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深夜、子供たちを寝かしつけ、家事も終わり、一息つくと思わずこんな一言が出ました。
『家に帰りたいなぁ‥』
自分の言葉に驚きました。
ですが、初めてこの感覚になった時、驚きと同時にとてもしっくり来たのを覚えています。
本来、家はリラックスし自分に帰れる場所です。
ですが、今の私にとって家は心を休める場所ではなくなっていました。
こんにちは中村鮮魚店です。
今回は私が長年抱える不安感についてです。
子育てや介護、その他様々な理由で家が帰る場所では、なくなってしまった方へーー
私の体験談と考えの変化をお伝えし、同じ環境の方のお役に立てればと思います。
寝れない、楽しめない…私の現状について
現在、私はここ数年、ゆっくりと眠ったり、余暇を楽しんだりできない日常が続いています。
私の中では帰宅も出勤の感覚です。
昔会社で退社の際、冗談で
『お先に失礼します〜では、自宅に出勤して参ります〜』と言っていました笑
これは、育児中の親御さんや家族を介護している方も同じ感覚だと思います。
そんな状況なので帰っても気が休まる事はなく、仕事の休憩と言った感覚は抜けませんでした。
本当は読書やクラフト作業、ネイルアートなど家でやりたいことがたくさんあります。
ですが、日中に時間ができても家の用事、夜は子どもの睡眠障害(夜驚症)による夜泣きの呼び出し…
せっかくできた空き時間も、こうしてあっという間に消化されていきます。
母からは「母親になれば、子供が小さいうちは、みんなそうなるんだから、数年はガマンしなさい」と言われました。
育児という絶対的な盾と母親という責任ーー
その正論すぎる正論に「眠りたい、楽しみたい」という感情にすら子どもや世の中のお母さんたちに罪悪感を感じるようになりました。
そうして自分の気持ちに蓋をすることが当たり前の日常になっていったのです。
そんなある日、たまたま一人になる時間が確保できました。
あれこれ家の雑用や病院受診などやることは山積みでしたが、その日は何もする気力が起きませんでした。
気持ちに蓋をし、だましだまし自分をほったらかした罰のように感じました。
ADHDという障害の影響もあるのでしょうが、こういう日はたいてい、ぐったりとした身体とは裏腹に頭の中は早鐘のように思考がめぐり、脳も心も休まらなくなってしまいます。
いつの間にか、休む事すらうまく出来なくなっていました。
職場での気づき
名前の由来にもなったお魚屋さんは忙しく大変な環境でしたが、居心地の良い職場でした。
休憩中はゆっくりとごはんを食べ、スマホで動画を見たり、読書をしたり…
たった一時間でもホッとできる大切な時間でした。
ある日ふと一つの考えがよぎりました。
「せっかくの一人の時間をじっくりと味わってみよう」
そして、意識的に「何もしない、考えない」と真面目にボーっとすることにしました。
ひさしぶりに感じた外の天気。
ザワザワとした心地の良い雑音。
飲みの物味。
五感でじっくりといろんな事を味わっていくうちにボンヤリした頭にこんな考えが浮かびました。
ーー帰る場所は自宅じゃなくてもいいのかもしれない
本当の帰る場所、それは…
世の中には様々な背景から、帰宅後も心休まらない人が、子供からお年寄りまでたくさんいます。
そんな日々の中で、
仕事の休憩時間、あるいは近所のカフェ、ネットの世界、通勤通学の移動中…
それは、物理的な帰宅ではなく、それらの中で自分を労わり、素のままでいられる、心が帰る…そんな居場所。
その場所こそが、本当の意味での「帰る場所」なのでは、ないでしょうか。
そして「休んで良いんだよ。大丈夫だよ」と休む自分を少しずつ許し、認めてあげること…
それは、明日がんばるためだけでなく、立ち止ることで、自分とその心を大切にするための時間なのだと思います。
ゆっくり少しづつ探してくことで、どこかに、あなたの場所はきっと見つかります。
あなたの「帰る場所」はどこにありますか?
この記事を通して、あなたの心の負担がほんの少しでも軽くなりますように。
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hibiki
おはようございます😃毎度、hibikiです。
私も同じ気持ちです。たまに、帰る途中電車の中で、泣きました。なかせんさんの気持ちすごく理解できる!
家は、母関係の関連で家に帰りたくなかったんでしょね…
昨日の日曜日には、1日起き上がれなかった😓
疲労がたまってたんでしょうね!
だから、なかせんさんにも負担かけたくなかったのに、結果、かけてしまった😱
申し訳ございません。
でも、なかせんさんの記事は、いつもホッとします😃
来年も、記事は期待しております!