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こんにちは、翼祈(たすき)です。
2025年11月15日(土)〜11月26日(水)まで、【東京2025デフリンピック】がスタートしました!
私がデフリンピックを知って3年以上が経過。あっという間にこの日が来ました。
選手数は女子113人、男子160人の合計273人で過去最多で日本は全21競技に出場します。
【東京2025デフリンピック】は入場料は無料で、先着順で座席を確保できていれば、どなたでも気軽に楽しめる国際大会です。
国際大会が日本であると特にそれに関する身の回りのものが豊かになり、それで生活の質も上がります。
この記事では、日本で【東京2025デフリンピック】があること。また多くの海外の人も訪れることで導入がスタートした、『ユニバーサル・チャットボード』を紹介します。
『ユニバーサル・チャットボード』があることで、できるコミュニケーションは何ですか?
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ユニバーサル・チャットボードは、アイコンを指差しコミュニケーションを図るためのボードで、きこえる・きこえない、または使用する言語の異なる人同士でも、かんたん・迅速に意思疎通を図ることができるツールです。
誰もが、誰とでも(ユニバーサル)、気軽にコミュニケーションを楽しんでほしい(チャット)という思いを込めて、“ユニバーサル・チャットボード”と名付けられました。
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大会期間中だけでなく、様々なシチュエーションで活用いただける便利なアイコンを掲載しています。コミュニケーションの入り口として、ぜひ様々な機会でご活用ください!
制作:東京都/公益財団法人東京都スポーツ文化事業団/東京都聴覚障害者連盟
ここで取り上げた『ユニバーサル・チャットボード』の裏面には、「きこえない人・きこえにくい人が困ること」という欄があります。
私はその中で、放送や呼び出しに気づけない、周囲の状況判断が理解できないところがあります。
特に騒々しい場所だと、人の声にかき消され、呼び出しなどは耳に入ってこない。聞いても言葉として頭に残らない。
仕事の面で言えば、人が私の左耳は片耳難聴であることなどを忘れて左側から話しかけられることが多く、バッーと話されることで、左耳で理解できていないのに、理解できている様に捉えられ、人が納得し、その場を離れることも。
理解できていないのに、困惑しながらも理解できている様に見えてしまうのは自分にとっても不利です。話した相手からも『さっき伝えたよね?』と怪訝な顔をされることもあります。
『ユニバーサル・チャットボード』は印刷ができるのでそういう時に、「今、何か言っていました?」「⚪︎って言っていましたよ」と見せながら聞いて解決できる。
聞こえないことで困り事が生まれやすい聴覚障害者にとって『ユニバーサル・チャットボード』は、自分の身の回りの困り事を減らせるお守りですね!
私が聴覚障害者として肌で感じることとは?
私は3年以上前にデフリンピックを知りました。
あの当時は聴覚障害者の当事者の私ですら、?とよく理解できていなかった。
その後に東京で2025年に開催されることが決まった。
デフリンピックの大会ロゴができたり、コンセプトカフェが期間限定でオープンもあった。でもそれは少しゆっくりした動きだという印象を受けた。
それが2025年に入り、開催年なのもあって、急激に自分の前にデフリンピックにまつわる情報が飛び込んできた。
オリンピックなどでいうところでしょうか?キャラバンカーが47都道府県を巡回。私が仕事をする福岡県久留米市でも市役所に、2025年7月にやって来ました。
園児の手形を集めて、手形アートで選手を応援する「手がつなぐエール」プロジェクト。
東京都では壮行会以外にも、東京都庁では15秒の選手の動画をプロジェクションマッピングで映し出すイベントも。
目でも選手のプレーを追える機器を開発した企業。
【東京2025デフリンピック】の開催に合わせて、ファミリーマートでは手話をして海外の人への対応も始めた。東京メトロでは、改札口でQRコードを読み取ると通れるサービスもできたそうで。
【東京2025デフリンピック】にしろ思うのが、誘致をするとどうしても莫大なお金がかかってしまいます。最初の予算より、費用が膨大に膨れ上がってしまう。
それでそこに住んでいる人の負担が増えれば、批判が出るのも仕方がないこと。
ただ、1つ言えることは特に国際的なイベントだと色んな分野の人が連携し、整備をするので、終わった後で生活が豊かになることが多いということ。
大阪・関西万博も最初こそ批判も多かったですが、結果的に大盛況のイベントになって訪れる人も多かった。
特に万博で医療を紹介されたブースでは今後の医療分野を担う最先端の技術が展示され、そこから今後の医療の発展と治療法の選択肢を広げることも多いと感じます。
本当に【東京2025デフリンピック】も、東京で開催が決定したと発表した年と、2025年では聴覚障害者の間でも語られる熱量が全然違う。
自国での開催決定が決まった年に導入された技術は、2025年現在多くの場所で私たちを助けている。そっとそばにいる。
2025年に発表された技術もいずれはスタンダードになって、それが生活の中にある、生活の一部になることはごく当たり前になると思います。
費用が膨大に膨らむことにはどうしても批判が出てしまいますが、結果的には開催したことで障害当事者、当事者ではない人の生活を豊かにできる。
国際イベントがあることは企業の人にとっても開発に情熱を注ぎ、素晴らしい技術が世に送り出される。少し埋もれていた技術でも日の目を浴びて、日本にとっては将来の財産。
【東京2025デフリンピック】も日本という自国開催の意味でも、私たちは聴覚障害があっても支援して貰える幅が広がりました。
私は「デフリンピックってテレビで放送されるのかな?」と思っていましたが、YouTubeでは全試合配信されるらしく、仕事で観れない時間帯でも後から楽しめます。
私がAKARIで記事を書いた「サインエール」という応援の仕方で、手をひらひらさせて、前に両手を出すポーズは、「いけー」という意味があるそうです。
仕事もしているのでリアルタイムで視聴することが難しいでしょう。それでも日本選手の試合は出来る限り、YouTubeで観て応援していたい。
そしてスマホの画面から、「いけー」と「サインエール」を送ります。
noteでも書いています。よければ読んでください。











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