アトピー性皮膚炎の原因「ペリオスチン」が、人工化合物「CP4715」で改善!  

アトピー性皮膚炎 原因

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

アトピー性皮膚炎とはかゆみがある湿疹が主な症状となり、日常での集中力低下や不眠にも直結します。一度発症すると何年も症状が続くことが多く、かゆみが日常生活の大きな支障をきたし、皮膚を引っかくことで肌のバリアー機能が低下して、さらに炎症が悪化する悪循環となります。


2020年の調査では、日本国内のアトピー性皮膚炎の患者数は約125万人と推定され、日本人の20歳以下の若い人の10人に1人が罹患する疾患だとされています。

また、アトピー性皮膚炎の患者は小さい子どもや若者に多く、日常生活に影響をきたしています。

そんなアトピー性皮膚炎でかゆみが起こる原因は、患者の皮膚組織で増大する特定のたんぱく質が知覚神経を刺激して引き起こすことを、アトピー性皮膚炎に関する研究に励んでいる佐賀大や富山大などの研究チームが2023年1月10日、公表しました。

今回はアトピー性皮膚炎を引き起こす「ペリオスチン」が、人工化合物「CP4715」で改善されることを突き止めた、最新の研究についてお知らせします。

佐賀大がアトピー性皮膚炎の原因となる物質と、それが改善する薬を発見

アトピー性皮膚炎の新しい薬の開発が加速しています。佐賀大学は、別の製薬会社がアトピー性皮膚炎以外の病気での用途で開発を進めていた人工化合物「CP4715」のこうした取り組みに関して特許申請すると同時に、東京都にあるベンチャー企業の日本医療機器開発機構と提携して、症状改善に結び付く塗り薬を想定して、開発に取り組んでいます。

アレルギー学が専門の佐賀大医学部分子生命科学講座分子医化学分野の教授の男性の研究グループによると、アトピー性皮膚炎の強いかゆみを引き起こす物質の1つ「ペリオスチン」は身体の中の組織の構造を保つなどの働きかけがあったり、色んな刺激によって発生しては現れ、「インテグリン」と結び付き、細胞内に信号を送る働きかけもあります。「ペリオスチン」は色んなアレルギー疾患との関連性があることで知られ、今回、知覚神経に直接働きかけ、アトピー性皮膚炎のかゆみを生じさせることが確認できました。この「ペリオスチン」は骨の発育に関係し、誰の皮膚組織にもあるたんぱく質ですが、アトピーを抱える人の体内では過剰に分泌されます。

佐賀大医学部分子生命科学講座分子医化学分野の教授の男性と准教授の男性が、富山大と共同で研究をしました。アレルギー学が専門の佐賀大医学部分子生命科学講座分子医化学分野の教授の男性は、「『ペリオスチン』というたんぱく質が、アトピー性皮膚炎の病態を形作るのに重要な役割を担うということを約10年前に解明し、発表しています。ですが当時は、この『ペリオスチン』がアトピー性皮膚炎のかゆみにどのような作用を引き起こすかということは分からなかった、その作用を止めることのできる物質も発見できなかった。それを今回解明できたというのがこの10年間での研究での進歩となりました」と言います。

この新しい治療薬の発見に至るまでに、富山大学の医学部と薬学部で構成された研究チームは、痛みやかゆみの神経機能を分析する研究を任され、マウスにアトピー性皮膚炎を意図的に発症させ、今回の大発見に広く貢献しました。

富山大学医学部の教授の男性は「佐賀大学の教授にアトピー性皮膚炎を持ったマウスを見せた時に、『今までここまで重篤なかゆみ症状を罹患している、マウスは見た事がなかった』と言われ、即決で共同研究をする運びとなりました。今回の新しい治療薬の発見は科学の世界での異分野連携によるモデルケースとなり、アトピー性皮膚炎に悩み続ける患者さんに一刻も早くこの新しい治療薬を届けたいと思います」と語りました。

今回は数年前に開発した実験用マウスを使用して、「ペリオスチン」がかゆみを引き起こしていることを突き止めました。別の目的で製薬会社が開発を促進していた人工化合物「CP4715」を、アトピー性皮膚炎を意図的に発症させたマウスに投与すると、症状が緩和しました。

研究グループはマウスを使った実験で、人の皮膚組織に含まれるたんぱく質「ペリオスチン」が、人工化合物「CP4715」が知覚神経上の別のたんぱく質「インテグリン」と結合したところ、「ペリオスチン」との結合が妨げられ、知覚神経が刺激されてかゆみに直結する仕組みを明らかにしました。人工化合物「CP4715」は、かゆみを誘発する2つのたんぱく質の結合を妨げる働きを持っています。元々は異なる疾患を想定し生産されていました。

