『ストレイ 犬が見た世界』。~トルコの路上犬や、読書犬、理解する言語の数について~

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

これまでほじょ犬トイレや盲導犬、キャリアチェンジ犬交流会など、主に障害者の方に携わっている犬の事をご紹介して来ました。

ですが知らなかっただけで、まだまだ犬の世界は奥深い!今回はまだ紹介しきれていなかったトルコの路上で暮らす犬の話や読書犬の存在について、また犬が分かる人間の言語の数についてを綴っていきます。

最初は、路上で生きる犬たちを追ったドキュメンタリー映画の話です。

トルコ・イスタンブールの交通量の多い車道の路肩に、何匹ものワンちゃんが寝ていたり歩き回ったりしています。路上で野良犬を見かけることがなくなった日本で暮らしていると決して見ることはできない、驚きのシーンが立て続けに目に飛び込んで来ます。

映画『ストレイ 犬が見た世界』

殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールで暮らす野良犬たちをとらえたドキュメンタリー『ストレイ 犬が見た世界』より本編冒頭映像が解禁された。

殺処分や野良犬の捕獲が違法とされているトルコ。動物愛護に関する国民の意識も非常に高いこの国の片隅で生きる犬たちを、愛犬家でもあるエリザベス・ロー監督が高性能カメラを用いて半年間追いかけた本作。作中ではほぼ全編に渡って犬の目線と同じローアングルで撮影されている。

トルコでは2004年から「動物保護法」が施行され、自治体は、路上で生きる犬や猫に必要な治療や避妊・去勢手術、ワクチン接種を施し、元いた路上に戻すという保護を義務付けられている。さら2021年7月には「動物の権利法(Animal Rights Law)」が可決され、動物たちは「生きている存在」として「権利」を持つようになり、犬猫への虐待は犯罪として扱われる。

画像・動画・引用:街に溶け込み、自由に駆け回る犬たち『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像 cinemacafe.net(2022年)

イスタンブールには、こうした野良犬が約10万匹いると予告編でも言われていました。路上ではありますが、国民全体で彼らの面倒を見ているのも伝わってきます。

日本では殺処分は以前よりもかなり減りましたが、いまだ0ではありません。道端にいない代わりに保護施設などで保護されるなどして、行き場を探している保護犬もいます。

この映画から日本も学ぶことは様々ありそうです。

映画は2022年3月18日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開されています。Hot Docsカナダ国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀国際ドキュメンタリー賞を受賞するなど注目も集まっています。よければ劇場でご覧になってください。

次にフィンランドにいる本を読む読書犬のお話です。

読書犬。inフィンランド

国内外のあらゆる舞台でワンちゃんが活動しています。ワンちゃんが活動する場面で、フィンランドでは図書館で活動する「読書犬」がいるそうです。このワンちゃんは一体、どのような活動をしているのでしょうか?

読書を通じたこどもと犬ちゃんとの交流の場は1999(平成11)年にアメリカ・ユタ州の図書館で実施されたプログラム「R.E.A.D.」(Reading Education Assistance Dogs)まで遡ります。今日まで世界各国で読書犬が見られますが、そのうちの1つの国がフィンランドです。

フィンランドの図書館ではペットも入館できるため、多くのワンちゃんが人の隣にいます。そんな中、図書館で勤務しているのが読書犬(lukukoira・ルクコイラ)です。読書犬のお仕事はこどもが本を朗読している間、じっとその子の話を聴いていること。読書犬がこどもに本の読み聞かせするわけではないです。

「でも犬ちゃんはこどもの読み間違いの訂正はできないでしょ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこが大きなポイント。読書犬はこどもの読み間違えの訂正は無理ですが、おとなしくじっと聞いているため、こどもに読んでいて安心感を与えるのです。

それではどんなワンちゃんでも読書犬になることが出来るのか、というとそうではないです。フィンランド犬協会の公式ホームページによりますと、読書犬になれるワンちゃんは2歳以上、健康で人懐っこい性格でないといなれません。その上でトレーニングを実行し、見事「読書犬」の肩書きを得るのです。

参考:フィンランドの図書館で活躍する「読書犬」を知っていますか 本が好きなこどもを育むワンだふるな取り組み 神戸新聞NEXT(2021年)

かなり育成システムがしっかりしているので、親御さんも安心してこどもを読書犬に任せられますね。

少し話は変わりますが、犬は人の言葉の意味を単語なら平均89単語も覚えられるというのをご存じでしょうか?

犬が分かる人の言葉は平均89言語! 犬単語目録

犬と暮らしている人の多くは毎日のように犬に話しかけていますし、犬が特定の言葉に決まった反応を示すことからも、彼らが人間が発する単語やフレーズを覚えていることがうかがえます。

犬が覚えているのはどのような言葉で、より多くの言葉を覚えている犬の特徴や、その飼い主の特徴などが調査されました。質問事項は飼い主の性別や年齢、職業などの基本事項、犬の性別、年齢、トレーニング履歴、不妊化の有無、犬種などの基本事項が含まれ、具体的な言葉については用意されたリストからの選択と、そこに含まれない言葉を回答者が記入するというものでした。

用意された言葉のリストは単語または短いフレーズ172種類で、過去の研究やトレーニングで使われる言葉などを基にしています。172種の言葉は次の7つのカテゴリーに分かれています。

人や動物の名前30種(犬の名前、ママ、リスなど)

コマンド関連63種(おいで、おすわり、ストップなど)

おもちゃ関連10種(ボール、フリスビーなど)

食べ物関連19種(トリーツ、おなかすいた?など)

生活関連23種(クレート、お風呂など)

場所関連16種(公園、散歩など)

ルーティン関連11種(おしまい、いい子ねなど)

犬が覚えているという基準は、その言葉をかけた時に犬が一貫した反応を示すことと設定され、それぞれの言葉がどのくらい当てはまるかが0〜5の6段階評価で回答するよう求められました。

アンケート調査の回答を集計分析した結果、回答者の犬たちが一貫して反応する言葉の数は平均89語(提示されたリストから78語と追記された11語)でした。

言葉の数は15〜215とかなりの幅がありました。最多の215語というのは2歳児の語彙とほぼ同じなのだそうです。

引用:犬は平均89語の言葉を覚えている!研究者が作った犬単語目録 わんちゃんホンポ(2022年)

私が家で飼っていた愛犬も賢いところがありました。

私が知らなかっただけで、沢山の言葉を理解していたかもしれないです。

私自身今までと違うアプローチで楽しかった。

今まで障害を括りで紹介して来て、初めてそういうのではない犬達を紹介して来た訳ですが、今までと違うアプローチで犬のことを書けて単純に楽しかったです。

私も以前犬を飼っていて、なのでよりこういう記事が目に留まるんでしょうけど、もちろん自宅で飼っていた愛犬とは全く違いますし、犬ってこんなに広い世界で活躍しているんだなぁーと、又1つ勉強になりました。

結構犬に関しては色々記事を書いて来たので、もう全く新しい記事は書けないかもしれませんが、又違うお仕事をしている犬について見つけたら、是非記事として書けたらいいなと思っています。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。