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こんにちは、金次郎です。
読者の皆さんは「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」という言葉をご存知でしょうか?
40代~50代と言えば、人生において仕事や私生活が一番充実している時期だと思いますが
・「なんとなく、毎日が楽しくないな」
・「私の人生、このままで良いのか?」
などと、感じて思い悩む事です。
「第二の思春期」とも言われる40代~50代に、虚無感や焦燥感が襲って来る心の健康危機です。
今回は、この中年期の心の問題について書いてみます。
主な症状
ある日突然、旦那さんが奥さんに以下の様な事を言った後に、家出してしまいました。
・「自分の人生はもうおしまいだ、こんな生活には疲れた。」
また、家族には何の相談も無く会社も辞めていました。
あるいは
・不倫相手を探し求める
・なんとなく旅に出る
・生活に必要が無い高額な商品をどんどん買ってしまう
この様な、家族からしたら不自然な行動を起こし始めたら「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」を疑って下さい。
この「ミッドライフ・クライシス」は、女性も無関係では有りません。
女性ホルモンが急激に減少する40代辺りは、閉経や更年期障害など心身の不調が起きやすい時期です。
また、子育てが一段落した事で自分の存在意義がなくなってしまった様に感じてしまい、悩んだり、生活に対して無気力になってしまう事があります。
これらによって、クライシスを起こす女性の方もいます。
参考:(ALL About 健康・医療)ミッドライフ・クライシスの症状・克服法…40代からのメンタルに
罹ってしまう原因
さまざまな要因が絡み合って起こる「ミッドライフ・クライシス」。
1つ目は、健康問題です。
中年になって来ると、若い頃に比べて体力が落ちて来て、色々な病気に罹る可能性が増えてきます。
ホルモンバランスが乱れたり、睡眠の質が低下したり食欲不振になるなど、身体にさまざまな変化が起こります。
身体の健康は、心の健康とも繋がっていますから、体調の変化により心が沈んでしまうのは、ある意味当然の事です。
2つ目は、仕事面です。
長年続けてきた仕事に対して
「このまま、この仕事を続けていても良いのだろうか?」
と悩みだします。
3つ目は、生活面です。
子供が成人して自立した後に
「私の親としての役目は終わったかな?」
と感じて、空しくなったり喪失感に襲われる「空の巣(からのす)症候群」になってしまう方が多くいます。
これ以外にも
・親の介護
・パートナーとの関係
・結婚していない方は、このまま独身を貫くか?
など原因となる悩みは色々有ります。
これらの事は、Yahoo!JAPANが、日本全国の40代~60代の男女2000人に2024年3月19日にアンケート調査した結果でも明らかになっています。
・自分は「無価値な人間だ」と、日々の生活で虚無感に襲われる事はありますか?
と言う質問に対して、49.5%の人が「有る」と回答しています。
有ると答えた方に
・それは、どの様な時ですか?
と聞くと
・これからの人生を考えた時
・仕事が上手くいかなかった時
などの答え以外に
・常日頃、ずっと思っている
・なんとなく、いつも思っている
と言う、きっかけは無くても虚無感に襲われている方もいました。
参考:(テレ東+)「毎日楽しくない」、中年期に直面する「ミッドライフ・クライシス」40~60代アンケートで浮かんだ実態
克服方法
今まで書いて来た様な、深刻な「ミッドライフ・クライシス」は、非常に稀に起きる事です。
ほとんどの方は
・「なんだか毎日が、パッとしないな」
程度で納まっています。
でも、その「パッとしない」と言うのも、それなりに辛いですよね。
その辛さを、必要以上に辛くしないためには、
・「いかに今の自分、そしてこれからの自分を再確認するか?」
と考える事は、避けて通れないでしょう。
しかし、それは
・「この中年期をどう生きるべきか?」
なんて言う、哲学的な問答になってしまうでしょう。
発達心理学者のエリク・エリクソン(1902~1994)氏によれば
・人は中年期に入ると「自分」という狭い意味の成功では十分な満足感を得にくく
なります。
心身を充実させるためには、周囲の人、ひいては社会の役に立っているという
意識が重要です。
と言っています。
ここまで、真剣に考えなくても簡単な克服方法が有ります。
それは「諦める」と言う事です。
「諦める」という言葉の語源は「明らむ」つまり「つまびらかにする」「明らかにする」と言うポジティブな事を示しています。
人間は生きていると、物事に執着して中々それを手放せない事があります。
しかし、それを諦めて手放す事で新しい何かを得ることがあります。
弱い部分が有るのも自分であると認めて、ありのままの自分を受け入れて、自分自身と上手に付き合う事が充実した人生を送る鍵になります。
終わりに
40代~50代の中年層の8割がなってしまうと言われている「ミッドライフ・クライシス」。
私の40代~50代を振り返ってみますと、新卒で入社した会社を病気の為に退職したのが38歳。
2年間は何もせず無職でしたが、40歳になってから一念発起して「産業カウンセラー養成講座」
に1年間通います。
産業カウンセラーの資格を取得した後は、前回の記事に書いた様に、資格を活かして就職支援の
仕事に合計で10年勤めました。
そして、55歳になって難聴が酷くなった事から「身体障害者手帳」が交付された後は、就労移行支援A型事業所に勤務しています。
それを考えてみますと、私の場合は40代~50代は、やりたい仕事ができて一番輝いていた様な気がします。
参考:(DIAMOND ONLINE)中年期に陥る心の「しんどい」には理由があった
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記事を読ませてもらいました。いろんな意味で考えさせられることばかりです。やりたいことが見つかれば今後のいい影響が受けるかもしれませんね。これからも記事を楽しみにしています。
いつも、コメントありがとうございます。
その職場で長い間働いていると、こんな考えを起こす人もいるでしょうね。
特に単調な仕事だと、多くの人が思っているのではないでしょうか?