「呼び出しベル」の有難さ-聴覚障がい者の外食は、難しいのです-

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こんにちは、金次郎です。

 皆さんは、音の無い世界を考えた事が有りますか?
 私は、補聴器を着けていれば、会話は出来ますし(屋外など、騒々しいところでは、聞き違えも有ります)テレビも見る事ができますが、補聴器を外すと全く音が聴こえません。

 補聴器は電子機器ですので、水に濡らすと壊れてしまいますので、お風呂に入る時は補聴器を外して入りますから、無音の世界で身体を洗っています。
 また、寝る時は補聴器を乾燥機の中に入れて寝ますので、当然目覚まし時計の音は聴こえませんから、目が覚めた時に枕元に置いている時計を見て「未だ早い」とか「そろそろ起きるか」を決めています。
 そんな、難義な聴覚障害ですが、聴覚に障害を持つ漫画家がその苦労を漫画にして伝えています

聴覚に障がいを持つ、漫画家

 漫画家の「うさささん」は、耳に障がいを持っていて、補聴器を着けて生活しています。
 しかし、人が多い場所などでは、補聴器をつけていても、どこで音がしているのかの判断が難しいと言います。
 そんな「うさささん」がフードコート(飲食店街)に行った時に、店員さんから手渡された「呼び出しベル」

 音が鳴るだけでは気づく事ができない「うさささん」と、飲食店の店員さんとのやりとりを漫画に描いた「耳がきこえない私と呼び出しベル」では、4万9000件もの「いいね!」と、温かいコメントがたくさん書かれていました。
 そんな、「うさささん」にWalker plusの編集者が色々と話を伺いました。

参考:(Walker plus)聴覚障害者の私とフードコートの呼び出しベル「それは振動しますか?」音が鳴ってもわからない、スタッフとのやり取りを描く【作者にインタビュー】

耳に障がいを持っていると、外食は難しい

 最近のフードコートでは、メニューを注文した後に、出来上がりを知らせる「呼出しベル」を渡されるお店が多いそうです。
 しかし、耳の悪い「うさささん」は、渡された「呼出しベル」に書かれている「ブザーがなります」と言う文字を見て「音が鳴るだけじゃ耳の悪い私には分からない、振動したり光らないのかな?」と不安になります。

 それで、「呼び出しベル」を持ったまま、お店の方も見ながら確認します。
 しかし渡された「呼び出しベル」は、音が鳴ると同時に光って振動もするタイプでした。
 でも、お店によっては音しか鳴らない「呼び出しベル」も有るそうで、「うさささん」は店員さんに、ベルは「振動したり光ったりするのか?」を必ず確認するようになったと言います。 

呼び出しベルの会社

 この、フードコート等で使われている「呼び出しベル」を製作販売している会社です。
(株式会社 マイコール)呼び出しベル・ワイヤレスチャイム・コードレスチャイムの専門販売!

 こちらは、「呼び出しベル」のオンラインストア会社です。
(株式会社 メデタヤ・ネットワーク)SOLT

 これらのHPを見てみると、現在では色々な場所で「呼び出しベル」が活躍している様です。

 ・フードコート
 ・テイクアウトショップ
 ・病院や薬局
 ・介護施設
 ・ホームセンター
 ・工場や倉庫
 ・学校
 ・冠婚葬祭場
 ・アミューズメント施設

 最初に紹介した、「呼び出しベル」を製作販売している株式会社マイコール社は、今年の元旦に起こった「能登半島地震」の被災者の為に、避難所に避難している人たちが「お医者さんを呼ぶため用」にと、貸し出しもしています。

終わりに 

 私は、障がい者になる以前も含めて、もうここ10年ほどフードコートでは食べていないです。
 ショッピングモールには行きますけれど、フードコートは素通りでした。
 でも、この記事を見て「試しに、何か食べるか飲むかしてみようかな?」なんて思いました。

 実は、事業所の有る最寄駅の駅ビルが、去年から「耐震補強工事」をしていまして、それに合わせる様に駅ビルに入っていた飲食店も、店舗の改装工事をしています。
 今年の3月には工事が終わる予定ですので、徐々に飲食店が営業再開しつつありますが、その中の「うどん屋」さんが、店舗改装を期にメニューの注文方法を、座席前に置いてある「タッチパネル」から注文する方式に変えました。
 通勤時にお店の前を通る時に、ちょこっと店内の様子を見てみると「お年を召した方や、パソコン等を使った事が無い方であろう人などが、タッチパネルでの注文に難義している感じだな」なんて思いながら見ています。

 でも、聴覚に障がいが有る私は逆に「店員さんを呼んで、注文しなくて良いから楽かも」と思っています。

 さて、最初に紹介した「うさささん」ですが、ブログも書いています。
参考:(うささ かふぇ)耳がきこえない うささの雑多ブログ

 また、子育て情報誌のWeb版でも、記事を連載していまして、こちらはもうすぐ書籍になる予定です。
参考:(kodomoe)耳がきこえないママときこえるムスメのおはなし。

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2 件のコメント

  • 記事を読ませていただきました。聴覚は周りの音などを聴くための機能に障害があると不便なのでは?と思っています。障害のあるとそれ以外の機能が発達する場合もあるのではないでしょうか。出先での生活音が聴こえにくいのもたいへんだなぁ!と考えさせられました。これからも記事を楽しみにしています。

    • 毎度、コメントありがとうございます。
      私は両耳に補聴器を着けていますが、それでも騒がしいところでは聞き取りにくいです。
      また、コロナが流行りマスク着用が必須になった時も、マスクで声がこもってしまい、やはり会話が困難でした。
      ですので、今は「マスクモード付き」の補聴器も有るほどです。
      ですので、補聴器を着けていても聞き取り能力には限界があるのを理解して欲しいですね。

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