自己注射で腹痛と嘔吐に悩まされた、20代の頃の私。誤った使い方から学んだ、糖尿病を改善する方法とは？

この記事は約 5 分で読むことができます。

こんにちは、翼祈（たすき）です。

先日、同僚のライターさんが糖尿病になり、注射での治療を始めたと知った。その時に読んで、その人が『注射による腹痛が酷い』と書かれていて、感じたことがある。

「ああ、私もかつてはそうだったな」。

もう10年以上使っていて、腹痛があるとか今はその症状が全くないので忘れていた。

同僚のライターさんのnoteを読んで思ったのですが、10年以上使っている私だからこそ書ける内容があるのではないか？と。

今回は、私が糖尿病となり自己注射を始めた時、誤った使い方をしていた頃、現在までの経緯を振り返って、書いて行きます。

初めて使った時

この時は異常値で緊急入院をしたばかりの頃。インスリン注射ではないものの、かなり嫌でした。「お腹に注射を打つなんて！」

最初の頃は、『食前30分前に食べて下さい』と言われていました。

それが朝だったのですよね、確か。

私は昔から朝が弱くて、早く起きれません。30分前ということは、30分後にしか食べられないし、早く打たないといけない。空腹で30分待つのもキツい。だからとても苦痛でした。

最初は打っている単位も大きくて、打つ度にお腹が痛いし、よく吐いていました。食べた後のものがムカムカし出すんです。

昔は凄い吐き癖もあって、余計注射で吐くことは辛かったです。

この注射があったことで、勘違いして起こした行動

よく福岡市に映画を観に行った時に、映画を観る前にご飯を食べようとして、注射をトイレで打っていました。

この注射は食欲を抑える効果があります。それで悪い考えを浮かべて。

30分後にご飯を食べます。私はこの時もよく吐いていました。それが分かっているため、吐くことを想定して、沢山ご飯を食べて。

トイレに行ったら気持ち悪くて、吐いて。胃が空っぽになる位吐いたら、また違うお店に行ってご飯を食べて。

食欲を抑える注射をしているのに、なぜか変に無敵になっていた。

それによって巻き起こった代償

誤った注射の使い方をしていたので、検査数値が改善することはありませんでした。それで主治医が、『強い注射にします』と言われて、薬を変えられました。

より食欲を抑える薬なので、まだ慣れていない時はかなりしんどかった。その時も食事の30分前でした。

初めて強い薬に変えられた時、1番量の多いmgにすると、注射が効き過ぎて、体調不良に。

暫く使った後、主治医に言いました。

「私は朝病気などで早く起きられません。30分前に打って下さいと言われても朝仕事で忙しい時間では無理です。時間を変えてはダメでしょうか？」。

新しい主治医になっていて、その先生からは、

『別に30分前とかにしなくても良いですよ。食直前でも大丈夫です』と言われ、朝ご飯を食べる直前になりました。

注射を打つことでの恥ずかしさ

祖母が特養ホームに入寮する前、母とよく祖母の家に行って、朝ご飯を食べていました。

注射は朝ご飯前、祖母に見られない様に隠しながら打つ。

ただ、困ったことがありました。近くに住む、母方の叔父さんが急に家に来る。実家なので、遠慮もない。

だから本当に急に来て、その部屋には注射がある。

私は叔父さんが糖尿病であると知っていても、注射を見られることは恥ずかしい。

叔父さんが来たら、見えない場所に移動させ、何とか知られない様にしていました。

この注射の注意点

凄く高い薬です。私は3ヵ月に1回の通院ですが、毎回平均8本必要となります。この注射の薬価が高いことで、内科の薬だけ薬代が高いです。

注射で食欲は抑えられますが、打っているmgが多いほど、3ヵ月に1回の通院だと、14〜15本必要となる計算です。

金銭的に圧迫されるので、治療薬としては良いですが、当事者として出来るだけ打つべきとは簡単には言えません。

終わりに

注射がより強いタイプに変わった時も、身体が前の注射に慣れていたので、腹痛や吐き気に悩まされました。

ただ、食直前になったり、正しい使い方を身に付け、順調に血糖値やHbA1cは下がっていきました。

本当に使用する時には正しい知識が必要。自分の判断でこうしても良いと思わないこと。分からなければ、主治医にアドバイスを求めること。

薬代の高さについては泣けます。ただ、この薬代を払って、正しい使い方を身に付けたことで、腹痛や嘔吐も今は全くしません。

自分自身が勝手なことをしてなかなか数値が改善しなかったけど、今は使用上の注意を守って使ったことで、生活の質がぐんと上がった。

最初は本当に腹痛や吐き気などに悩むと思います。

ですが、正しい使い方をすれば、食事内容と量に気を付けていたら、全く食べてはいけないものも出てくるわけではありません。

本当にこの問題は糖尿病当事者の悩みの種。私のお腹も10年以上の注射でカチカチしている部分もあります。

糖尿病があっても希望を見失わない様に、今こうやって発信できて良かったと感じています。

noteでも書いています。よければ読んでください。

TANOSHIKA 翼祈（たすき）｜note

A型事業所のTANOSHIKAで働いているライターです。感音性難聴と発達障害、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症などを患っています。宜しくお願い致します。(仕事に関係ないですが、エンタメとハンドメイドを愛してます) ＃TANOSHIKA #A型事業所 ＃Webライター

note（ノート）

2024年11月までに感染症の記事を50個以上書いた、私が言っておきたいこと。｜TANOS...

こんにちは、翼祈（たすき）です。 私は、これまで多くの感染症の記事を書いて来ました。今、りんご病という感染症が流行っているそうで、これまで書いたものを一覧にして出そうと思います。 （※情報は、執筆当時のもので、最新ではありませんので、もし今と違うとかには対応できません。ご了承下さい） インフルエンザ 全タイプのインフルエンザに効く、mRNAワクチン開発中！ | AKARI製薬大手のモデルナは2021年7月7日、全ての季節性インフルエンザに効くmRNAワクチン、｢mRNA-1010｣の開発初期akari-media.com 第一三共が開発の「フ

note（ノート）

障害や病気と向き合い、寄り添う事を選んだ、翼祈（たすき）の既往歴のおすすめの...

こんにちは、翼祈（たすき）です。今回は私の既往歴を一覧にして書いていこうと思います。どういう風に書こうか悩んで、発症した順に書いていく事にしました。10代感音性難聴20代特定不能の発達障害これは本当に1番最初に書いた記事です。文章が今観たらやっぱり若いですね。この間少し修正入れましたけどね。不眠症眼球上転糖尿病これは2番目と3番目に書いた記事です。何を次に書くか悩んで、Twitterで私と同じくジプレキサを飲んで糖尿病になったというのを検索で観たので、それを支援員さんに話して、「そういう方を減らしていきま...

続きを読む

AKARI

ノートラブル、夜明けのすべてなど、翼祈（たすき）がおすすめしたい20選。 

こんにちは。TANOSHIKA CREATIVEのAKARIのライターである翼祈（たすき）が、約1年ぶりに、これまで書いた記事でおすすめしたい20選を紹介します。元々「久々におすすめ記事一覧を書きたい」とずっと思っていたのと、この間のライターさん間での新企画で、自分のおすすめ記事を選ぶ時があり、それで出してみました。掲載順ではなく、あいうえお順にしています。▼映画：エゴイストこの記事は実際に行われた会見の内容をベースに、会見当日に色んな記事を読み返して、自分の言葉で書き直して記事化しました。書いている内容は、ほぼ会見で...

続きを読む

AKARI

→HOME