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こんにちは、翼祈(たすき)です。
コロナ明けと言われる2023年。コロナ禍の時とは、また子育ての仕方も変わって来たのではないでしょうか?
そんな中、児童館で居場所のなかった女性が、立ち上げた、子育て支援施設『PORTO』(ポルト)が、親御さん達から人気を集めています。
兵庫県神戸市中央区八幡通4の1の11にある『PORTO』は、ガラス張りの開放的な室内となっています。
保育士と遊んでいるお子さんのそばで、親御さんがテレワークや読書をしています。『PORTO』を利用する4割は男性で、映画鑑賞や買い物に行く間のお子さんの預かりも行っています。
この代表の女性が『PORTO』を立ち上げた自身の体験と想いとは?今回はこの『PORTO』を特集します。
『PORTO』を立ち上げた女性の想いとは?
『PORTO』の代表の女性自身は小学6年生になる長男を持つシングルマザーです。大学1年の時に未婚のまま長男を出産しました。
「息子がいるからキャリアを諦めたと言われたくない」と決意を新たに、母や妹の支援を受けながら、ビジネスコンテストに携わるなど大学生生活も全力で頑張りました。
大学を卒業した後、3年間リクルートで、新築マンションの広告マネジメント戦略などを担いました。2019年に起業を目指してリクルートを退社し、初めの頃は保育園の運営に携わりたいなどを模索しましたが、思い通りにならず、退社してから1年間、自分自身と向き合いました。
代表の女性は、実を言うと児童館など子育て施設が苦手意識がありました。ママ友同士に交流ができて、息子がぽつんと友達の輪に入れないと、見ていることしかできなかったといいます。「他の親御さんもそれが居心地がよく、息子のためにも、趣味や知識など新しい世界を拡大できる様な子育て施設が必要とされていました」と、代表の女性の起業への構想が少しずつ固まっていきました。
『PORTO』は2020年12月に開館しました。コロナ禍の中では、代表の女性に居場所のなかった児童館は閉館していて、「子どもの預け先が見つかった」と喜びの声が高まりました。口コミで『PORTO』の利用者が拡大し、2023年5月には会員登録者家庭は4100世帯を突破しました。
夜はバータイムを設け、アート鑑賞やスパイスカレー作りなど大人向けのイベントも開催し、子育てを終えた世代や大学生らも『PORTO』に出入りします。貸し切りでお子さん同伴の飲み会を『PORTO』で開く会社もあるといいます。
『PORTO』の代表の女性は、「子ども達と大人の世界を分離させず、各自で自分らしく子育てを楽しめる居場所を提供したいと思っています」と、想いを口にしました。
参考:大学1年で未婚の母に 児童館でぽつん…だから作った場所が人気 毎日新聞(2023年)
『PORTO』は、店休日なし。電話078-891-3839。
母は強し、という賜物。
私が書評を書いた漫画の主人公の女の子も、お母さん同士の交流会で、高校生だとは言えず、20歳と別のお母さんから年齢を聞かれた時、そう答えていました。
こちらの女性は、漫画ではなく、実際の現実世界の女性。出産するまでのこと、子育てしながら大学を卒業し、仕事もしていた。
「子育てを理由に、大学の卒業や、キャリアを諦めたくなかったんだろう」と、母は強し、という強い意志をこの記事を通して感じました。
コロナ禍の時は、児童館までは存じ上げなかったのですが、確かに集団感染が起こると、保育園や幼稚園、全てが止まってしまい、親御さんが預け先がなく、非常に困っておられました。
その点でも、この『PORTO』の存在意義は大きかったと思います。会員数も増え、今後も『PORTO』が担う存在価値は、ますます高まっていくことでしょうね。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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