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こんにちは、翼祈(たすき)です。
令和6年能登半島地震が発生し、続々と全国から支援が行われています。2024年1月17日からは個人ボランティアの募集も開始し、約1万1000人の応募があったそうです。
まだ全域でとはいきませんが、石川県金沢市にある1.5次避難所[いしかわ総合スポーツセンター]で、避難所の清掃、災害ごみの運搬・撤去といったボランティアをしています。
2024年1月27日から、七尾市、志賀町、穴水町で個人ボランティアの募集が始まります。
過去の災害で「災害が起こると睡眠の質が下がる。避難所で枕がないと眠れない」という声を受けて、東京都葛飾区にある坪川製箱所が、被災地に自社で手がける防災グッズ「段ボール箱まくら」を能登半島に届けました。
未だ個人ボランティアが全域で開始できないのには、停電や道路の寸断で移動手段がないことなども挙げられるといいます。
この様に多くの支援が届けられていますが、被災地の障害を抱えている人などが困っていることがあります。
それは自分の使っていた医療機器が地震で壊れて使えず、どうしたら良いか分からないという声でした。
「困っている障害者を助けたいー」と、『届け.jp』という支援サイトが立ち上げられました。
今回は『届け.jp』での支援の仕方について、お知らせします。
『届け.jp』の使い方、立ち上げ理由
画像引用・参考:#能登の障害者に届け 災害弱者に向けて【届け.jp】をリリース PR TIMES(2024年)
まず紹介したいスポンジは、馴染みのない人が多いと思われますが、実は介護の現場では、「口腔ケア」を行うために日常的に使われるスポンジでした。
「口腔ケア」ができなくなると命に関わる場合もあることもあって、被災地ではこのスポンジが届くのを待つ人たちがいます。
必要な医療機器が必要な人へ行き渡る様に、新しいプロジェクトが立ち上がりました。
件名【緊急】
2024年1月6日の正午過ぎのことでした。
東京都内で、一般社団法人「障害攻略課」理事を務める澤田智洋さんのもとに、1通のメールが届きました。
送信した相手は石川県の福祉団体からのものでした。
メールには、被災地で生活する“障害を抱えている人たちや高齢者が必要としている医療機器”がリストになって一覧になっていました。
「行政からの一律の支援物資の中では、提供の予定もこの先暫くないそうです」
メールにはそんな内容も書かれていました。
一般社団法人「障害攻略課」理事の澤田さんは「中には、“小さな市場”の医療機器などもあって、これは小分けして入手経路を確保しないと、なかなか現地に届かない医療機器だなと感じました」
不足している医療機器の1つが、まず始めに紹介した「口腔ケアスポンジ」です。
障害を抱えている人たちや高齢者の「口腔ケア」をするため、福祉や介護の現場で日常的に使用されています。
「口腔ケア」ができなくなると、繁殖した細菌が誤って肺に侵入することで罹患する「誤嚥性肺炎」のリスクも上がります。「誤嚥性肺炎」になると、発熱や呼吸困難となって、最悪の場合は亡くなる場合もあります。
障害を抱えている人たちや高齢者にとっては、「口腔ケアスポンジ」は、自分の命を守るためにも必要で大切な医療機器です。
それ以外にも記載された一覧には、障害を抱えている人たちや高齢者がいない家庭では、使用されていないものが多く含まれていました。
・補聴器用に使う電池
・杖
・大人用おむつ
・床ずれを防ぐシート
・車椅子
・携帯筆談機
2024年1月10日、この様な現状をメールで聞いて、澤田さんが理事を務める一般社団法人「障害攻略課」は、新しいプロジェクトを立ち上げました。
令和6年能登半島地震での被災地の福祉施設などで足りない物資を、石川県金沢市にあるNPO法人がまとめた上で、それぞれの自治体ごとに一覧化したものが掲載されています。
支援したい人は通販サイト・Amazonを介して被災地に送ることができるプロジェクトです。
能登町、珠洲市、輪島市、志賀町の各自治体で、必要な医療機器が、具体的なアイテム名と必要な個数に合わせて掲載されています。
「車椅子」と「杖」といっても種類は多種多様ありますが、具体的に必要なアイテム名まで必要としている人から聞き取っていることで、現地の需要とのズレが起きない様に徹底されています。
一般社団法人「障害攻略課」理事の澤田さんは、
「東日本大震災が発生した時には、必要じゃない支援物資が被災地に届いたり、逆に余るほど送られ過ぎたりと、善意の気持ちで逆に被災地の負担になってしまったという過去があります。
被災地の需要と善意が合致しないとお互いが不利益を被りますが、今回の『届け.jp』では、本当に現地で必要とされている医療機器を、ピンポイントで過不足することもなく直接送ることが可能となります」。
と説明しています。
参考:「一律の支援では届かない」福祉器具・物資届けるサイト開設 NHK NEWS WEB(2024年)
参考サイト
今回の『届け.jp』を通して、一般社団法人「障害攻略課」理事の澤田さんには、感じたことがありました。
「平常時に、どれだけ《インクルーシブ》とか《多様性が重要》だとか言っても、自分と違う他の人のことを理解するのには時間も手間もどちらもかかります。ですが今回、有事の中で、被災した人に心で寄り添って『理解したい』と考える人たちがいて、逆説的な考え方ですが、今が有事だからこそ、障害を抱えている人たちや高齢者が日々こういう医療機器が必要なんだということが届き、知りたいという気持ちの促進にもなったのではないかと思います。その上で当事者の方々への理解が促進されていく様な手助けになっていきたいなと心からそう思います」
と述べました。
この記事を書いて思ったこと
私は医療機器が必要な障害者ではありません。必要なのは、やはり治療薬ですが、それ以外で何が必要か?と考えた時に、やはり生理用品だなと。
私は凄く生理が重たいです。特に身体的な面で言えば、経血量が多いことで、いつも40cmのナプキンをしています。この記事を書いている時、生理中でした。この記事を書く時に最後の感想を考えていると、「やっぱり経血量が多いな」と改めて思いました。
私は生理初日から4日目まで寝ている時、40cmのナプキンが上から下まで、全部経血で汚れます。寝返りを打ったりすると、偏って狭く、でも長く汚れます。
生理用品は避難所でも置かれているとは聞きますが、40cmのナプキンなんてまず置いていないだろうなと。
小さいナプキンを付けていて、借りていたものが経血で汚れたら、さぞかし他の避難している人たちから、嫌がられるだろうなとか考えました。
そうなると、防災備蓄して、平常時から40cmのナプキンを買い置きしておくこと、避難所ではなく、在宅避難するしかないかとか、色々考えました。
経血量をコントロールするにはピルを飲むしかない。でも私は血栓ができやすい体質です。別にピルを飲むためではありませんが、基礎疾患の悪化でご飯食べる量を減らしたら、3kg位体重が落ちました。
医療機器ではないですが、本当に私は悲しいことですが、災害弱者だなと思いました。
『届け.jp』はピンポイントに困っている人が欲しい数だけ、送って貰えることが良いなと感じました。医療機器は壊れたら使えなくなりますし、それ以外のものも消耗品なので、ずっとは使えない。
それを考えると、支援して欲しい人と、支援したい人のニーズが合致していて、本当に優れた、大事なプロジェクトだと、思いました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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