アニメ映画『かがみの孤城』で、不登校だった過去の自分と向き合ってみるー。 

かがみの孤城 不登校

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

現在公開中の『かがみの孤城』が、不登校だった人、今不登校な人、全ての人に刺さると人気を集めていることをご存じですか?この映画は映画サイトのレビューも高評価で、泣けると評判を集めています。

辻村深月氏原作アニメーション映画『かがみの孤城』が2022年12月23日(金)より公開中で、主人公・こころ役には、俳優の當真あみさんが抜擢され、共演に北村匠海さん、宮崎あおいさん、麻生久美子さんなどが名を連ねます。

今回はこの映画のこと、映画の反響、自分の不登校だった大学時代を振り返ります。

あらすじ

中学生のこころは学校に居場所をなくし、部屋に閉じこもる日々を送っていた。そんなある日、部屋の鏡が突如として光を放ち始める。鏡の中に吸い込まれるように入っていくと、そこにはおとぎ話に出てくる城のような建物と、6人の見知らぬ中学生がいた。そこへ狼のお面をかぶった少女「オオカミさま」が姿を現し、ここにいる7人は選ばれた存在であること、そして城のどこかに秘密の鍵が1つだけ隠されており、見つけた者はどんな願いでもかなえてもらえると話す。

画像・引用:映画,com

予告編も公開中

ここからは映画を観たお客さんの感想、監督の『かがみの孤城』に賭けた想いについて届けます。

『かがみの孤城』を観たお客さんの感想

画像引用・参考:「ガチ泣き」「涙が止まらない」 不登校経験者が強く共感する映画「かがみの孤城」 苦しむ子どもに寄り添うメッセージ 東京すくすく(2023年)

中学生は今、20人に1人が不登校と言われています。学級に1人は不登校の人がいる計算になります。不登校の人から「自分を観ているようだ」と現実味を感じるアニメ映画が公開中です。『かがみの孤城』では、不登校の中学生の女の子が鏡で自宅と異世界を行き来しながら、困難に立ち向かうストーリーとなっています。作家・辻村深月氏の小説をアニメ映画化した原恵一監督は、学校に行けずに不登校に悩む子ども達に「そのまま大人になっても大丈夫だよ」と伝えたいと話します。

文部科学省の2022年10月の実態調査によりますと、2021年度の不登校の小中学生は24万4940人と9年連続で増加し、過去最多となりました。内訳は小学生が8万1498人、中学生が16万3442人。不登校の要因は小学生・中学生共に「本人の無気力、不安な感情」が50%近くとなっています。「いじめを除いた友人関係での問題」は中学生で12%、小学生で6%。「いじめ」は小学生・中学生共に1%未満でした。

『かがみの孤城』は、中学に入学してからすぐに通学できなくなり、自宅に閉じこもる中学1年生の女の子・こころが主人公です。中学校に通学できなくなったことには理由がありますが、両親には言えませんでした。

原監督は「私に不登校の経験はありませんが、気持ちは理解できます。人に話すことで、自分の弱さを認めてしまうことに恐怖を感じたんだと思います」と説明します。

中学校に通学できない毎日を過ごす間に、家に閉じこもるようになりました。こころはフリースクールに行くことを決めましたが、初日の朝、お腹が痛くなりました。

不登校の子どもに良くあるストレス性での身体の拒否反応からでした。ですが、娘を理解できないお母さんからは信じてもらえません。

そんな不安定な状態のこころは突然、自分の部屋に置いてある鏡に吸い込まれ、不思議な城に辿り着き、オオカミの面を被った少女に、同様の悩みを抱える中学生6人と引き合うー、というストーリーです。

原監督は、「『ファンタジーのパワーを借りながら、こころと6人の少年少女をこの世界から救い出したい』という辻村氏の意図に共感を覚え、その意図の通りに描いていきました」と述べました。

映画が公開された後、鑑賞した人の感想で「私も、僕も不登校だった」という人の多さに驚いたといいます。映画のスタッフにも元不登校の人がいました。「不登校だったとしても、大人になって今は仕事をしている人がほとんどなんだ」と顧みました。

子ども達にとって学校は大事な場所です。それでも、行かなくてもいい選択もできます。「家に閉じこもっていた時に気付いた経験で、人生が変化するかもしれない。不登校だったとしても前向きに受け止めて欲しいです」と想いを込めます。