「ペリオスチン」が通常の量のマウスと、少ないマウスを比較すると、少ないマウスは、体をかかず、かゆみが改善されました。遺伝子操作で体内に「ペリオスチン」が生み出されないマウスでも、同じ様に症状が改善されました。

一方、アトピー性皮膚炎のかゆみの原因物質は他にもあり、一部はすでに症状に対応できる薬があるといいます。

アトピー性皮膚炎の治療には今までにも、ステロイドなどの塗り薬などが使われてきましたが、薬が効かないケースもあって、新しい薬が完成すれば、患者の選択肢を拡げることが期待できます。

アレルギー学が専門の佐賀大医学部分子生命科学講座分子医化学分野の教授の男性は「かゆみさえ抑えられると悪循環を予防し、炎症を抑えることが可能です。患者にとって治療の選択肢を1つでも拡大したい」と説明し、人工化合物「CP4715」がかゆみだけでなく、湿疹自体にも改善効果がある可能性を示唆し、「多くの患者へ対応可能となる様に、かゆみを引き起こす物質をさらに多く解明し、患者に適した阻害剤をラインアップさせていくことが重要となります。アトピー性皮膚炎の原因は多様なので万能ではありませんが、基礎的な研究を加速しながら安全性を確認し、新しい薬として承認される様に目指したいです」と話しています。

国内外の研究ではかゆみに関する物質が5、6種類判明し、新薬が開発されたケースもあります。

今回の研究成果は2023年1月、基礎医学で権威がある、生命科学分野の査読付き国際学術誌であるアメリカの[セル・リポーツ誌]に掲載され、オンラインでも発表されました。

5~10年をめどにこの「CP4715」を使った新薬開発を目指しています。国内での新薬承認には安全性の確認や臨床試験などで5~10年を要しますが、コロナ禍の影響で短縮傾向にあるといい、早期の承認が待たれます。

チームの1人で富山大副学長の臨床分子病態検査学が専門の教授の男性は「今後、新しい治療薬を開発することで、かゆみで苦しんでいるアトピー性皮膚炎の患者さんにとって福音となるのでは」と研究に期待します。

参考:佐賀大学 アトピー性皮膚炎のかゆみを抑制する化合物を発見 佐賀 NEWS WEB(2023年)

当事者からの声

20代女性

「根本から治していけるっていうのはすごい安心感もあると思います。とても。希望が持てるかなと思います」

10歳の男児と母親

「寝れなかったり、かいて血が出てまたかゆくてずっとそれの繰り返しだったから、よかったかなって」

引用:アトピー性皮膚炎のかゆみの正体を解明 新薬開発にも期待 10年以内に【まるっと!サタデー】 TBS NEWS DIG(2023年)

病院でアトピー性皮膚炎の患者の診療を日々している医師からも、新しい治療薬の開発に期待が高まります。

福岡県福岡市西区にある高松ひろこ皮フ科の医師の女性は、「アトピー性皮膚炎は従来の塗り薬や飲み薬の治療に合わない、重症の人が一定数います。重症の人に選択肢が拡がることは良い取り組みですね」と期待を寄せます。

東京都豊島区にある福中皮膚科クリニックの院長の男性「これまでは、かゆみは軽くなりますが皮疹の症状が改善するまでに辿り着かない薬が主流でした。画期的な阻害薬の新しい治療薬が誕生する可能性が高いと思います。ぜひ日本初の嬉しい喜びになる様な新しい治療薬が生まれることを期待を持ちます」と語りました。

私の同級生にも、

私はアトピー性皮膚炎の人には1人しか会ったことがないのですが、小中の同級生の女の子にいました。身体中アトピーで、やっぱり痒いせいか肌も赤くなっていて、傷口みたいなのもあって、いかにも痛そうな感じでした。

後SNSで何となく面識はないですが、知っている有名な一般人の人も大人になってから、アトピー性皮膚炎を発症して、どんどん症状が悪化していき、アトピーになってから豚肉アレルギーにもなって、豚肉を食べるとアトピーが悪化するから、大好きだった豚骨ラーメンも食べられなくなったと書いていましたね。

この記事を書いて、アトピー性皮膚炎の患者さんが多いことにとても衝撃だったのですが、この研究は10年間が実を結び、もしかすると新しい治療薬になるという事で、とても期待の大きいものだと思います。現にSNSでもこの研究結果の発表時、トレンドに入っていた程でした。

この薬が本当に患者さんに使われる日はそう遠くないだろうー、と確信した日でした。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。