『FIRES~オーストラリアの黒い夏~』。〜2019年から2020年にかけた襲った、大規模森林火災をベースにしたドラマ〜 

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

地球温暖化による異常気象で、日本のみならず、世界各地で大雨と洪水、干ばつなど災害に見舞われている現代。異常気象による高温で、例年大規模な森林火災に見舞われているオーストラリアも例外ではありません。今度2022年7月に、2019年から2020年にかけて起こった、過去最悪の大規模森林火災がドラマ化され、配信されます。

今回はそのドラマについてと、2021年のオーストラリアの災害などについてお話ししていきます。

東京都港区にある株式会社スター・チャンネルが運営する配信サービス「スターチャンネルEX」にて、海外発のドラマ『FIRES~オーストラリアの黒い夏~』が、2022年7月4日(月)から独占配信されます(全6話)。「BS10 スターチャンネル」については、【字幕版】2022年8/30(火)より毎週火曜23:00 ほか、【吹替版】2022年9/1 (木) より毎週木曜22:00ほか ※2022年8/27(土)吹替版 第1話 無料放送します。予告映像と日本版キーアート、場面写真も解禁されました。

あらすじ

ボランティア消防隊員のターシュは、訓練を修了したばかりの新人隊員モットとパートナーを組み、山火事の消火活動現場に出動する。トラブルに遭いながらも何と か初日を終えるが、その後数か月にわたり、森林火災は止まることを知らず南東部に広がっていく。そこには家や農場、家族を失った者、逃げ遅れてしまった野生動 物保護活動家、家を守るために避難をしない選択をした者など、様々なドラマがあった・・・。

引用:FIRES~オーストラリアの黒い夏~公式サイト|映画•海外ドラマのスターチャンネル[BS10]

ドラマのベースとなった、オーストラリアの大規模森林火災。

本作は、“Black Summer”(黒い夏)とも称される、2019年秋から2020年までオーストラリアの広範囲に拡大した大規模森林火災をベースに、この未曾有の災害に見舞われた人々の実体験をモチーフに構築された、オーストラリア国営放送局・ABCが携わった6話で構成されたアンソロジードラマです。

オーストラリアで約半年間に及ぶ脅威となった過去最悪の大規模森林火災では、犠牲者33人、30億頭以上の野生動物も被害に遭い、3000戸以上の住宅が焼けるという甚大な被害となりました。

温室効果ガスによる地球温暖化が進む中で毎年悪化しているオーストラリアの大規模森林火災の猛威をドラマとして表現し、大規模森林火災によって消失したものの尊さや守るべきものとは何かを訴えかける作りとなっています。森林火災が迫る映像や、大規模森林火災によってピンチに陥る登場人物らの心情や行動などが非常に鮮明に描かれていて、同じく自然災害大国である日本のユーザーにとっても遠い南半球の話とは思えない、真実に迫る迫力ある映像に圧倒されます。

キャスト陣

出演は、[悪魔はいつもそこに]や[オールド]の出演や[ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語]や[ベイビー・ティース]主演を務めたエリザ・スカンレンさん、[アバター][エベレスト 3D]、[ハクソ・リッジ]や、[アバター ウェイ・オブ・ウォーター]の公開が控えるサム・ワーシントンさん、[ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔/王の帰還]のミランダ・オットーさん、ドラマ[FRINGE/フリンジ][ミストレス 愛人たちの秘密]のアナ・トーヴさんら、オーストラリアにゆかりのある新旧スターたちが勢ぞろいしています。通常ハリウッドなど海外で働いていて不在のことが多い大物俳優たちですが、コロナ禍で自国•オーストラリアに帰国していたことで豪華なキャスティングが実現し、6話で構成されたアンソロジー各回に豪華さと安定感を与えています。

また、スカンレンさんと共に消防隊員を熱演した[ウェントワース女子刑務所][Cleverman Season2](原題)、[クレバーマン 選ばれし者の戦い シーズン1]にも出演のハンター・ペイジ=ロカードさんをはじめとした先住民族アボリジナルのキャストや、アフリカ系、アジア系など多様性溢れるオーストラリアを表した配役にも注目です。

予告編も解禁

 

