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こんにちは、翼祈(たすき)です。
精神障害、知的障害、発達障害を抱える人がフラワーアレンジの技術を修得しながら働く花屋があります。障害を抱える人に仕事をする機会を提供する東京都港区にあるB型事業所『アプローズ南青山』です。
健常者と同じ様に、障害を抱える人が仕事をすることは難しいことなのかもしれません。それでも、意欲を持ちながら仕事をする障害を抱える人の工賃をもっと上げることはできないかー。障害を抱えるスタッフの技術力向上に合わせ、お客様に買って頂ける魅力的な商品を作ることで、「障害者の働くお花屋さんだから」ではなく、「オシャレな商品だったから」という理由で私たちを選んで頂きたい。一般の花屋に負けない競争力を身に付けたい、と代表者の女性は考えています。
今回はこのフラワーアレンジメントを販売する、B型事業所『アプローズ南青山』の魅力をお届けします。
【アプローズ】とは?
「applause」という青いバラの花をご存知ですか。
幸せを呼ぶ青いバラの花言葉は「夢かなう」。
わたしたちはそんな花言葉のように、
障害のある方の暮らし、働き、夢を叶えることのサポートをするために、日々あらゆる課題の解決に挑戦しています。
画像・引用:アプローズ南青山
住所
〒107-0062
東京都 港区南青山4-3-24 青山NKビル2F
TEL
03-6804-3623
FAX
03-6804-3562
公式Twitter
https://twitter.com/applause_aoyama?s=20
【アプローズ】を立ち上げた代表の想い
色鮮やかな花を介して、新たな形の障害を抱える人支援を―。東京都港区南青山にある一般社団法人【アプローズ】は、障害を抱えるスタッフがフラワーアレンジメントを製作し、ホテルやレストランなどに向けて販売しています。このB型事業所を設立したのは、元都職員で法人代表理事の光枝茉莉子さんです。障害を抱える人が健常者と共に仕事をし、経済的に自立可能な環境作りを掲げています。『アプローズ南青山』での活動内容や抱く想いとはー?。
2014年4月に設立し、フラワーアレンジメント商品の販売や、イベント会場などの装花を行います。障害を抱える人の感性を活かし、フラワーアレンジメントを手がけるB型事業所は、全国的にも例がありません。
白を基調とするアトリエに、陽の光が差し込みます。障害を抱えるスタッフ約20人が、バスケットの中に花や葉を配置し、アレンジメント商品を製作中でした。
「先生、お花合うかな?」
「このアイデアは素敵」
「ちゃんとオアシスに入る様にお花を整えましょう」
「他の人の作品も観ようね」
フラワーアレンジを指導する花専門の職業支援員と、アトリエに通所し、フラワーアレンジメント作りに関わる障害を抱えるスタッフらが、和気あいあいと製作していきます。「フラワーアレンジメント作りチーム」と「練習チーム」に2組で、それぞれの技術に対応した作業を分担します。独特の感性を活かしたデザイン性の高い商品でリピーターのお客様も多く、クリスマスや母の日などは製作に大忙しの毎日です。
個人向けのフラワーアレンジメント商品を製作したり、企業や団体・イベント向けの装花も担います。
光枝さんは8年間勤務した都庁を退職し、『アプローズ南青山』を立ち上げました。都庁時代は福祉保健局に在籍していました。障害を抱える人が仕事をする施設に足を運び、監査や指導、補助金の給付などの仕事をこなしました。
施設によって売り上げや、障害を抱える人が1ヵ月で貰える工賃に大きな差があることにショックを受けました。いつしか「自分で障害を抱える人が笑顔で仕事をする事業所を立ち上げたい」と考える様になりました。
思い切って都庁を退職し、一般社団法人を立ち上げました。東京・南青山にアトリエを設置し、さらに通過型グループホームも2事業所を開所しました。1人の女性の熱意から生まれ、大きく実を結びつつある障害を抱える人の支援の活動です。
就労継続支援B型事業所【アプローズ】は、そうした障害者事業所などで仕事をする人が利用する「通過型グループホーム」で暮らしながら就労へと実を結び、倉庫のライン作業や事務の仕事に就職した人がいます。また以前から『アプローズ南青山』と連携し、通所と生活支援をかけ合わせた支援も行います。現在は3人が一般就労しています。
この「通過型グループホーム」はオシャレな街並みがひろがる東京メトロ広尾駅のすぐ近くに隣接するマンションの、5~7階にあります。定員は6人で、現在は20代から50代の男女3人ずつが6、7階のキッチン付きの居室で生活しています。
障害年金や生活保護を受給しながら生活している人もいる中で、大きなメリットは東京都港区の家賃補助で、個々の家賃負担が1万円であることです。
東京の真ん中で、障害を抱える人に生活面で寄り添い、障害を抱える人自身が自分で歩んでいく力を自分の力で養い、社会で暮らせる様に手助けと見守りをしているのが、この「通過型グループホーム」となります。【アプローズ】は2021年5月に、東京都大田区でも新しく「通過型グループホーム」を開設しました。
光枝さんが「花」の仕事を選択したのは、会社名の通り華やかな職場を構成し、障害を抱える人々の表現力と笑顔を引き出したかったからでした。花自体の持つセラピー効果は勿論のこと、プロの指導を受けながら技術を蓄え、お客様から喜びの声が徐々に沢山寄せられるにつれて、障害を抱えるスタッフも徐々に自信を付けています。
参考:「アプローズHouse」精神障がい持つ人の生活と社会復帰支える(栗原道子/連載16) ケアニュースbyシルバー産業新聞(2021年)
近年は同東京都港区の保健師が、障害を抱える人に対し「まずはお花の仕事から挑戦してみませんか」と、『アプローズ南青山』を紹介して貰える様になりました。『アプローズ南青山』を開所した当初は登録する障害者スタッフもいなくて、無収入の日々も続きましたが、少しずつ人数も増えて来て、今では約45人が障害を抱えるスタッフとして登録しています。
フラワーアレンジメントはセンスが問われるので、
私が1ヵ所目に行っていたA型も最初の頃は、ブリザーブドフラワーでやって行こうとしていました。他の市から講師の先生を招いて、基礎からやっていました。
フラワーアレンジメントって、本当にセンスが問われます。一応大量生産もあり、同じ様に作っていくのですが、私は独創性があり、今は減って来た方ですが、花材など材料はできるだけ多く使いたいタイプで、他の人とまず同じにはなりません。
お正月にはしめ縄を作っていましたが、ワイヤーで花材を付けるのが下手すぎて、良いものがなかなか生み出せませんでした。その内アレンジメント部から外されました。(この時以来、トラウマで、外でしめ縄とか、ブリザードフラワーのアレンジメントを、ワークショップで作ろうなんて、思わなくなりました。)
本当に難しいフラワーアレンジメントを商売としてやっているところは、苦手だった私は尊敬します。もう立ち上げから、約9年ですね。これからも『アプローズ南青山』さんには頑張って頂きたいなと思います。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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