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こんにちは、nonoです。先日、西日本では記録的な大雨が降りましたが、西日本にお住まいの皆さんは大丈夫でしたか?
一昨年の平成29年7月九州北部豪雨、昨年の平成30年7月豪雨と立て続けに西日本で豪雨災害が起こっているので、災害への備えはしっかりしておきたいものです。
防災には市町村など各自治体が作成している「ハザードマップ」が役に立ちますが、実はハザードマップを見なくても、災害によって被害が出やすい土地をある程度見分ける方法があるんです。
それが、「地名」を見ることです。
災害の歴史が地名でわかる
地名の由来は「その場所に住んでいた人」「地域の特徴」「目印となるもの」などさまざまですが、中には過去にどのような災害が起きたのかを示している地名もあります。
たとえば、「川」「池」「津」「浦」など水に関係する漢字が使われている地名は、その土地で水害が起こりやすいということを表しています。
また、土砂災害の危険がある土地では、土砂が流れていく様子を蛇に見立てて「蛇」という漢字を使ったり、傾斜がきつい土地で「滝」の読みをもじって「鷹」という名を付けたりと、一見無関係に見える名前でも災害を表している例があります。
地名によってその土地にどのような危険があるかを知ることができるという点では、地名は今で言うところのハザードマップのような役割を果たしていたと言えるでしょう。
災害を表す地名の一例
・川、池、浦、浜、洲、津、沢など水に関係する漢字
・崎、戸、門、田、谷といった漢字
・「アクツ」「ソネ」「クボ」「ウキ」など特定の単語が含まれているもの
・蛇、竜、鷹、梅など特定の動植物が含まれているもの
埋め立て地や土砂崩れで埋まってできた地形を「埋める」をもじって「梅」と名付けたり、「アクツ」の読みが変化してアクタ・アケトと呼ばれていたりと、一目ではそれとわかりづらい地名もあります。
時代にともなう地名・地形の変化
地名は過去の災害について知るための大きな手がかりとなりますが、近年では市町村合併や開発などで昔ながらの地名が失われていることも少なくありません。特に「〇〇が丘」「〇〇台」「ニュータウン」といった地名は新興住宅地のイメージを良くするために後からつけている可能性が高いです。
地名が変わっている場合、古い地形図や郷土資料で昔の地名を確認できます。地元の図書館か、役所の総務課などで調べるとよいでしょう。
「知る」ことも防災のひとつ
昔の人々が災害の歴史を忘れないよう語り継いできた地名は、今でも防災の指針として役に立つものです。地名やハザードマップで自分の住む地域にどのような危険があるかを把握していれば、いざという時の備えや避難もしやすくなるでしょう。
災害から自分や家族の命を守るためにも、地名とその由来に関心を持ってみるのもいいかもしれませんね。
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