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こんにちは、翼祈(たすき)です。
【てんかん】は、脳神経細胞の中で、局所的に引き起こされた異常な興奮が引き金で、広範囲に興奮が伝達されることで意識消失などが発生します。
【てんかん】当事者の6~7割は、投薬で症状が現れない様にすることが可能です。薬が効果がないケースでは、異常な興奮を発生させる細胞を切除します。ですが切除をする部分によっては、言語機能や運動機能などに影響が及ぶ可能性もあって、新しい治療法の確立が早急の課題でした。
以前別の記事でメカニズムが解明されたと書きましたが、どうやら先日【てんかん】を抑制できる薬も解明された様です。
今回は【てんかん】を抑制できた、人工薬剤「DCZ」について、発信します。
【てんかん】は、人工薬剤「DCZ」を注射すると収まりました。
けいれんや意識消失などを発生する【てんかん】の素因となる脳内の異常な細胞の分泌への対策で、的を絞って働きかけ、数分で【てんかん】の症状を抑制する物質をカニクイザルを使用した、実証実験で開発したと、量子科学技術研究開発機構などの研究チームが明らかにしました。
実証実験でのデータは、2023年2月28日にイギリスの科学誌[ネイチャー・コミュニケーションズ]に発表されました。
量子科学技術研究開発機構などの研究チームは、【てんかん】を発生させる様にしたカニクイザルの脳内の異常な細胞であり、特殊なたんぱく質が合成される様にしました。化学遺伝学という革新的な技術を用いて、てんかん症状が発生した時に、異常な神経活動のみを集中的に働きかけるために、人工薬剤「DCZ」を使いました。
その後、カニクイザルが【てんかん】でけいれんを発生させた時に「DCZ」を注射したケースでは、1~3分で脳の異常な興奮と症状が落ち着き、その効果が2時間程度持続しました。「DCZ」が、【てんかん】を発生させるキーマンである異常で特殊なたんぱく質と結合し、細胞の興奮を抑制する役割を担いました。
2頭のカニクイザルでトータル6回の実験実験を繰り返し行い、どの実証実験でも効果が確認されました。脳神経細胞の死滅や異常な免疫反応など、副作用はありませんでした。
研究チームの量子科学技術研究開発機構の量子医科学研究所グループリーダーの男性は「人工薬剤『DCZ』の安全性と有効性が、人間に近い脳を持つカニクイザルで確認できました。10年以内には、実際の【てんかん】当事者に投与して、効果などを確認して行いたいです」と説明しました。
画像引用・参照:「てんかん」の発生を時間的・空間的にピンポイントで抑える画期的な治療法を開発 -世界で初めてサルでの有効性を実証、臨床応用に向け大きく前進- 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(2023年)
また1つ、
解明に向けてのピースが埋まりましたね。以前お伝えした記事では、参考にしたところで原因物質の記載がなかったのですが、今回の情報では、追加の情報で、人工薬剤「DCZ」で【てんかん】が抑制できると分かりました。
少しずつ明らかとなる【てんかん】の原因。少しずつでも【てんかん】が治せる病気に近付いているのではないでしょうか?
どの病気も原因さえ分かれば、さらに良い治療薬も出て来ます。私も【てんかん】持ちではないですが、自分の障害や病気に、新たな治療薬などを待っている一人です。
どの病気などに関しても、治せる病気になるまでになれば良いですね。時間がかかっても、そうなる未来を待ちますー。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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