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こんにちはmakoです!
前回、私の体験に基づいて『臼蓋形成不全』についての記事を書きましたが、『臼蓋形成不全』との診断を受けた後、ぼちぼちとデスクワークもしながら生活していくはずだった私でしたが。
時の巡り合わせとでもいうのでしょうか…。
”子育てが落ち着いたら、次は親の介護”と言われますが、まさに我が家でも次々といろいろなことがあり、自分のことは後回しにせざるをえない事態に!
気がつけば、あっという間に10年が経ち、症状はだんだんと強くなり、診断名が最初の『臼蓋形成不全』から『変形性股関節症』へと診断名が変わりました。
〜変形性股関節症とは〜
『変形性股関節症』とは、股関節部分の骨がすり減り、骨が変形していく事で起こる病気です。高齢者に多くみられますが、若年者でも発症する事があります。
[症状]
*股関節の痛み
*股関節の可動域の制限
*歩行がつらい
*階段の上り下りが難しい
*地面からの立ち上がりやしゃがみ込む動作が難しい
*股関節の違和感やひっかり感がある
*股関節をかばう事で、姿勢が悪くなり、他の膝や腰などの痛みが出る
[原因]
*外傷によるもの
*臼蓋形成不全
*股関節部分の脱臼
*関節軟骨の摩耗
*加齢によるもの
*肥満、体重増加によるもの
[予防]
*体重管理を行う
*過度な運動や重いものを抱えない
*バランスの取れた食生活
下記のサイトも参考にしてください。
※参考:徳洲会グループ 整形外科の病気:変形性股関節症
※参考:公益社団法人日本整形外科学会 症状:病気を調べる『変形性股関節症』
〜変形性股関節症に傷病名が変わって 私の場合〜
かかりつけの整形外科でたまに鎮痛剤と湿布をもらっていましたが、だんだんと症状が辛くなり、病院の先生に手術のことも含めて、相談しました。レントゲン画像の診断で、股関節の被りの部分と大腿骨との間にある軟骨が更にすり減ってきて動くたびに、骨同士がこ擦れ合う事により、私も上で書いたような症状が出ていて『変形性股関節症』と診断されました。
手術は被りの部分と大腿骨の部分に人工関節を入れる『人工股関節置換術』という手術があるが、その人工関節の耐用年数を考えると後10年はまだしない方が良いとの事でした。
病院の先生の考え方もいろいろありますよね。”人生100年!”と言われる今ですが、耐用年数の事を考えてみても、これから後10年もこんな状態で生活しなければいけないのか、と思うと目の前が真っ暗になり、今どうにかしたい!と藁をもつかむ思いで、股関節の手術の事例数が多い病院へ紹介状無しで飛び込みで、診て頂きました!
整形外科の先生から。
1、とりあえず、リハビリをして筋肉をつける事!
2、住環境を整える事!
具体的には…
①布団からベッド生活へ!
②食事もテーブルと椅子で!
③トイレは様式に!
④お風呂場、トイレに手すりをつける!
⑤料理をする時は椅子を使うこと!
⑥寝るときにクッションを両足の間に挟んで、寝るように!
3、杖を使うように!
との指示を受けました。
2022年6月より、筋肉をつけることで手術をしなくても済む方もいるとの事で、それまで続けていた仕事をしながら、週2回のペースでリハビリのための通院生活が始まりました。
しかし、私の筋肉は思うようについてくれず、2022年の11月頃には全ての症状が更に辛くなり、日中も痛みが続き、夜も股関節の痛みで眠れない状態になり、『人工股関節置換術』の手術を受けることを決めました。
手術を受けることに決めたものの、『人工股関節置換術』には様々なリスクやデメリットがあることを知り、手術まで悩む事もありました。
次に人工股関節置換術のメリット・デメリットについて触れて書きます。
〜人工股関節置換術のメリット デメリットについて〜
[人工股関節置換術のメリット]
*股関節痛の改善
激しい痛みや機能障害を引き起こしていた股関節の痛みが劇的に改善されます。
*日常生活の質の向上
歩行や立ち座り、階段の上り下り、など日常生活での動作が楽になります。
*活動範囲の拡大
スポーツや旅行など、今まで出来なかった活動ができる様になります。
*姿勢の改善
O脚などの変形が改善し、姿勢が良くなります。
*他の関節への負担軽減
股関節の痛みが改善することで、腰や膝への負担が軽減されます。
[人工股関節置換術のデメリット]
*手術のリスク
感染症、血栓症、神経障害など、手術に伴う様々なリスクがあります。
*人工関節の緩みや破損
人工関節が緩んだり、破損したりすることがあり、その場合は再手術が必要になります。
*動作制限が残る
人工股関節の手術後、まれに人工関節がはずれる脱臼が起こることがあります。次のような姿勢や動作は、人工股関節の脱臼につながる恐れがあるため制限が設けられています。
