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こんにちは、金次郎です。
私が高校2年の時に、国公立大学に入学するための最初の関門である「共通一次試験」が始まりました。
私は、公立高校の試験に落ちて私立高校に入学し理系クラスに在籍していましたが、試しに受けてみました。
しかし、やはり国公立大学に入る為の試験は難しく、あえなく敗北し私立大学に入学しました。
本当は、学費の安い国公立大学に進学して親の経済的負担を減らしてあげたかったのですが、私にはそこまでの学力は無かった様で高校に続いて大学も私立に進学しました。
あれから40年あまり経ちますが、国公立大学に入学するための入学試験は、未だに迷走している様です。
共通一次試験とは?
1979年(昭和54年)に、国公立大学に入学を希望する受験者の基礎学力を見る試験として独立行政法人「大学入試センター」によって始められ、試験結果を基に受験者は、行きたい大学の2次試験を受けます。
しかし「受験地獄を更に悪化させている」とか「大学の序列化を招いている」等の批判を各方面から受け、1990年(平成2年)に「大学入試センター試験」と名称を変え、一部の私立大学も参加する様になりました。
それでも「試験の名称を変えただけで何も変わっていない」との批判は続き、2021年(令和3年)の今年から「大学入学共通テスト」と名称を改めて実施されました。
私自身
私が入学した私立高校は1学年15クラスもあるマンモス校でして、3年生になると学力や成績に加え、学びたい学問によって1組から10組が私立文系クラス、11組から14組が私立理系クラス、そして特に学力の有る学生を集めた15組が国公立クラスと呼ばれていました。
当時の私は、自動車やオートバイが好きで、工学部機械科に行って設計や開発の勉強がしたかったので私立理系クラスにいました。
国公立クラスでは有りませんでしたが、共通一次試験を受けるのは学生個人の自由と言う事で受けて見ましたが、理系クラスと言う事で理系教科中心の授業でしたので、国語や社会の問題を解くので失敗しました。
今年の大学入学共通テストはどうだったか?
さて、名称を変えて初めての試験はどうだったでしょう?
「マークシート方式の問題だけでは、その学生の本当の学力は分からない」。
これは共通一次試験が始まった当初から言われており、名称を変えた「大学入試センター試験」の時も、記述式問題の導入は検討されていましたが、2次試験開始までの短い期間の間に、その解答が正解か間違いかを判定する為の時間的余裕が無い事を理由に今回も記述式問題の出題は見送られました。
ですが、今回の改正で受験者の問題読解力を試す意味なのか長文問題が増えました。
それ故に受験者からは「問題文を理解するのに時間がかかり、解答時間が足りなかった」とか「これからは理系でも、長文問題を読解する国語力が必要になる」など、初回から受験者達の不満や不安の声が聞かれます。
また、一人親家庭や親の収入など受験者の経済状況や障害を持つ受験者が安心して試験を受けられる様に試験会場を配慮する試験改革については、現在においても未だ議論の最中でして、文部科学省は今年の夏までには改革内容を発表すると言っています。
終わりに
色々と試験の名称を変えつつ行われていますが、上記の様に今度も初回から問題が発生している様です。
私も新聞に載っていた試験問題を見てみましたが「問題文が長い上に問題数が多く、時間内に全問題を解くのは現役学生でも苦労するだろうな」と思いました。
私が高校生の頃に比べ、現代は少子高齢化で学生数が減っていますので、各大学(特に私立大学)とも学生の奪い合いだと思います。
しかし、旧:帝国大学系等の国立大学とか歴史のある私立大学は、それなりの学力や品行方正な学生を採りたいと言う事で、合格基準に妥協はしないでしょう。
学校側と学生側の本意が今回のテストで叶えられるか?後数年で定年を迎える私は、学生時代を思い起こしています。
参考元
・記述なしでも「時間足りない」 共通テスト何が変わった (朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASP1K6Q7KP1KUTIL006.html
※ 下記記事は、新型肺炎が流行っているご時世だからこその受験上の注意点をまとめた記事です。
・コロナ禍の共通テスト~受験の注意点はセンター試験とこんなに違う
(石渡嶺司:大学ジャーナリスト)
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20210114-00217635/
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