2025年に障害厚生年金の審査緩和へ国が検討開始。事後重症による請求方法も紹介。

障害厚生年金 審査緩和

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

障害者の数が増え、需要が高まる中で、審査に通り受給資格を得るまでが非常に難しいとされる、障害年金。私も障害年金受給者ですが、先日とあるニュースが飛び込んで来ました。

政府が2025年に障害年金の審査を緩和し、通りやすくする為の審議に、現在入っているとのことでした。今回はまだ検討段階ですがそのニュースについてと、障害年金を貰う上で大事な初診日のことなどについて、お話ししていきます。

2022年政府、2025年障害年金の審査の改正に向けて審議。

障害年金

一定の障害を抱える人が受給可能な国の障害年金制度で、支給要件の審査が極めて厳しいために少額しか受給出来ない人がいることを踏まえ、厚生労働省は2022年8月、支給額がより多い「障害厚生年金」を今よりも受給しやすくする方針を見据え検討を開始しました。

2025年に国会提出を目指して年金制度の改正法案に導入したい考えで、これから具体策を審議会で詰めます。この改正法案が通れば、障害年金の制度が作られてから、約40年ぶりの大改革となります。

障害年金には2種類あり、「障害基礎年金」と、その上乗せ分に相当する「障害厚生年金」です。障害を抱えたきっかけとなった病気や怪我で初めてその人が病院を受診した「初診日」が大変重要です。

初診日が国民年金の加入時期だったケースでは「基礎」のみ、

会社員や公務員で厚生年金の加入時期だった場合は「基礎」と「厚生」の受給資格があります。

ですが、仮に会社員時代に病気を罹患しても、深刻に捉えず病院に受診したのが仕事を退職後だったり、会社を退職して転職活動中に事故に見舞われた事例では、その事例までにどれ程長く厚生年金に加入していたとしても、受給資格があるのは障害基礎年金だけの扱いとなります。

初診日がわずかにズレただけで年金の受給資格があるか無いかや、障害年金の支給額が大きく変わってしまう構造的な問題において、以前から障害を抱えた人達からは改正を要望する声が日増しに増えていました。初診日で年金の種類が分断される複雑な問題は1985年改正の法律に規定されています。

参考:障害年金、受け取りやすく 国が改正検討、25年に法案 熊本日日新聞(2022年)

障害年金の受給額においては1番重度の1級に当てはまる事例では、障害基礎年金のみのケースだと月約8万1千円程度受給できます。

障害厚生年金の受給額は年金の加入期間や給料で相違が発生しますが、障害基礎年金と合算して月10数万円受給可能となるケースが多い傾向です。

そして、障害の程度が最も軽度の3級では障害基礎年金の受給資格はありませんが、障害厚生年金なら受給可能という良いポイントもあります。

初診日の重要性と、「事後重症による請求」について

病気などで就労困難なひきこもりのお子さんを抱えるご家族の中には、「(子どもの)障害年金を請求したが、受給が認められなかった」という事態に陥った際に、「二度と障害年金は請求できない」と考えるケースもあるようです。

しかし、障害年金は条件さえ満たせば再び請求することが可能な場合があります。

参考記事で紹介されているケースを紹介します。
現在23歳の女性は17歳の頃、学校になじめずひきこもるようになり、その後うつ病を発症しました。

女性が20歳を過ぎた頃、障害年金の請求をしたそうです。

しかし、結果は不支給決定。親子で時間をかけて書類をそろえ、とても大変な思いをした請求。女性はその事実を受け入れることが難しく、病状が悪化しました。

障害認定日に法令に定める障害の状態に該当しなかった方でも、病状がその後悪化し、法令に定める障害の状態になったときには、請求日の翌月から障害年金を受け取ることができます。このことを「事後重症による請求」といいます。

特に重要な3つの条件

・初診日の証明ができる

・保険料の納付要件を満たしている

・現在の病状が法令に定める障害の状態である

参照:障害年金の受給認められず… うつ病の23歳ひきこもり長女に残された道は? 大人んサー(2022年)

上記の3つの条件を満たし、診断書に現在の状態を医師に書いてもらい、必要書類をそろえることで、事後重症による請求をすることができます。

最初の申請で女性が障害年金の受給資格が認められなかったケースに関して、

この記事に登場するファイナンシャルプランナーの男性によると以下の様な見解でした。

「女性が前回障害年金を受給申請した時に、障害の状態が法律に基づいている症状より軽度だったので障害年金の受給資格がなかったと推測します。

受給が認められなかったことで体調を壊し、現在の状態で障害年金をもう一度受給申請した場合、法律に基づいた障害相当に当てはまるとされ、障害年金が受給資格を得られるケースもあります。」

事後重症を発症した後での障害年金の受給申請は、受給申請した日の翌月分から振り込まれます。例を挙げると2022年5月に受給申請した場合、翌月の2022年6月分から障害年金が振り込まれます。

私は運が良かっただけ。

私も障害年金受給者です。私が貰う事に対して、運が良かったと思う点が3つあります。

1つ目は私は春に生まれながら、大学を3月に1年で中退しながらも初診日が二十歳前だった事。

2つ目は、2番目の病院。私に糖尿病を発症させた原因の病院ですが、今は潰れて病院自体がないのです。障害年金受給に向けての診断書は、かかっていた病院全ての診断書が必要な為、今は病院が潰れた以上、その点も運が良かったなと。

3つ目は、受給申請時、当時5つ病気や障害があっても、今の病院の精神科の元主治医に、「審査に通らないと思う。もし審査に通ったら、かなりラッキーだよ」と言われていました。私の場合は発達障害からの申請でしたが、病気があっても、その申請する時の障害に病気が引っかかってないと、その病気は診断書には書けません。私は精神科の薬で糖尿病になったので、病気でも糖尿病は診断書に書けました。

福岡は障害年金の審査がかなり厳しく、当時通所していたデイケアの家族会に母が参加すると、「障害年金の審査に全然通らないから、子どもを福岡より審査が緩い他の九州地方に、一時的に住まわせたいとも考えている」という、辛い心情を明かすご両親もいたそうです。

私はそういう点では、障害年金を頂くまでの環境に恵まれたと思います。2025年に審査に通りやすくなるそうですが、障害年金の受給を希望している人がより通りやすくなる環境になります様に…。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。