「障がい者雇用」で働くということ~一般就労への道~

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はじめに

いよいよ「一般就労」に向けて動き出すときがきたかもしれません。

理由は年齢で、今年で何歳とは言いづらいが、それなりの節目の年齢になり、これ以上年齢が上がると、働き口もどんどん少なくなってくるのが現実です。

狭まる選択肢の前に、なんとか動き出せればと考えているが、今までは一般枠で就労してきたので、今回が人生ではじめての「障がい者雇用」での就労となります。

では、「障がい者雇用」で働くということは、どういうことだろう?

「障がい者雇用とは」?

障がい者雇用とは、障がいのある方が一人ひとりの能力や特性に応じて障がいのない方と同じように働けるよう、企業や自治体が「障がい者雇用」という制度で、障がいのある方を雇用することです。

障がい者雇用促進法によって規則が定められ、それに基づいて各事業主や自治体が実施しています。

その目的は「障がい者の職業の安定を図ること」とされています。

引用:障害者雇用で働くとは?障害者雇用と一般雇用の違いやメリット、デメリットはあるのかを解説

障がい者雇用は原則として「障がい者手帳」を所持している方が対象となります。 

障がい者手帳には「精神障がい者保健福祉手帳」「身体障がい者手帳」「療育手帳」(自治体によって名称は異なります)の3種類があります。

※発達障がいのある方は、精神障がい者保健福祉手帳の対象となることがあります。

また、障がい者手帳を持っている場合は、障がい者雇用の求人にしか応募できないというわけではなく、障がい者雇用の求人と一般求人との両方に応募することができます。

障がい者雇用で働くメリット・デメリット

障がい者雇用で働くメリット

1.ハローワークで、障がい者求人に応募することができます。

2.職場で「病気(精神・身体)のことが知られてしまうのでは?」という不安を抱かなくて済みます。

3.毎月の病院への通院時間を確保することができますし、昼間の服薬にも気遣いがいらなくなります。

4.苦手な仕事や、できない仕事を理解してもらいやすいため、得意な仕事をいかして働くことができます。

5.障がい者に対するさまざまな支援制度を利用することができます。

障がい者雇用で働くデメリット

1.障がい者求人は、一般求人に比べて、求人数が少なく就職活動の幅がせまくなります。

2.職場で「障がい者」として見られたり、扱われたりすることがあります。

3.仕事内容は軽作業のものが多く、任せられる仕事が限られてしまう場合があります。

障がい者雇用で働く場合は、職場に障がい理解がある場合が多く、障がいの特性やひとり一人の状況に合わせて、職場と本人の間で相互理解のもとに配慮を受けることができることが大きな利点となります。

しかし、その反面雇用の求人数が少ないという残念な点もあります。

知ってほしい「就労定着支援」

障がい者雇用で働く上での、メリット・デメリットをお話しましたが、実際に障がい者雇用で働いたあとの支援についてご存知でしょうか?

実際に障がい者雇用で働いてみての困りごとや、自分自身の体調の変化などがあると思います。

特に、障がい者の方は環境の変化などで、体調に不調を起こす場合があります。

そんな時に支援して下さるのが、「就労定着支援」になります。

就労定着支援とは、具体的には各事業所の担当者が、月1回以上のペースで、障がいのある方と対面でお話し、現在の職場での環境や生活リズムなどを聞き、どんな課題があるのかを把握していきます。

その上で、障がいのある方に対する課題解決のためのアドバイスや、勤務先への訪問、医療機関や福祉機関との連携を図って、働きやすい環境へとつなげて下さいます。

支援をうけるには?

就労定着支援事業の利用を希望する場合は、市町村の障害者福祉の窓口に申請します。

利用条件としては他の障害者総合支援法の訓練等給付と同じです。

就労定着支援事業を利用するには、生活介護、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援の事業利用を経て、一般就労をしていることが前提となっています。

TANOSHIKAの卒業生の声

私の通うTANOSHIKAでは、何名かの利用者さんが、無事に企業に就労され、巣立っていかれました。

卒業生Aさん
卒業して市役所に勤めてられて、何年か経ちます。最初の頃は、働く時間が急に伸びてきつかったそうですが、周りの人に良くしてもらい、本人の頑張りもあって、しっかり定着して働かれています。

卒業生Bさん
今度卒業するBさんは、実際の企業で実習を経験され、実習を通じて企業との関係を深め、TANOSHIKAで学んだことを生かして着実にステップアップされました。

さいごに

今までは、一般職の枠で働いてきましたが、やはり病気や障がいへの理解がある場合と、ない場合がはっきりとしていました。

病気を理由にすると、「逃げている」「意欲がない」などと言われたこともあります。

しかし、病気とは今後も長く付き合っていかなければいけません。

症状が悪くならないように、調整するのは自分自身の役目でもあります。

自分自身で病気のコントロールができないのであれば、まだ職に就くのは早いのかもしれません。

病気のコントロールを上手にできるようになるためにも、障がいを理解していただき、自分の心や身体をよく知り、仕事をすることができるようになれば最良かと思います。

のんびりはできませんが、焦らず自分のペースで就職活動ができればと思います。

参考サイト

障害者枠・一般枠のメリット・デメリット|障害者就職支援のウェルビー

障害者採用枠で活躍できる人・はたらくための準備編|パーソルダイバース公式note

精神障害者雇用の現場マネジメントについての定量調査 – パーソル総合研究所

障害者雇用で働くとは?障害者雇用と一般雇用の違いやメリット、デメリットはあるのかを解説

【2019年最新版】就労定着支援ってどんなサービス?支援の内容や利用料、利用条件などを紹介します。 | LITALICO仕事ナビ

障害者の就労定着支援とは何か?その基本情報について詳しく説明 | atGPしごとLABO

 

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。