『もっと伝えるPICPIN』は、聴覚障害の人もそうではない人も、簡単にやり取りできるアイテム。 

もっと伝えるPICPIN

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

マスクをしない2023年になりましたが、それでも聴覚に障害を抱えている人は、視覚的には分からない分、ふとした瞬間に困り事が出て来ると思います。

そんな困っている方が、簡単に「耳が聞こえません」などと、周囲の人に伝えられるアイテムが発売されています。

それが今回紹介する『もっと伝えるPICPIN』です。

「Deaf」などと書かれたギターのピックのような親しみやすいデザインで、マスクなどに着けて、自分が聴覚障害があることを示すことができます。

PICPIN株式会社のブランドの定番シリーズのアイテム【伝えるPICPIN】はぜんそくや花粉症、妊婦であることを示すものでしたが、それをリニューアルし、新シリーズ『もっと伝えるPICPIN』を、2022年11月11日より発売されました。

PICPIN株式会社は、聴覚に障害を抱える人が励む“デフスポーツ”の支援を介し、耳が聞こえないという意味を持つ英語「 Deaf 」を浸透させたいと活動する企業です。

Deafと記した『もっと伝えるPICPIN』を作製し、“デフスポーツ”の選手が身に着けることで、目にした人に聴覚障害への理解を深めて欲しいと願っています。

今回はそんな『もっと伝えるPICPIN』が開発された経緯などを紹介します。

『もっと伝えるPICPIN』が実際に使われ、交流が生まれたケース

画像引用・参考:じぶんの状況をわかりやすく伝える目印アクセサリー『もっと伝えるPICPIN』11月11日より発売 PR TIMES(2022年)

『もっと伝えるPICPIN』を製作しているのは、東京都足立区にあるPICPIN株式会社です。ダーツ道具の製作会社も経営する男性が、2020年に設立しました。PICPIN株式会社を設立したきっかけはコロナ禍でした。

共通の趣味のダーツで知り合った聴覚に障害を抱える友人から、外見では聴覚障害があると理解されず、マスクを着けていると話かけられても気付かず、トラブルになる時があると話を聞かされました。

相手に耳が聴こえないことが伝わる様に、聴覚障害を抱える人へのへヒアリングを重ねていき、「耳が聞こえません」、「筆談しましょう」とイラストやメッセージも共同でデザインした、プラスチック製の『もっと伝えるPICPIN』を発案しました。

マスクの上部などにクリップの様に挟んで使用できる、ギターピック型の形状にして販売すると、「障害を持っていることが相手に伝わって、親切にしてくれた」といった大好評でした。

『もっと伝えるPICPIN』の販売をきっかけに“デフスポーツ”の支援に参入し、2022年5月、デフサーフィンの競技団体のスポンサーになりました。2023年4月にはデフラグビーの世界大会に出場する日本代表選手に、 楕円球などのイラストがデザインされた『もっと伝えるPICPIN』をおよそ200個贈呈しました。

「日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟」の理事で、ラクビーフットボールの現役選手でもある大塚貴之さんが、開催国のアルゼンチンやフィジーの選手に『もっと伝えるPICPIN』を渡すと、とても喜ばれたといいます。選手たちはユニフォームの上着のポケットやマスクなどに挟んで『もっと伝えるPICPIN』を使いました。大塚さんは「『もっと伝えるPICPIN』を身に着けることで、耳の聞こえる人がDeafという言葉を認知できる機会になります」と説明しました。

参考:耳が聞こえないという意味の言葉「Deaf」をピンで伝える、広める…デフスポーツ選手に贈呈 読売新聞(2023年)

“MADE IN 東京”の【PICPIN】は、マスク・靴ひも・洋服など、色んなアイテムに身に着けて、楽しむ新感覚のマルチアクセサリーです。

日本製の抗菌・抗ウイルス材でコーティング加工し、衛生面にも配慮しています。デザイン性だけでなく、取り違えを予防する“チャームポイントなアイテム”として様々な感染症対策の一役を買っています。

『もっと伝えるPICPIN』を開発した男性は、別の“デフスポーツ”の競技の支援を検討しているとし、「耳が聴こえない中でも、スポーツに打ち込む選手の姿にはいつも胸を打たれます。Deafという言葉が当たり前に通じる様な社会へと変化して貰えたら」と述べました。

『もっと伝えるPICPIN』は、より多くの聴覚に障害を抱えている方に、このシリーズを活かして欲しいと、PICPIN株式会社を設立した当初より、ろう学校や団体への寄贈も継続しています。

通販サイト

私とギターピック。

私は特に中学生から高校生まであるバンドにハマっていて、その頃は楽器を弾くこと、特にギターに憧れがありました。

そんな中高生時代に憧れたギターの、その演奏に使われるピックが、社会福祉というカタチで、役立っているとは思いもしませんでした。

私もある漫画をアプリで読んでいて、聴覚障害者あるあるだな、って感じたエピソードがありまして。その漫画では、聴覚障害は目には見えない障害で、人からそんな障害があるとは分からないという話でした。

その後主人公が知らない人から声をかけられるのですが、補聴器をイヤホンだと勘違いされてしまいます。実際に聴覚障害があると程度にもよりますが、周りの声は聞こえません。私も左側からの声は周りの雑音にかき消され、反応しないというか、出来ません。それはやっぱり目では見えない分、人は「あ、話しかけたのに無視をした」と思うでしょうね。

これなら聴覚障害を抱えている人や、それ以外の人も交流がしやすいですね。この『もっと伝えるPICPIN』も本当に素敵なアイテムですね。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。