災害発生で、身体機能が低下し、生活不活発病の懸念。要支援になる高齢者も。 

災害 生活不活発症

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

この記事を書いている時、令和6年能登半島地震発生から3週間が経過しました。

この記事を書いている間に、自衛隊が2024年1月14日から、避難生活を送る被災者に宿泊や入浴で気分転換して頂こうと、石川県七尾市にある港に大型のフェリーを停泊させ、利用をスタートしました。

船内には、洗濯室や大浴場などが整備され、無料で利用可能な以外にも、船内で調理をした温かい食事を食べることができます。また、2人から4人用の客室が100室以上あり、家族や親族など各グループに分かれて1泊2日まで宿泊可能です。

大型のフェリーでは1日に最大で200人を受け入れられるといいます。

断水も少しずつ解消されつつありますが、長いところで2024年4月以降にしか解消されないそうです。

避難所で避難している人も減って来ましたが、災害で動けなくなる時間が増えた今、心配されるのが生活不活発病の懸念です。

今回は生活不活発病で要支援の寝たきりになってしまった高齢者の話、予防策、私が最近感じる自分自身の変化などについてお話します。

生活不活発病とは?

身体を動かす機会が減ると心身の機能が低下する「生活不活発病」とは、ほとんどの人が身を寄せる避難所という、元々「動きづらい」環境下にある高齢者などが、実際に「動かなく」なり、次第に「動けなくなる」という悪循環で、体力や筋力が衰えます。

それ以外にも、心臓の機能が落ちたり、動かないと肺の一部にたんが溜まり「肺炎」に発症しやすくなったりする、呼吸器疾患などをきたします。

東日本大震災を始めとした過去の大規模災害では、発生から1ヵ月程度が経過した後、「生活不活発病」を発症する事例が多く確認されました。

さらに寝たきり状態になると、認知機能が落ちる以外にも、同じ姿勢で椅子に座っていると血栓ができて肺に詰まる、エコノミークラス症候群を発症するリスクも増えていきます。

動けていた高齢者が、能登半島地震発生で要支援の寝たきりに

最大震度7だった能登半島地震は、石川県を中心に未だ沢山の住民が避難所での生活を強いられる中、「生活不活発病」を発症するリスクが上がる時期に入りつつあります。毎日の活動量が減少して心身に不調を生じるもので、寝たきり状態に陥った高齢者もすでに出ており、専門チームが本格的に活動を開始しました。

能登半島地震発生前に要介護2や3程度だった高齢者が、この半月の間で寝たきり状態になったという報告が相次いでいます」。JRAT(日本災害リハビリテーション支援協会)の石川支部「石川JRAT」で対策本部長を務める医師の男性は、危機感を吐露しました。要介護2や3は、補助があると食事や入浴などをこなせるレベルで、急激な容体悪化を指します。

JRATは、作業療法士や理学療法士、言語聴覚士などリハビリ関連の各種団体から構成された組織で、2011年の東日本大震災が発生した直後に前身団体が発足されました。現在は全国に地方組織が拡大しています。

今回の令和6年能登半島地震では、石川JRATが2024年1月2日から活動をスタートしました。2024年1月13日からは全国から応援隊も本格的に石川入りしていて、2024年1月16日はおよそ50人態勢で金沢市や七尾市、穴水町周辺の避難所などを巡回します。

参考:能登半島地震 要介護2→寝たきりへ悪化、「生活不活発病」に懸念 産経新聞(2024年)

金沢医科大リハビリテーション医学科の教授でもある「石川JRAT」で対策本部長を務める医師の男性によれば、現場で最も重要視していることは、「自立」の促進です。

段ボールベッドなどの寝床で長時間寝ることがない様に、日中は毛布を畳んで貰い、椅子への着座などを求めます。

晴れた日には散歩にも誘導する以外にも、このような直接的な発信だけではなく、高齢者らが使いづらい和式トイレへの対応や、避難所内の歩行スペースを確保するといった、行動を促進するための環境整備にも配慮するといいます。車椅子や杖といった福祉用具を震災で失った人もおり、需要を自治体に伝達することも大事な仕事となっています。

「生活不活発病」の予防策

災害発生で急に生活習慣が変化し、当人も気付かない間に身体機能が落ちることが起き始めるのが今の災害発生から半月が経った時期です。今考えられる今の身体の変化と行える予防策を、リハビリテーション科の専門医でJRATの近藤国嗣副代表に質問しました。

近藤副代表によれば、2週間が経過すると少しずつ道路事情が良くなり、支援物資が多く被災地に入って来ますが、被災者へ支援が増加することで、一人一人が受け身になり「全く動かなくなる」という問題が生じやすくなります。

さらに広域避難に入ると、プライバシーが維持された部屋に入ることになり、その空間にこもりがちとなって身体を全く動かさなくなってしまうといった問題が起きる時期に入ったと懸念します。

近藤副代表は、地震が発生する前は、畑仕事や庭仕事をする、家族で家事をする、デイサービスに通所するなど、どんな人にも普段の暮らしで役割があったはずだと危惧します。

その役割を担当することで、実は普段懸命に運動しようと思わなくても、意識せずに身体を動かしていて、身体機能は維持されています。

ですが、避難所という環境でその一人ひとりの役割が無くなってしまうと、身体を動かさなくなって、避難所での暮らしでは、新規に役割を発見して頂きたいと発信しています。

近藤副代表は、避難所での個人でできる役割では、例を挙げると衛生管理や避難所の掃除、足腰の弱い人に代行で物資を配布することが想定されます。

その上で、仲間で集まって避難所の中でみんなでラジオ体操をするといった、日中眠らず起きて活動するスペースを作ることも重要となります。何かしらの役割を新規に発見することが最も身体を動かす機会になります。

1番簡単な運動は、毎日の暮らしと同様に、座ったり立ったりすることです。イギリスの実態調査では、健康な高齢者は1日に70回程度座ったり立ったりしています。

椅子があれば座ったり立ったりして、バランスに自信がない場合は手すりにつかまって行って欲しいです。その他でも手すりにつかまって、足を横に広げる運動や、足踏みをする運動をするのも効果的だといいます。

各々毎食を食べた後など自分でタイミングを見計らって習慣化し、少し息切れする程度まで継続し、回数を1日終えるごとに増やすことが理想的なカタチだといいます。

近藤副代表は「災害により悲しい生活だと思いますが、意識せずに身体の機能が低下すると、普段の生活に戻りづらくなってしまいます。いつか普段の生活に戻るためにも、避難所で自分でできる役割を発見して意識的に動いていきましょう」とも発信しました。

参考サイト

【解説動画】避難生活の注意点 身体機能 どう維持 NHK  NEWS WEB(2024年)

「生活不活発病」を防ぐには? 体操だけでは不十分、自然に体を動かす機会作って 中日新聞(2024年)

私が感じる身体の変化

最近眠気が止まりません。

1日の終わりに凄く身体が疲れている場合が多く、最近は仕事の日でも朝9時間〜10時間寝ていて、在宅勤務ではなかったら、仕事ができない状況になっています。

私は元々運動が全くできないので、生活不活発病にはなりやすい人間だと思います。

私は以前の通院で今より過眠が酷くなかった時にあった過眠傾向を精神科で、「私、過眠症だと思います」と話しても、それは違うと言われました。

生理も終わったのに、ずっと続く眠気と、身体のだるさを考えると、相当疲れているのかな?と思ってしまいます。

最近、私はどうしたいんだろう?とか、自分自身を見失い、分からなくなる時が続いています。それくらい心身共に状態の悪い毎日が続いています。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。