学校に行くことだけが教育ではない。〜英国で増加する「ホームスクーリング」と『選択』する意味とは〜

ホームスクーリング

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こんにちは、どうも、ゆたです。

学校、会社、サービス。

色んなものはコロナ禍で大きく変化しました。

出勤や通学すらできず、家の中で過ごすことを余儀なくされました。

その中でも働き方改革が進められて、オンラインでも働くことができる業種もあります。

そんな時、一つの意見がありました。
それが「オンラインでできることはオンラインのままで良くない?」というものです。

ここで大事なのはオンラインのみ、もしくは対面のみとどちらか一方にこだわるのではなく、どちらも選択することができるのが好ましいという点です。

そんな中、英国の学校では今、こんなことが起こっています。

イギリス、ホームスクーリング、急増

ホームスクーリング

ホームスクーリングは皆さんご存知ですか?

あまり知られていない、もしくは知ってはいるがマイナスのイメージが強いという方がほとんどかも知れません。

というのも日本ではホームスクーリングは不登校の子や学校行けない子が仕方なく受けているイメージがあって、学校に行くことがどうしても正しい姿である、という無言の圧力を感じます。

確かに子どもたちを教育するのは将来、社会に出て働いてもらう目的があるでしょう。なので、学校という小さな社会で経験を積ませることが重要なのだと思います。

しかし、イギリスやフィンランド、デンマークを含む一部の国では、合法かつインクルーシブなホーム・エデュケーション(家庭教育)の一種として定着しています。

つまり、家庭を拠点に自分のペースで学習する選択肢が子どもに与えられている状態なのです。

これは高校生からというわけではなく、義務教育期間から選択することができます。

また、イギリスなどではホームスクーリングと通学を組み合わせる「ハイブリッド・スクーリング」を選択する子どもも多いんです。

このように教育を受けることに対し、自分で選択する自由があるのは日本の教育と違う部分なのかなと思います。

なぜ、急増したのか。

それはコロナ中のロックダウンの影響が大きいようで、「義務教育期間中は学校に行く必要がある」という固定観念が崩れ、学習に対するアプローチが一気に多様化したようなのです。

それに加え、大人もリモートワークが増えたり、家庭にPCや整ったインターネット環境が当たり前にある家庭が増え、その結果、オンライン・スクールやデジタル教育を選ぶ家庭が増えてきました。

その時代の流れもあって、ホームスクーリングも教育の形であると国から認められています。

オンライン・スクールではオンラインで講義や授業を受けることになりますが、その際、国境を超えて講義を受けることができます。

従来の教育では学校に行くと同じ先生が同じような授業をしてしまうことが多く、生徒側も面倒だな、なんて思いながら授業を受けている雰囲気があります。

しかし、オンライン・スクールは多種多様な先生がいる場合が多く、好きな先生、好きな科目を見つけやすい環境にあります。

もちろん、オンライン・スクールだからといって、自分の受けたい授業だけを受ければいいってわけではないんですが、それでもグローバルな環境で教育を受けることで視野がかなり広がると思います。

ホームスクーリングの問題点。

ホームスクーリングやオンライン・スクールの良さばかり話していましたが、実際大きな問題点があります。

それはホームスクーリングは富裕層向けの教育方法であることです。

基本的にホームスクーリングにかかる全費用は自己負担です。

学習の質が教材やリソースの確保、保護者の関与など、様々な要素に左右されてしまうと言います。

親が全面的にサポートし、無料教材をフル活用するなどの工夫をすれば、費用を最小限に抑えることもできますが、オンライン・スクールや家庭教師などを利用する場合は平均金額を大幅に上回ると言います。

かといって、一般的な学校においても、貧困を理由に通うことができないケースもあります。
そうなると、ほぼ強制的にホームスクーリングになります。

しかし、余裕がない家庭では満足な教育を受けることができず、結果としてほとんど教育を受けないまま、義務教育期間を終えるケースがあるのです。

なので、ホームスクーリングは家庭の経済状況によって意味合いが大きく異なるのです。

参考:学校に“行かずに”学ぶ選択。英国で増加する「ホームスクーリング」のいま

終わりに。

ホームスクーリング

今回の話で私は日本の教育は悪だ、と言いたいわけではありません。

先ほども言ったように学校での教育は勉強だけを学ぶわけではなく、社会のしくみを安全に学ぶことができる貴重な時間でもあります。

しかし、子どもだって人間で、その特徴は千差万別です。なので、画一的な教育方法では溢れてしまう生徒もいるのではないか、という話です。

私たちは色んなことを選択して生きています。

なので、教育においても子どもたちに選択をする余地がある方が良いのではないか、というお話です。

「学校が遠すぎて通学するだけで疲れてしまう」「一人で集中して勉強をしたい」「学校の教育方法に疑念を持っている」

そんな思いを抱えた生徒が学校に行ってもうまくはいかないのではないでしょうか?

日本も子どもたちの特徴に寄り添った教育方法を選べる国になるといいですね!

今回はここまで。

以上お相手はゆたでした。また次回の記事でお会いしましょう!

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