高齢者と免許と車~車のない生活をおくってみて~

高齢ドライバー

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減らない高齢ドライバーの交通事故

毎日のように流れる高齢ドライバーの交通事故のニュース。

中には、けが人や死亡事故になってしまう悲しい事故もおこっています。

なぜ、高齢者ドライバーの車の事故は減らないのでしょうか?

自動車保険会社のアクサ生命のホームページでは、高齢運転者の事故原因として多いといわれているのが、運転操作ミスとあります。

中でもブレーキとアクセルの踏み間違いによる交通事故の割合が、75歳未満の運転者に比べて高い傾向にあるそうです

そのほかにも、加齢による動体視力の低下、体力や筋力の低下、判断力の低下があげられます。

あたりまえの車生活

問題が明確になっているのに、高齢ドライバーの車の運転が減らないのはなぜでしょう?

主な理由としては、「代わりの移動手段がない」というのが大きいのかもしれません。

都心部のならば、電車やバスなどの移動手段には事足りないことはないかもしれませんが、都心部を離れて地方になってしまうと、電車やバスの本数も、グッと減ってしまい、車以外の方法で、移動することが困難になってしまいがちです。

他にも意外な理由があるという記事を読みました。

「ドライバー卒業」=免許返納は、単に車が運転できなくなり、不自由な生活になるいうだけではなく、車がステータスで憧れた世代であればあるほど、「大人ではなくなる」「人の面倒になる」など自尊心が損なわれるため、受け入れ難いものであるようです。

参考:「代わりの移動手段がないから」だけではない、運転免許を手放せない本当の理由|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

高齢者マーク

「運転技能検査」が義務化

そんな中、高齢ドライバーの「運転技能検査」が一定の違反歴(違反行為)に該当する高齢ドライバーには免許更新時に義務化され、来年5月から実施されることになりました。

不合格者は免許の更新ができなくなるようです。

今回の改正で最も注目されるのは、75歳以上で誕生日の160日前までの過去3年間に「一定の違反歴(違反行為)」がある場合、実車を使った運転技能検査が義務付けされたことでしょう。運転技能検査とは事実上、運転技術の試験です。

また、「一定の違反歴(違反行為)」とは、信号無視、通行区分違反、通行帯違反等、速度超過、横断等禁止違反、踏切不停止等・遮断踏切立入り、交差点右左折方法違反等、交差点安全進行義務違反、横断歩行者妨害等、安全運転義務違反、そして携帯電話使用等を指します。

引用:違反歴がある高齢運転者は免許更新で実車テスト義務! 不合格だと更新NG!? 対策強化の課題とは | くるまのニュース

今までは、免許更新時には、運転免許証の更新期間満了日の年齢が70歳以上の方は、「高齢者講習」を受けなければ運転免許証の更新手続きができませんでしたが、今回の法改正から「運転技能検査」も加えられることとなり、免許が更新できない高齢ドライバーも出てくることでしょう。

車を手放して一年~私の体験談~

高齢ドライバーの皆さんは、移動手段がなくなると車=運転免許を手放すことに躊躇しているようです。

かくゆう私は、一年前に諸事情により免許返納ではないですが、自家用車を処分することになり、完全に車のない生活になってしまいました。

一年たった今、主な移動手段は、バスと自転車となっています。

そして、一年車なしの生活を送ってみての感想は、「やはり車は便利である。」ということです。

今、住んでいるところは、バスの乗り降りが比較的に便利な場所にあり、自転車でいろんなお店にも行ける距離なので、長距離でなければ困ることはないです。

しかし、やはり車が欲しいと思う瞬間があります。

例えば、お店のハシゴをしたい時、買い物の荷物が多いとき、バスの到着時間が遅れている時、ギュウギュウの満員のバスに乗っている時など…挙げるときりがないほどです。

なにより、長距離の移動が不便になってしまい、電車やバスなどを何本も乗り換えて目的地まで行かなければいけない時は、本当に大変です。

車だったら、なんのストレスもなく移動ができるのに…と何度も考えてしまいます。

しかし、悪いことばかりではないこともあります。

この一年で、ずいぶんと節約ができました。

車を所持すると、毎月のガソリン代、自動車保険代や、駐車場代、年に一回の車検代、自動車税などかかるお金は結構な金額になります。

車は、メンテナンス費もかかります。オイル交換をしたり、タイヤ交換をしたりしなければならないので、故障なんてした時には、いったい修理代に何万円かかるのか…?なんて心配していたこともあります。

最近では、ガソリンが高騰しているのをニュースで見るたびに、車がなくてよかったかも。と思うほどです。

一年たってみて、意外とやっていけていたなというのが、私の感想です。

しかし、やはりお金がかかりますが、車がないと不便なのは現実です。

もう少し、貯金ができたら、再び自家用車を買うのか、必要な時だけレンタカーや、カーシェアリングを利用するのか、よく考えたいと思います。

 

参考サイト

「代わりの移動手段がないから」だけではない、運転免許を手放せない本当の理由|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

違反歴がある高齢運転者は免許更新で実車テスト義務! 不合格だと更新NG!? 対策強化の課題とは | くるまのニュース

高齢ドライバーの「運転技能検査」来年5月から実施、不合格者は免許失効 | MOBY [モビー]

高齢者に多い交通事故の原因と対策 – 自動車保険

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。