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こんにちは、金次郎です。
がんや難病などで、長い間継続して治療を受けなければいけない人たちがいます。
抗がん剤など薬の値段が高い薬品もありますので、毎月の医療費はかなりの額になります。
その様な人たちの医療費負担を減らすのが「高額療養費制度」です。
厚生労働大臣と財務大臣が、2025年年度予算案で「高額療養費」について話し合いまして
・2025年8月から2027年まで、自己負担額の上限を段階的に引き上げて行く。
と言う事を決めました。
参照元:(NHK首都圏ナビ)高額療養費制度 引き上げで自己負担どうなる?年収別に詳しく2025年8月から 2026-2027年も段階的に引き上げ(2025年02月17日)
これによって、がんや難病の方たちの治療はどうなるか?について書いてみます。
「高額療養費制度」とは?
皆さんも病院にかかったら、診察料やお薬代を3割負担で支払っていると思います。
残りの7割は、加入している健康保険組合が代わりに支払います。
しかし、この3割の自己負担額も、月の上限が年齢や収入によって決められています。
もし、診察料やお薬代が上限額を超えてしまったら、どうしましょう?
そこで、登場するのが「高額療養費制度」です。
・医療機関や薬局の窓口で支払った額(※)が、ひと月(月の初め から終わりまで)で上限額
を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。
引用元:(厚生労働省)高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成30年08月から)(pdf形式3ページ目)
例えば、69歳以下で住民税非課税の低所得者の方が、1ヶ月の医療費を3万5400円超える額を支払った場合には、超えた部分は「高額療養費」として払い戻されます。
参照元:(厚生労働省)高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成30年08月から)(pdf形式5ページ目)
全国保険医団体連合会のアンケート調査
全国保険医団体連合会によりますと、現在この「高額療養費」を利用して病気を治療している人は1250万人もいるそうです。
「自己負担が増えたらどうするか?」と言うアンケート調査も行われているので、結果については詳しくは参照元でご覧ください。
参照元:(全国保険医団体連合会)高額療養費「負担増」で多数回非該当者でも4割が「治療中断」(2025年2月10日現在)
連合会の天野慎介理事長は、以下の様に述べています。
・今回の引き上げは継続して治療が必要な患者が多数いることをまったく考慮しておらず、受
診抑制や治療継続の断念などに直接つながるもので、国はすぐに引き上げを見直してほしい
引用元:(NHK首都圏ナビ)高額療養費制度 引き上げで自己負担どうなる?年収別に詳しく2025年8月から 2026-2027年も段階的に引き上げ(2025年02月17日)
厚生労働省の新たな動き
と、2月14日(金)に記事を書き上げていたのですが、その日の夜に動きが有りました。
厚生労働省は、
・長期療養者に関しては、自己負担額の増額を見送る
との事です。
但し、これは「年4回以上治療を受けている【多数回】の方限定」でして、それ以外の方の高額療養費の自己負担増額はそのまま実施するそうです。
参考元:(朝日新聞)高額療養費の長期治療者向け負担増を見送りへ がん患者らの反発受け(2025年02月14日)
終わりに
「高額療養費」の自己負担額増に関しては、決定以降毎日の様にテレビや新聞で報道されています。
今回、患者団体が増額の白紙撤回を要望したのは、政府が患者の収入状態や治療費の実態など、何も調査せず、単に「若い世代の保険料負担を減らす」と言うだけで決められたからです。
だからこそ、厚生労働省も見直し案の再検討をすぐさま決めたのでしょう。
歳を取らずとも、また普通の生活をしていても、がんはいつ発症するか分からない病気です。
「高額療養費」だけでなく、医療費の改定は自分事として考えなければいけない問題です。
と言う風に記事を書いていたのですが、この「高額療養費」まさに自分の問題にもなってしまうかもしれない事態になってしまいました。
去年7月に健康診断&がん検診を受けました。
このがん検診には「膀胱がん」の項目は有りませんが、検診以降はお酒を飲むのを止めていました。
しかし、ここ1ヶ月に「血尿が出る・止まる」を2回繰り返しました。
「お酒を飲むのを止めたのに、なんで血尿が出るのだろう?しかも1回出た以降は出ないのに」
と思い、2回目の後に泌尿器科クリニックに行ってみたところ
・血尿が出る・止まる、しばらくするとまた血尿が出る・止まるを繰り返すのは「膀胱がん」の
初期症状によくあります。
と言われまして、膀胱内視鏡で検査する事になりました。
この時点で、検査をすればたとえ「がん」だったとしても、薬の投薬などの治療で治せる範囲だそうです。
ちょっと、お酒を止めるタイミングが遅かったと後悔しています。
60歳を過ぎたら、それまでと同じ様なお酒の飲み方は危険です。
検査結果次第ですが「がん」では無い事を祈ります。
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