発達障害と私

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気持ち悪い。
他人からそう言われた事が一度だけある。
アルバイト先でだった。

高校三年生の時、私はアルバイトを始めた。
女子高生だったら、誰もが憧れるようなアルバイト先。
私だって憧れていた。

初日から怒られっぱなし、怒鳴られっぱなしだった。
ミスばかりだった。
自分でもびっくりした。
ここまで、仕事が出来ない人間だったんだ…。
愕然とした。

努力不足が原因だと思っていたから、誰よりも頑張った。
メモをたくさん書いて、家でも、バイト先でも、何度も確認した。
みんなが覚えていない、新商品の特徴を全て暗記した。
失敗ばかりだったから、みんなに謝罪の気持ちを込めて、菓子折を持って行った。
だけど、色々な努力が報われなかった。

私への不満がよく聞こえるようになった。
「あの人、ミス多すぎ」

一生懸命働いていた、その矢先だった。
私のそばで、聞こえるように言われた。
「気持ち悪い」
その他にも、色々言われた。
「うざい、めんどくさい、イライラする、ムカつく」
一人は笑っていた。
もう一人は怒っていた。

私の靴が、靴箱から毎日蹴り飛ばされていた。

21の時に、発達障害がある事を知った。
少しショックだったけれど、ほっとしている自分もいた。
努力不足だけが原因ではなかったんだ…
それがとても安心した。
発達障害。
私はこの障害とうまく共存しようと、心に決めている。

SST(ソーシャルスキル・トレーニング)というものに参加した。
そこで、職場の人に、何か質問する時は「今、大丈夫ですか?」と言う事を学んだ。
そんな事もできていなかった。
SSTでは、病院の先生がびっくりするくらい、こんなに頑張って参加している人はいないよ、と言われるくらい必死で参加した。
他にも、発達障害のある人に向けた病院のプログラムにも参加した。
TANOSHIKAでも学んだ事がたくさんある。
私は、なかなか分からないところを質問せずに、仕事を進めていた。
その事をよく支援員さんに注意された。
だから、最近は小さい事でも、質問する事を心がけるようになった。
忘れやすい私は、細かい事もメモに書く。
電車に乗る前に、駅で毎日そのメモを10分見返す事を習慣にした。

努力が実っているのか、私は高校生の頃よりは遥かに仕事ができるようになった。

発達障害は、これからずっと付き合っていかないといけない。
高校生の時、言われたあの言葉の数々。
その時は、酷い、なんて思って泣いていたけれど、今も心はちくりとするが、きちんと反省している自分がいる。
人より不器用で生きづらいだろう。
だからこそ、発達障害と向き合って、共存していこうと思っている。

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