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毎年秋~冬にかけて、ひどい咳に悩まされています。
5年ほど前からの症状ですが、突然前触れもなく咳き込んでしまうのです。
あまりにも激しすぎて、胃の中のものが逆流してしまい、酷い時は嘔吐してしまいます。
このような感じなので、交通機関を利用するのが怖いのです。
多い時で10分に1回咳き込むことも多く、電車やバスなど、今は絶対咳したくない!と思っている時ほど出るのです。
なので、ストレスによるものなのかな?とも考えましたが、この季節だけこんな症状が出るのが気になっていました。
あまりに酷く、2年前に受診したことがあります。
まず内科へ行き、咳喘息かもしれないということでステロイド吸入剤を処方してもらいましたが、あまり効果が無く・・・
次に受診したのは呼吸器内科、喘息の検査をしたのですが、特に異常は無く・・・
次に耳鼻咽喉科を受診し、消化器内科を紹介され・・・
次の消化器内科では逆流性食道炎と診断され・・・
病院で診てもらった結果が、わたしにはどれも納得できるものではなかったのです。
それ以降、わたしは病院へ行くことはなく、ずっと我慢してきました。
しかし、それも限界に近づいて来た時に、辛い風邪を引いてしまいました。
そしてそれ以降、またもやいつもの咳に悩まされるようになったのです。
これは何か因果関係があるかもしれない・・・
そこで、この季節に関係する咳の原因は何か、それを調べることにしたのです。
後鼻漏という病気??を発見
「風邪・・・咳・・・風邪・・・咳・・・」と調べていくうちに、『後鼻漏』という文字を発見しました。
後鼻漏とは、鼻水が喉に引っかかったような感じがしたり、喉におりてくる症状のことです。
風邪やアレルギーの症状で鼻水を訴える患者さんは多くいますが、その鼻から出てくるはずのものが、喉の方に流れて行ってしまうのです。
後鼻漏は鼻かぜなど一時的な症状の時にもあらわれますが、軽い鼻炎から副鼻腔炎に症状が進んでしまうと、粘り気のある黄色や緑色の鼻汁に悩まされるようになり、それが後鼻漏によってノドに落ちて来ることで、気道にも影響を及ぼし、痰が絡んだ咳が頻発するなど、呼吸器全般につらい症状が出る副鼻腔気管支症候群に進んでしまう恐れがあります。
引用元:【医師監修】後鼻漏(こうびろう)ってどんな病気? | 医師が作る医療情報メディア【medicommi】2017.11.1
喉に流れた鼻水を吐き出そうとして、咳をするのです。
そして、痰が出るまでずっと咳が続きます。
この病気??を知った時、まさしく「これじゃん!!」と思いました。
鼻水の分泌に注意したい病気
鼻水は健康な人でも1日に2~4ℓも分泌されるそうです!そんなに!?
そしてその3割は、本人が自覚していなくても喉のほうに流れていきます。
この現象のことを後鼻漏と呼び、それ自体は病気ではないのです。
しかし、大量の鼻水が喉に流れると、それは病気と言ってもいいくらい辛いのです。
つまり、後鼻漏の原因は、鼻水が大量に分泌される現象が起こっているから。
では、鼻水が大量に分泌されるのはどういう時なのか・・・
①風邪
これは経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
風邪ウイルスによって鼻や喉に炎症が起きると、鼻水の分泌量が増えます。
風邪を引いたときに痰が絡んだ咳が出るのはこのためですが、風邪が治った後も咳が続く場合は慢性上咽頭炎の可能性があります。
※慢性上咽頭炎は、鼻とのどの間にある「上咽頭」が慢性的に炎症することにより、鼻やのどの不調のほか頭痛・肩こり・疲労感など様々な症状が現れます。上咽頭の炎症が病巣となって、腎臓・関節・皮膚の疾患を引き起こすこともあります。
引用元:慢性上咽頭炎(Bスポット療法・EAT療法)|西馬込あくつ耳鼻咽喉科・馬込駅前あくつ小児科耳鼻咽喉科|東京都大田区
②アレルギー性鼻炎
花粉やハウスダストなどのアレルギー物質が鼻の粘膜を刺激し、鼻水が大量に分泌されます。
花粉は春にも秋にも飛散すること、加えて近年では温暖化の影響で、花粉の影響が長引く傾向にあり、とても厄介です。
③副鼻腔炎
副鼻腔の粘膜が、細菌やウイルスによる感染によって炎症を起こし、膿のような粘液が副鼻腔に溜まってしまいます。
悪化してしまうと蓄膿症に移行してしまうので、注意が必要です。
④寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)
近年よく聞くようになった症状です。
急激な気温変化が自律神経の乱れを引き起こし、鼻や喉の粘膜が刺激され、くしゃみや鼻水を引き起こします。
実はかなり深刻な状況で・・・
なぜ今回こんなに
実は深刻な状況で・・・
先ほどの通り、バスや電車の利用が怖いのもそうなんですが、一番困っているのは食事です。
食べても、咳が出て嘔吐することが多いので、スムーズに食事を摂ることができないのです。
わたしはこの季節になると、いつも1日6食ほどに小分けにして食べています。
それでも、無理な時は無理なのですが・・・
そして、仕事や趣味への集中力が低下してしまいます。
毎年こんな感じで日常生活に影響が出てきてしまっているので、この季節になるたび、病院へ行かなければと思うのですが、それでも未だに行けていないのは、医師から診断を貰えなかったという経験が邪魔をしているのかもしれません。
家族に理解してもらえなかった辛さ
この後鼻漏のせいで、一時期父との関係も悪化したことがあります。
リビングにいるとき、咳が酷くて胃の中の物を吐き出さないように、部屋を出たり入ったりしていました。
そんな中、父があからさまに大きな溜息をついたので、イラっとして「嫌なの?」と聞いたら、「咳されるのが煩わしい」と言われました。
それ以来、父と同じ空間で食事をしたことがありません。
一番身近な存在にそんな風に言われて、理解してもらえなかったわだかまりは、一生消えないままだと思います。
後鼻漏は対策できる・・・?
後鼻漏は、意識すれば自分でも対策ができるかもしれません。
風邪予防でマスクを着ける、掃除をしてハウスダストを除去する、外出から戻ったら服をはたいて花粉を落とす、などなど。
そして、後鼻漏の症状を感じた時は、原因となっているアレルギーを治すことが一番の近道だと思います。
おすすめなのが鼻うがいです。
ウイルスや花粉など、鼻の粘膜に張り付いた原因物質を洗い流すことで、鼻水を防ぐ効果があるのです。
まだまだインフルエンザに注意しなければいけない時期です。
わたしは最近風邪を引く様子もなく、鼻水問題にも困っていませんが、もし風邪にでもなったらまた苦しむことになるので、予防を徹底しています。
そしてすでに花粉が飛散し始めているようです。
今年は後鼻漏に悩まされず過ごしていけるように祈っています。
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