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こんにちは、翼祈(たすき)です。
2022年5月18日頃から、サル痘というリスやネズミなどのげっ歯類から感染する天然痘に似た感染症が欧米を中心に世界中で拡がっています。日本では感染確認例の報告はありませんが、治療法は50年以上経った今でも確立がされていない感染症です。
今回はサル痘の症状、サル痘の名前の由来などについてお伝えしていきます。
サル痘とは?
サル痘は、サル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患である。感染症法では4類感染症に位置付けられている。主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しており、自然宿主はアフリカに生息するげっ歯類が疑われているが、現時点では不明である。稀に流行地外でも、流行地からの渡航者等に発生した事例がある。症状は発熱と発疹を主体とし、多くは2−4週間で自然に回復するが、小児等で重症化、死亡した症例の報告もある。
サル痘の感染経路や症状
新型コロナウイルスの収束が見通せない中、ここ数週間で「サル痘」という感染症のウイルスが欧米を中心に相次いで報告されています。
アメリカ・CDC(疾病対策センター)は2022年5月18日、「マサチューセッツ州で、サル痘ウイルス感染確認が出ました」と公表しました。この患者にはカナダへの渡航歴がありました。カナダ地元保健当局によると、モントリオール周辺で17人がサル痘に感染の疑いが出ており、地元保健当局が警報を市民に訴えています。
WHOによれば、ヒトでの「サル痘」の潜伏期間はだいたい6日から13日で、“サル痘ウイルス”は、ネズミやリスなど感染した動物にかまれたり、感染した血液や体液、発疹に触れたりすることで感染することがあるほか、飛沫や体液、皮膚の病変などを通じて感染します。
その後サル痘に感染した人の症状は、発熱・頭痛・筋肉痛・発疹・のどの痛み・リンパ節の腫れなどが現れます。特徴的な症状として、手のひらや足の裏、顔などに水痘のような特徴的な皮膚の病変や発疹が出ることがあります。
性交渉による感染が疑われる例もありました。ただ、WHOは、ヒトからヒトへの感染は密接な接触によるもので、比較的限られていた例だとしています。ヒトとの間で拡がりやすい病気ではありませんが、唾液や衣類、寝具を通して感染することがあります。
our world in dataによれば、新型コロナウイルスでの日本国内の致死率は2020年6月のピーク時で5.41%、2022年5月は0.36%でした。比較すると、1%から10%程度とされているサル痘による致死率は、新型コロナウイルスよりも高いということです。
天然痘ウイルスとサル痘のウイルスは、いずれもポックスウイルス科のオルソポックスウイルス属に分類されます。このため天然痘予防のワクチンの中には、サル痘を予防する効果が実証されているものもあります。サル痘は天然痘に比べると感染力は低く、重症化もしにくいです。
また、WHOヨーロッパ地域事務局は「大勢の人が集まるイベントやパーティーが大規模に開催される夏を迎える前に、サル痘の感染の拡大が注視される」としたうえで、これまでに確認された患者は、ほとんどが軽症で収まっていますが、幼児や妊婦などは重症化することが可能性もあるので、警報を訴えました。
参考:【解説】「サル痘」欧米で確認 ヒトへの感染経路は?専門家「パニックになる必要はない」 日テレNEWS(2022年)
感染者は通常、この病気が最も多い西アフリカなどの地域に渡航したことがある人たちです。ここ数週間で、サル痘が急に欧米で確認され始めたのでしょうか。イギリス・ロンドン大学の専門家は、その理由の1つとして、「天然痘の予防接種が行われなくなったことが、関係している可能性がある」と指摘しています。
サル痘の感染例
国立感染症研究所によりますと、「サル痘」は1958年にポリオワクチン製造のために世界各国から霊長類が集められた施設にいたカニクイザルで最初に発見されたため、「サル痘」という名前が付けられました。
過去にアフリカで感染が起きた際には、致死率は数%から10%程度に上ったと報告されています。
日本では「サル痘」の感染が報告された例はこれまでありません。
国立感染症研究所によりますと、“サル痘ウイルス”には大きくコンゴ型と西アフリカ型があり、コンゴ型は病原性が高いということです。
「サル痘」には特異的な治療法はなく対症療法で対応されていますが、1980年に根絶された天然痘に対するワクチンが、「サル痘」にも高い予防効果があるとされています。
また新たな感染症が、、、
1958年に実験施設のカニクイザルで初めて報告されたあと、1970年に人への感染が確認されたサル痘。日本ではまだ感染確認例がないので、馴染みがないのは仕方のないことだと思います。私自身も馴染みがなく、最近知って、サル痘にかかった人の写真を観て、余りの症状の酷さに言葉を失いました。
サル痘に詳しい岡山理科大学の教授は「天然痘の根絶によって若い世代はワクチンを接種していないので、基礎疾患があり、免疫力が低い人は重症化するおそれがある。新型コロナウイルスのように飛まつ感染で広がりやすいウイルスではないので、世界中に一気に広がる可能性は低いと思うが、海外の感染が広がっている地域で、野生動物にむやみに触れるようなことは避けてほしい」と話しています。
リスやネズミなどから移るというサル痘。日本では感染確認例はありませんが、日本で確認されるか分からなかった原因不明の小児肝炎でさえ、日本でも疑い例が出て来て、その後世界でもどんどん拡がりました。決してこのサル痘も対岸の火事とは思わず、注視していく必要のある感染症だなと思いました。
参考サイト
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