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こんにちは、翼祈(たすき)です。
世の中には沢山の人がいて、もしかしたら言わないだけで、既往歴も抱えているかもしれません。
ですが、自分で発信して活動していない限り、人はまず「自分にはこういう既往歴があって…」という話はしないと思います。
病院に行くと、その既往歴を抱えている人がいますが、まず「どうやって仕事と既往歴、両立していますか?」なんか聞けませんよね?
私の既往歴に関して、それを抱えて、仕事をしているモデルケースが身近に居ないので、「どうやって仕事と両立できているんだろう?」とは、今後一般就労を目指していく上で、気にはなります。
この記事では、クローン病や潰瘍性大腸炎など、炎症性腸疾患という総称IBDという難病を抱えている当事者が、就職活動する上で、支援内容などをしたためた一冊の冊子『わたしのトリセツ』の監修に関わった、当事者の方を紹介します。
若い人での発症が多い炎症性腸疾患(IBD)の患者さんへ、患者さんグループが就職活動をサポートする冊子『わたしのトリセツ』を完成させました。先輩IBD患者さんの就職に関連する助言や経験談も紹介しています。
『わたしのトリセツ』の監修に関わった先輩IBD患者さんとは?
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NPO法人 IBDネットワークでは、潰瘍性大腸炎やクローン病のIBD当事者就職・就業支援の一環として、2024年11月「わたしのトリセツ」を発行しました。
この冊子は全国のIBD当事者15名が編集委員となり、それぞれの経験だけでなく、アンケートに答えてくれた64人の先輩たちの経験で作られています。
画像引用元:IBD当事者向け就職活動・就業継続のための冊子 「わたしのトリセツ」 NPO法人 IBDネットワーク(2024年12月15日公開)
IBD当事者による就労支援冊子製作は初めてのケースでした。
面接を受ける前に自分の症状や強み、心配事、対処法などを総括できる様に工夫が凝らされています。
『わたしのトリセツ』の監修に関わった先輩IBD患者さんは、
「病状をコントロールできて仕事ができているのに、病名を伝えると採用されないケースは非常に多くあります。病気を含めた自分のことをきちんと面接で伝えるために、経験者が支援する必要がありました」
と説明しました。
こういう冊子が私も欲しい
何でもそうですが、仕事においても、採用されたらゴールではありません。
採用されたら、それなりに業務をこなして、それには責任と失敗が伴うもので、ある程度そこで仕事をしていたら、後輩ができて、指導する立場として、業務を後輩に教えたりもする。
立場も、新人と勤続年数が経過してからでは、色々変わってくる。
それがその業務で1番上でなくても、真ん中に立場が来ることでも、大きく変わってくる。
かといって、元々既往歴があったとしても、業務内容や人間関係の悩みなどで、精神疾患や過労死などで、違う病気を誘発することもある。
命を手放してしまいたくなるほど、疲弊することもある。
今は昔の様にずっと同じ職場に留まる人の方が少なく、「もう、自分にこの職場、合わないな」と感じたら、転職する方も多いです。
障害者雇用など一般就労をしたことがない私は、実際に一般で仕事をしている、同じ既往歴を抱えている人に会ったことがありません。
11個も既往歴があるので、「こうしたら、既往歴が悪化し兼ねないから、無理しないでね」とか、アドバイスが欲しくても、誰に聞いていいか、分かりません。
もしかしたら身近にそういう人がいるかもしれないですが、かなりナイーブな情報なので、気軽に聞くことは無理です。
今回はIBDという難病の方の就職支援の冊子でしたが、こういう冊子は、既往歴がある人は欲しい人が多いと思います。
会ったことがなくても、先輩患者さんの声があることで、「面接の時にこう返したらいいんだ」と、勉強にもなります。
私は人以上に既往歴が多いので、実際に就職活動をする時にはかなり厳しいものになると思います。
そういう意味でも、私の既往歴にも、『わたしのトリセツ』の様な冊子があったらーと、強く願います。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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