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要介護3
母が入院して約5カ月が過ぎようとしている。その間に母は要介護1から要介護3になった。
介護度とは、以下のように分類される。
認知機能が低下しつつも杖をつきながらなら歩けていた母が、現在は車椅子を使用しないと移動が難しくなった。
それだけ、心身ともに衰えてきている。日本の介護制度は日常生活で介護に要する時間が多くなるほど介護度は上がっていく仕組みになっている。
入院中の母は、認知症の薬物療法が落ち着いたら、リハビリに特化した病院に転院して、少しでも運動機能を回復させようと考えている。
そして、できれば自宅に帰って一緒に生活しようと考えている。
そのためには介護ベッドや車椅子のレンタル、デイサービスの手続きなどもろもろしないといけない。
施設入所を考えはじめる。
ただ、要介護度3にもなると自宅での介護は難しいのではないかと感じ出している。要介護度3は、入浴やトイレをする際に全面的な介助が必要になってくる。施設入所も考えておかないといけないひとつの区切りの要介護度である。しかも、要介護度3であっても、すぐに施設に入所できるとは限らないらしい。
私が働きながら母の介護をするのにはかなりの負担を受けることになるだろうと予想される。
調べてみると、要介護度3で施設入居をしている人が利用している施設の1位は介護老人保健施設で、2番目に多いのは特別養護老人ホームだった。
介護老人保健施設は、寝たきりの人がリハビリを行うためなどの目的で入居する施設である。
入居後には3か月ごとに審査があり、入居を続けるかどうか判断されるため、他の介護施設のように生涯入居し続けられるものではない。
そうなってくると安い費用で充実したサービスが受けられる特別養護老人ホームの入居も視野に入れておかなければならない。
特別養護老人ホームは人気の施設のため、要介護3ではすぐに入居できないことがほとんどになる。どうしても、要介護4か5の人を優先的に入居させてしまうからである。
特別養護老人ホームに限らず、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅も検討しないといけないだろう。
そう考えると今から不安な気持ちになるが、母がよりよく生活するためにも私自身がつぶれないように今後のことを考えないといけないと思う。
施設入所を検討するきっかけアンケート
認知症の家族が、施設入所を検討するきっかけを調べてみると、このような結果になった。
1位:家族の介護負担が増えたこと
はじめのうちは介護ができていても、要介護者の介護度が上がれば、その分家族の負担は増えていくから。
特に、認知症の場合は生活リズムが昼夜逆転になったり、徘徊などの症状があるため、介護する側の人間の心身が疲れやすいという特徴がある。
そのため、毎日、介護を続けることが難しくなったり、介護に限界を感じるようになり、施設への入所を検討するようになるである。
2位:退院後の在宅介護が難しい
長期間、怪我や病気で入院していた方が退院したあと、介護が必要になる場合がある。
そのため、退院した直後は、介護老人保健施設を利用する方が多い。自宅に帰ってから生活するためのリハビリを行わなければならない。介護老人保健施設はリハビリを行うための施設である。
3位:認知症が進んだこと
認知症の初期症状は「もの忘れ」「イライラ」などで、高齢者によくある症状だ。そのため、認知症の初期症状は見過ごされやすくなってしまう。
症状が進行していても、適切な医療を行わず、気が付いたときにはかなり症状が悪化してから認知症であることが判明し、その状態のときにはすでに家族による介護は難しくなっていることがある。
このようなきっかけで、認知症の方を老人ホームに入居させるケースも多いとのことだ。
私の場合、介護疲れを感じるほど余裕がなくなっているわけではない。しかし、退院後の母の体力がどれほど残っているのか。認知症の症状がどこまで進行しているのかが、現段階でははっきりしていない。
余裕があるうちにいろいろと調べて最適な施設を探しておいた方がいいような気もする。
しかし、一番尊重しなくてはならないのは母の気持ちである。まだ、しっかりと意見が言えるうちに母と相談して決めたいと思う。
参考サイト
ココファン 要介護3ってどんな状態?受けられるサービスや施設・要介護2との違いまで全て解説
LIFULL 要介護3とは?受けられるサービスや要介護2、要介護4との違い
noteでも書いています。よかったら、読んでみてください。
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記事を読ませていただきました。
親の介護のことは生きている人に関わる問題ですね。親も子どもも施設や他の人の手を借りるのは、気が引けてしまうことになるでしょう。
互いに気持ちが通じていても、いざ介護がはじまるといろいろと問題がでてきます。体と心のバランスを崩さないように気をつけてください。
ダックスフンド様、最後まで記事を読んでくださりありがとうございます。
親の介護は誰しもが避けて通れないことでもあります。介護する私も、介護される母もお互いが気をつかって疲れてしまうこともあります。心身ともにつぶれないようにいろいろな社会資源にお世話になりながら、介護していこうと思います。