・横坐りやぺたんこ座り、あぐらをかくような座り方をしない
・椅子に座る時は、足を組まない
・椅子に座る時や立ち上がる時は、反動をつけず、ゆっくりと立ち上がる
・しゃがむ姿勢など、股関節部分が大きく曲がる様な動作をしない
・股関節を大きく曲げて、重い荷物を持ち上げない
・和式トイレを使わない(洋式トイレを使う事)
・前屈みで下着や靴下や靴をはかない
・低い椅子や深いソファーに座らない
*術後の痛み
全ての患者が痛みから解放されるわけではなく、術後に痛みやしびれが残る場合があります。
*その他
定期的な検診が必要
長期的な経過観察が必要
人工関節の耐用年数が10年〜20年くらい
※『人工股関節置換術』は、整形外科の医師とよく相談して、メリットとデメリットを慎重に理解した上で検討することが大切です。
〜手術と入院、私の場合、リハビリの日々〜
入院期間は約1ヶ月半〜2ヶ月の予定で手術後、しっかりとリハビリをしましょう!と言われ、手術は2023年2月に受けることが決まりました。
手術の前日、入院をしましたが、病棟には股関節の手術を受けられた患者さんが多く、その多くは年配の方が大半でしたが、中にはまだ年齢が若い方もいて股関節が悪い方が私以外にも沢山いらっしゃる事に驚きを感じました。翌日、手術は無事終わりました!
入院中、皆さん同じ苦しみを味わって手術を受けた方達といろいろと話をさせて頂きましたが、同じ変形性股関節症であってもそこに至った原因や過程は人それぞれで、個人差があるのを感じました。
術後の事は、覚悟はしていましたが、とにかくリハビリの毎日で、長年痛みがあった股関節をかばう動作の悪い癖がなかなか取れず、手術から1ヶ月半後に退院しましたが、リハビリには退院後も時間を要しました。
終わりに。 〜退院後の生活とその後の私!〜
それからも日常生活をしながら、リハビリ生活はしばらく続きました。
そして、1年と3ヶ月が経った現在、自分の足で歩けています!そしてできることが増えています!犬の散歩も!ショッピングも!旅行も!
入院中、初めて外を歩く許可が出て、芝生の上を自分の足で歩いた時の感動は今でも忘れられません!表現が可笑しいかもしれませんが、赤ちゃんが、初めての一歩を踏み出した時と同じ感触だったかもしれません。なんとも新鮮で、”自分の足で歩けてる!“と感じました。
手術を受けた個人的な感想ですが、私の場合は、動作制限が残ってるものの、思い切って手術をして、できることが増え、良かったと感じています!
入院中、退院したら、何の仕事が出来るだろうかと悩んでいましたが、今、電車通勤をしながら
就労継続支援A型事業所TANOSHIKAでお世話になっています!
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現在、手術に関しては、筋肉や靭帯、腱を切離せずに手術を行う方法が普及してきており、従来法よりも脱臼率が改善しています。施設によっては一生涯、全く制限を設けないで良好な結果が得られている施設も少なくありません。術後に姿勢などの制限があるのか、担当医に確認するとよいでしょう。
参考:医療法人社団康心会 康心会汐見台病院 人工関節の手術は安全?人工関節のメリット・デメリット
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実は、私の姉も、今から約10年前ほど前に私とほぼ同じ頃に同じ症状が出て、すぐに整形外科へ行く事を勧めました。
その結果、同じ臼蓋形成不全が原因の変形性股関節症と診断されましたが、今も自分でストレッチを毎日欠かさず行い、生活においての動作に気をつけながら介護職の仕事を続ける事ができています!早く対処して手術を回避できるのであればそれがベストだと思います。
今回、私の体験談を書きましたが、もしも私と同じような症状で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ早めに整形外科で一度診てもらう事をお勧めします!
私も家でのリハビリを続けながら、私の体の一部になった人工関節の耐久年数を伸ばしつつ、これからの人生楽しみます‼︎
朝日新聞のReネットのサイトに股関節のストレッチ方法が載っていましたので、
あくまで、医師と相談されてからですが、参考にしてみてくださいね!
参考:朝日新聞Reライフ.net 股関節を柔らかくする簡単ストレッチ5選メリットや注意点も解説
今回も最後までお読みくださりありがとうございました!
ではまた!makoでした!
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