お母さんは娘のこころの気持ちが始めは理解できませんでしたが、フリースクールの先生の支えもあってこころの良き理解者になっていきます。

「不登校に悩んでいる子ども達は映画も観に来れないでしょう。この映画を観た方には、そんな子ども達に声がけしたり、歩み寄ったり、以前と少し異なる接し方をして貰いたいです」と発信しました。

劇中に登場するフリースクールの先生は、家に閉じこもってしまうこころに「闘っているんだよね」と話しかけます。自宅から出れない10代や元不登校の人が企画や取材で賛同する不登校新聞のSNSには、不登校の経験者の人から「あの当時の自分と重なり、涙が溢れてしまった」などと感想を寄せられました。

参考:「不登校でも大丈夫」…辻村深月さん原作映画「かがみの孤城」に込めた思いを原恵一監督が語った 東京新聞(2023年)

不登校新聞の発行と有料サイトに携わるNPO法人の石井志昂代表理事は、映画を「不登校の子ども達の目線で、彼らが見る景色がどんなものかを、観客にその景色を見せてくれる」と評価しました。

『かがみの孤城』主人公のこころは「いじめ」という単語をほとんど言いません。簡単にいじめと線引きできないものに立ち向かっているからです。「日本の学校のいじめでの大きな特徴は、先生の目の前でいじめが起きながら、先生が見て見ぬフリをすることです。いじめの標的になった人は、いじめという言葉で安易にはくくれないものに、鋭く痛めつけられます」と不登校新聞の発行と有料サイトに携わるNPO法人の石井代表理事は説明しています。

寂しかった大学時代。

私は大学受験に失敗して滑り止めで受かっていたところに行くことになりました。県外の大学で、寮に向かうまで車の中で泣き続けました。母が寮に着いた時、相部屋の人に「この子と仲良くしてあげて下さいね」と言って、別れました。

相部屋の人はオシャレに敏感で派手な人、私はオシャレに鈍感で地味な子。合う訳がなく、3日間位一緒に過ごした後、後は大学では別行動でした。

一時期相部屋の人と隣の部屋の人と同じ学科の人が朝と夜、一緒に寮の食事を取っていました。ある時相部屋の人ら同じ学科の人は外で遊んで帰って来ませんでした。

私はそれまで一緒にお風呂に入っていたので待っていましたが帰って来ず、「もう入らなきゃお湯を流される」と思って先にお風呂に入りました。

寮の門限を破って帰って来た相部屋の人ら同じ学科の人は寮母さんに怒られていて、「風呂抜きだから」と言われた時、相部屋の人は私を睨んでいました。

それから相部屋の人はサークルに入りました。

「今度から隣の部屋の人と3人で食事かぁー」と思っていたところ、隣の部屋の人が来て、「ご飯食べたかったら、これからは1人で食べに行ってね」と言い残し、それからは毎食1人で寮のご飯を食べる様になりました。

大学でも友達がいなくて、左耳に難聴があるために教授の授業が聞き取りづらい、席を前の方にすると当てられるから行きたくない、でもそんなに視力も良いわけではないから黒板の文字が見えにくい、授業で分からないところがあっても聞ける友達もいないー、そんな負のサイクルで授業についていけなくなりました。

寮では相部屋の人以外にも、寮の先輩や寮母さんからも嫌がらせを受けていました。

寂しくて、相部屋の人がサークルに行っている間、部屋の中で一人泣き続ける毎日でした。部屋の鍵を締めていて、相部屋の人が帰って来て鍵で扉を開けたら、涙を必死で止めていました。

そういうこともあり、夏休み最後の日、寮に戻りたくないと家出した訳です。

それから一人暮らしをして、引きこもりになって、大学を中退したという以前の話に続きます。大学生活は高校の時までは華やかなイメージを持っていました。

でも実際には友達がいない、授業についていけない、いじめを受けて孤独と、全く良い思い出がありません。

『かがみの孤城』に関しては、不登校の人が出て来る話とは今年に入って記事を読むまで知りませんでした。何週間もずっと興行収入ランキングでTOP10にランクインし続けるのか分かっていませんでしたが、記事を読んで、「公開から何週間も経っているから、観れる時間帯がない。しまった‼︎」と思い、今まで知らなかったことを後悔しています。

恐らく私にも響く内容に違いなかったことでしょう。観たら私も泣いただろうな、と思いました。

参考サイト

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。