばっています。

リトルベビーを持つ保護者の方は、小さく産んでしまってと、ご自身を責める方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。

小さく産まれても、助けが必要でも、本人はしっかりと歩いています。

リトルベビーハンドブックを貰うと、その中には先輩ママからの言葉や、これから起こえるであろう出来事などが載っています。

ほんの少しだけでも、勇気や希望をもらえると思うのです。

一人で頑張っているママやご家族に、「一人じゃないよ」と、リトルベビーハンドブックがあればと伝えられると思います。

そして、ママだけではなく、頑張ってきた赤ちゃん達が成長した時に、このリトルベビーハンドブックの記録を振り返り見ることで、自分の頑張りを再認識してまた勇気を出して前へ進むキッカケにもなると思います。

参考サイト

小さく生まれた赤ちゃんの成長を支えたい | NHK

「リトルベビーハンドブック」「全国に広がるリトルベビーサークル」~小さな赤ちゃんをご出産されたご家族に「ひとりじゃないよ」と伝えたい

リトルベビーハンドブック | 特定非営利活動法人 HANDS

 

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。