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皆さんこんにちは。Pinkです。ネットで産経新聞のニュースを読んでいると、公立の小中高教員の離職について書かれていました。
ここ数年、教員の仕事内容について色々な問題があると聞いていたのですが、目に止まったのは離職理由でした。
今回は、そのことについて書きたいと思います。
文部科学省の調査
文部科学省が3年ごとに実施している、全国の小中高校などを対象にした、昨年度の学校教員統計調査(中間報告)が公表されたのですが、以下の通りまとめてみました。
① 公立小学校教員の平均年齢 42.1歳→前回調査(元年度)より0.5歳低下
② 公立中教員の平均年齢の低下
③「精神疾患」を理由とした離職者→過去最多
ベテラン教員の大量退職に伴う教員の若返りが進んでいるとのことですが、「精神疾患」を理由とした離職者は小中高校とも過去最多を記録したとのことです。
過去最多という事実に、とても驚きました。そこまで、教職に就く人を悩ませたものは一体なんなのでしょうか。
全国の小中高校などに在籍する教員について
小中高と分けて在籍する教員について下記の通りまとめてみました。
① 公立小教員 平均年齢 42.1歳…平成19年度以降低下
② 公立中学校教員 〃 43.0歳…前回から0・6歳若返るが、22年以降 連続して低下
③ 公立高校教員 〃 46.2歳…前回から0・1歳アップ
公立小・中の教員の若返りは、昭和50年代頃の第2次ベビーブームへの対応で数多く採用した教員の定年退職が進むと同時に、若手の採用を増やした為とされています。
近年の採用増は小中高校の順で進んだ為、文部科学省は今後、公立高の若返りが進むと予測しているとのことです。しかし、若返りが進んでもあくまでも予測なので、その通りに行くかどうかはこれからではないかと思います。
教員の離職
学校教員統計調査(中間報告)によると、「精神疾患」を理由とした離職者は以下の通りです。
① 公立小 571人(前回比114人増)
② 公立中 277人(前回比 35人増)
③ 公立高 105人(前回比 22人増)
また、残業だけに留まらず、部活動で土日も休めない、保護者への対応、教員同士の関係性、などといった色んな要素が絡み合い「精神疾患」へと繋がったのではないかと私は思います。「精神疾患」は、離職の理由と言うだけで終わってはいけないのではないでしょうか。
以前、教員免許を取得しても就職するのが困難な時代があったことが信じられません。それだけ多くの教員が存在したのです。
参考サイト:公立小中教員、若返り進む 精神疾患理由の離職は過去最多
教員の働き方改革
教員の勤務時間に焦点を当ててみると、文部科学省は2023年2月、長時間勤務する教員が今もなお多く、自治体や学校間の取組状況に差があることから、「教員の働き方改革」の実行にあたり、新たに補足を追加したとのことです。
対応検討中の教育委員会へ2023年度中の対応を求め、達成出来ていない教育委員会名は公表もありえると警戒を促し、迅速な対応を求めています。
また、教員の勤務時間管理については、
「公立学校の教育職員の業務量の適切な管理その他教育職員の服務を監督する教育委員会が教育職員の健康および福祉の確保を図るために講ずべき措置に関する指針」
等を前提とした、各自治体の条例や規則等への反映が求められているとのことです。
さらに、在校等時間の管理は、指示に基づき、管轄に属する学校全ての教育職員を対象に、校外研修や引率等の職務、テレワークの時間を加えた時間を在校時間(休日・週休日含む)として、少なくとも月ごとに認識するとしています。
参考サイト:教員の働き方改革、全教委へ23年度内の対応要請…文科省
最後に
元々は誰もが、やりがいのある仕事だと大きな責務を持ち、仕事に臨んでいたと思います。若者が集まる、離職者の少ない仕事にする為に何が出来るのか、改めて考えてみるいい機会ではないかと思います。
関連記事では「現役教員の座談会動画」を紹介しています。より教育現場の現状が分かると思うので、もし良かったら観て下さい。よろしくお願い致します。
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