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こんにちは、翼祈(たすき)です。
以前休職中にハローワークで求人を見ていた時に、障害者が利用する福祉事業所で行なっている事業の中で数が多いのは、農業、清掃、食品作りではないかと思いました。
沢山のA型・B型事業所が、コロナ禍で生き残る為にそれぞれ特化したものを作ろうと日々努力されています。
今回は特にお菓子などの食品に特化した就労継続支援B型事業所と、障害者雇用をされている企業についてご紹介していきたいと思います。
ナチュラルグラノーラ専門【GRANY(グラニー)】
3月31日(木)名古屋市中区3丁目「丸栄百貨店」跡地に開業する商業施設『Maruei Galleria (マルエイ ガレリア)』1階にて、障がい者就労支援で運営する、社会課題解決型・ナチュラルグラノーラ専門量り売りショップ&カフェ【GRANY(グラニー)】をオープンすることをお知らせいたします。
画像・引用:名古屋 栄『マルエイ ガレリア』にOPEN!障がい者就労支援×自然派グラノーラ専門バルクショップ&カフェ【GRANY】 PR TIMES(2022年)
GRANY(グラニー)は、JWCO⽇本福祉協議機構が運営されている就労継続支援B型事業所です。
店内では量り売りを行っており、オススメのフレーバーベース15種〜、その他ナッツやドライ野菜やドライフルーツ30種以上の中からお好みの素材やフレーバーのグラノーラを作ることができます。
GRANYのグラノーラは契約有機農家から仕入れたオーガニック・無農薬・無添加食材を中心にしており、自社キッチンにて加工を行っています。有機農業者の活性化、地域再生などにも貢献しています。
自家製ジャム『TAMBA MAGOKORO JAM』を販売する丹ファーム
兵庫県丹波篠山市の障害者支援施設「丹南精明園」の、同兵庫県丹波市の就労継続支援B型事業所「丹ファーム」が、自家栽培したいちごなどを使ったジャムの開発を加速しています。
兵庫県の事業を運営し、ミルクジャムの第一人者だと言われる神戸市・元町のパティシエの協力を得て、競争力があり、B型事業所の利用者の収入の増加の期待が持てる商品開発を望んでいます。2021年10月1日からネット通販を開始する予定。「丹ファーム」は4年後の移転を目指す旧柏原病院跡地(丹波市)で展開する「農福連携」の先行事業として発展しています。
2021年春から神戸市・元町の洋菓子店「パティスリーアキト」のオーナーシェフにジャム作りの工程を、関西のスイーツ関連の企画・情報発信を手がけている神戸市の「CUADRO」社の代表からブランディングやパッケージ作りの工程を教わりました。
2021年10月から通販で販売する商品は、いちごジャムと、丹波乳業の「ひかみ牛乳」を使用したミルクジャム、神戸市西区産のイチジクを使用したジャムの3種類を販売予定です。いちごジャムは甘さ控えめで、果肉を余すところなく使い、フレッシュ感のあるのが特徴。
ミルクジャムは、「牛乳の産地と一度に炊く重さが異なるだけで、パティスリーアキトとほぼ一緒のレシピ」だと話し、同「パティスリーアキト」の3分の2の値段で通販で販売する予定です。
参考:農福連携でジャム開発 障がい者の収入増に シェフパティシエが伝授 丹波新聞(2021年)
いずれも商品名は『TAMBA MAGOKORO JAM』。兵庫県内の授産商品を集めた兵庫セルプセンターのネットショップ「+NUKUMORI(ぬくもり)」、黒豆の館などで販売します。
チョコレート工房《ショコラボ》
ショコラボさんは現実マーケットを意識しつつ、健常者と障がい者が共生・共働してつくる商品づくりを目指している横浜市にあるチョコレート工房(就労継続支援B型事業所)です。
チョコレートの専門家からアドバイスを受けながら、様々な商品を開発・販売しています。
現在は横浜市を中心に、駅やデパートなどでも販路を広げています。
下記はHPで紹介している商品についてのこだわりや代表のあいさつです。
ショコラボで作り出されるスイーツはすべて手作業です。機械生産ではないから、作り手一人一人の個性が出ます。
「食べて体にやさしい」「買って心にやさしい」
「職場見学してワクワクする」「作って地球にやさしい」
スイーツで夢と笑顔をお届けしたいと思います。
プロの技術指導のもと、美味しいスイーツ作りで障がい者の雇用の場を創出し工賃アップを実現する。我々の工場はワクワク感のある「夢」を提供していきます。障がい者を英語でdisableと言いますが、決して彼らはできなくなんかない!!ショコラボを通じてそれを証明して参りたいと思います。
画像・引用:ショコラボ
自家製ジェラート〔Tropica Amami〕を販売するB型あまみん
自家製ジェラートなどを製造、提供する鹿児島県龍郷町にある就労継続支援B型事業所「あまみん」は2022年5月2日、飲食スペースを併設した店舗〔Tropica Amami(トロピカ・アマミ)〕を「あまみん」の施設内に開店しました。奄美産の原材料をふんだんに使った多彩な自家製ジェラートなどを販売します。2022年5月13日以降は、毎週4日(金~月曜)営業する予定です。
看板メニューの〔Tropica Amami(トロピカ・アマミ)〕の自家製ジェラートは、甘味豊かな農作物を多種多様に活用し、それぞれ旬の季節の農産物に取り入れます。仕入れた原材料は奄美大島産の果物や徳之島産のラム酒、与論島産の塩など。沖永良部島産のコーヒー豆を使用したブレンドコーヒーなども提供され、奄美群島産の農産物にこだわりを持っています。
このほか同じく鹿児島県の種子島、屋久島、沖縄県内各島の特産物も積極的に活用しています。自家製ハーブを使用のクラフトコーラなど飲料も種類が沢山あり、楽しみ方は各個人違います。軽食には総菜系、スイーツ系各種のクレープなども提供されています。
参考:自家製ジェラートいかが 龍郷町の「あまみん」店舗開設 南海日日新聞(2022年)
このB型事業所の利用者の主な仕事は農作業と食品加工。近隣農家を手伝い、対価として得た作物などでジェラートを製造し、ハーブの自家栽培にも取り組みます。ジェラートは奄美群島各地の空港やホテル、観光施設、本土の大手百貨店などで販売されている看板商品です。
何かに特化しているところは強い。
グラノーラとチョコレートの会社は違いますが、A型やB型事業所はコロナ禍で商品が売れず、障害者の工賃が下がっているというニュースをよく観ます。1つ特化した商品があればそれが強みとなるのでしょうけど、それが特化するに至るまでの経緯も並々ならぬものがあったのだと思います。
私の地元にもお菓子作っているA型があって、確か今はお弁当とかも作っていると噂で聞きました。後結構商業施設で、A型とかそういう福祉事業所が合同でマルシェに出店しているというのも、商業施設の公式ホームページとか、市の広報とかに紹介が掲載されている事も増えましたね。
食べ物を作っている福祉事業所は多いですが、障害者の雇用維持の為に、何とかこのコロナ禍を踏ん張って欲しいです。
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noteでも書いています。よければ読んでください。
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