解禁された予告映像には、オーストラリアの壮大な大自然の中、笑顔溢れる人々の背後から迫る、空に漂う黒い雲と、上空まで真っ赤に染めた暗い炎の光景が流れるシーンからスタート。勇敢に消火活動に力を注ぐ消防士と、人間ではとても敵わない強大な自然の脅威を前に深く混乱する住民たちの姿も描写。都市部の天空までもが大規模な森林火災で異常な黄色に染め上がる様や火災の猛威に圧倒され、迫力ある予告映像に仕上がりました。

撮影の技法

クリエイターのトニー・エアーズは、命からがら火災を生き延びた友人を持ちながら、当時何もできない自分に無力さを感じ「ストーリーテラーとして、ドラマを通じてこのトラウマ的な経験を周りの人と話し乗り越える機会になれば」と、大きな被害を受けたニューサウスウェールズ州北部在住で、実際に家を失った多数の友人に住む場所を提供していたベリンダ・チャイコと共に制作を決意した。この惨事を身近に経験した2人だからこそ作れたリアルな描写と人々の心に寄り添った脚本に心を揺さぶられる。

消防車が炎の中で足止めされるシーンの撮影は、 『マンダロリアン』でも使用され、コロナ禍でできないロケーション撮影がスタジオで可能になったと話題になったLEDスクリーンを使用し撮影を実行。これまで一般的だったグリーンスクリーンをLEDパネルに置き換え背景に森林火災を映し出し、本物の炎や煙、火の粉も使い5分程のシーンを3日がかりで撮影、実際に熱を感じる事で、よりリアルに演じられたとキャストも絶賛している。

画像・引用:海外ドラマ 『FIRES~オーストラリアの黒い夏~』 7月4日(月)より「スターチャンネルEX」にて独占配信決定!実話を基にリアルさを追求した天災、人間模様が緊迫を誘う予告映像初解禁!  PR TIMES(2022年)

オーストラリアの深刻な森林火災。洪水なども発生。

オーストラリアでは2021年12月10日、西部沿岸で山火事が発生、東部で甚大な洪水と豪雨が多発し、2つの災害に見舞われました。

数週間前から高温が長引いていた西部で発生した山火事は、ワインとサーフィンで知られる観光地のマーガレットリバーにも差し迫りました。

現時点で、家屋への被害や怪我人の報告はないのですが、山火事は広範囲に拡がっています。オーストラリア当局は緊急警報を発令して、住民に迅速な避難を呼びかけました。西のインド洋沿岸が最高気温40度の猛暑に襲われる一方で、東の太平洋沿岸では何ヵ月に及ぶ大雨が降り続いていました。

2019年から2020年の約半年間には史上最悪の山火事に見舞われたシドニー南郊では、24時間降水量が210ミリにまで上りました。ラニーニャ現象の影響で、2021年11月の降水量は統計史上過去122年間で最多雨量、気温は最低水準まで下がりました。

参考:オーストラリアに二つの災害 西で山火事、東で洪水 AFP BB  News(2021年)

オーストラリアでは近年、干ばつや山火事、洪水が相次いでいます。科学者は、人為的な気候変動によりオーストラリアの異常気象に拍車が掛かっているとみています。

絶滅危惧種指定のコアラ。

コアラに関しては、以前私が書いた記事を読んで下さい。

母から聞いた話。

オーストラリアは南半球で、今の時期は冬ですね。母がニュースを観て言っていたのが、「オーストラリアでインフルエンザが凄く流行っていて、コロナとインフルエンザと二重に流行していて大変らしい。ここ2年インフルエンザについては聞かなかったけど、オーストラリアでインフルエンザが流行ると、日本でも必ず流行するとか言ってたよ」と教えてくれました。

オーストラリアの森林火災、干ばつ、異常気象が酷いのは知っていましたが、まさかインフルエンザまでとは、と驚きました。このドラマはオーストラリアが直面する現状を理解出来るドラマだと思います。限られた人しか観られませんが、チャンネルを会員登録してある方で、興味のある方はこのドラマに是非触れて欲しいなと思います。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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1 個のコメント

  • アメリカの映画『オンリー・ザ・ブレイブ』も、実話に基づく迫力ある作品でした。https://gaga.ne.jp/otb/

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    左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。