2021年集計、結核が初の低蔓延国に。欧米水準に近づき、完治出来る病気へ。 

結核 低蔓延国

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

毎年3月24日は世界結核デーです。結核は、HIV感染症、マラリアと同列で「世界三大感染症」の1つとして位置にある病気です。世界三大感染症対策は国連でのSDGsにも位置付けられています。

1950年以前の日本の結核患者数は年間60万人以上、死亡者数も年間10万人以上と言われ、国民の大半が結核に感染した経験があるほどの国民病の1つでした。日本が滅びるのではないか?という危惧で、結核には「亡国病」という別の通称も付けられていました。

日本はBCGワクチン接種や抗菌薬などにより患者が減少し、2021年で結核患者数が9・2人となり、悲願の「低蔓延国」まで減らすことができました。今回はそんな今年2022年8月に発表された話題を中心に、結核について考えていきたいと思います。

2021年の統計で日本が悲願の「結核低蔓延国」に。

厚生労働省は2022年8月30日、2021年の人口10万人あたりの結核患者数が9・2人で、統計を開始してから初の同10人を下回って、悲願の「結核低蔓延国」となったと公表しました。今まで日本はここずっと「中蔓延国」で、日本は2020年に低蔓延国に入ることを進めていましたが、同2020年の罹患率は10・1人とわずかに上回ってしまいました。

結核の一般的な症状は、たんの出るせきや微熱、だるさが2週間以上継続することです。ただ、高齢者ではせきが起こらないことが多く、発見の遅れに直結しています。そのまま放置していけば、絡んだたんに血が混入し、半数の方が亡くなります。明治から戦前にかけて結核は「不治の病」だと怖がられ、1970年代の後半まで日本人の死因のワースト10にずっとランクインしていました。

集計に携わった結核予防会結核研究所の所長の男性によれば、人口10万人当たりの罹患率は2000年に31.0人でしたが、2021年に日本国内で感染が確認された結核患者は1万1519人で、2020年から1220人減りました。人口10万人あたりの水準では、2020年の10・1人から0・9人まで減りました。世界保健機関(WHO)が低蔓延国に入るための基準として設置している「同10人未満」を達成出来ました。

年代別にみていくと、60歳以上が7割を占めています。結核による死者数(概数)は1884人で、2020年から65人減りました。

厚労省によれば、統計を開始した1951年には人口10万人あたり698・4人でしたが、結核を予防出来るBCGワクチンや特効薬である抗菌薬の普及、栄養状態の改善、感染対策などで徐々に減少傾向に転じました。2010年代は毎年10人台で推移傾向でした。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大での受診控えや保健所の過多業務による接触者健診の制限などで、減少しているのではないか?という専門家の可能性も指摘もあります。

欧米では人口10万人当たりの罹患率は、アメリカの同2・4人、ドイツの同5・5人など、低蔓延国の基準に入る国が多数を占めますが、アジア各国は結核の患者数が依然多い兆候が見受けられます。

参考:日本、結核「低まん延国」に…人口10万人あたりの患者数が初めて10人を下回る 読売新聞(2022年)

結核に関する詳細な内容は、別のライターさんが書かれた記事をご覧下さい。

私の身近な結核のお話。

結核については、2021年に観ていた大河ドラマ[青天を衝け]で主人公・渋沢栄一の最愛の妻、千代が結核で亡くなったのが印象的でした。あれは観ていて本当に悲しかったです。栄一は千代亡き後、外国で学んだ技術で河川の整備など日本の衛生面の改善へと尽力しました。

(※訂正。千代は結核で亡くなったと書きましたが、一緒に観ていた母からの指摘で、実は私の記憶間違いで、結核ではなくコレラでした。失礼致しました…)

私の知り合いの人から聞いた話では、刑務所では結核がよく流行るそうです。私の知り合いはお仕事で、刑務所に出向いたことがあります。そこで30cm位の距離で刑事と話し合ったのですが、その刑事が結核にかかっていたことが分かり、知り合いは結核の検査をすることになりました。

その当時は半年以上抗菌薬を飲み続けなければならず、隔離もありますし、凄く心配したそうですが、結果は陰性で結核にはかかっていませんでした。

その知り合いはその仕事をしていた時、結構危ない感染症とも向き合って来ましたが、どれも陰性でした。その知り合いの話から、感染症は結構身近な話題だと思っていました。日本も初の結核低蔓延国にー。このことがこれから先も継続していけます様にー。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。