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はじめに
もう少しで成人式です。新成人の方はおめでとうございます。
ふと自分自身の成人式を思い出そうとすると、はるか昔に感じています。
思い出すことも無かった成人式の思い出ですが、今回「ACHAプロジェクト」の活動を知って私自身も、「振袖を着てみたかった。」という思いがあふれてきました。
「ACHAプロジェクト」とは?
児童養護施設を巣立ち、頑張っている子ども達へ、振袖を着ての前撮り撮影をしてあげたい。というプロジェクトです。
成人式の前撮りの相場はだいたい20~30万とされています。
児童養護施設を卒業したばかりで生活費から学費と自分達で負担している子ども達にはハードルが高く難しいという現状があります。
このプロジェクトを通して少しでも「あなたは大事な存在」ということを伝えていきたいとの思いのもと活動させていただいています。
引用:ACHAプロジェクト
ACHAプロジェクト代表の山本昌子さん自身が、児童養護施設で育ち、振袖を諦めた経験があります。
しかし、素敵な知人が全額負担で振袖を着せてくれました。
それと同時に「自分は大事にされる存在」だということをわかってほしいという思いもいただきました。この経験が私の生きる勇気と一歩に繋がりました。
と語っています。
ACHAプロジェクトでは、写真撮影から着付けやヘアメイクなどもボランティアスタッフによって行われています。
カメラマン担当の牛角さんは、IT企業に勤務する傍ら、2017年2月から活動に参加しているカメラマンです。
そして、ヘアメイク担当の藤生さんは、日頃から自宅近くにある児童養護施設で、ボランティアとしてヘアカットをしていました。ACHAプロジェクトに参加したきっかけは、小さな頃からカットしていた子どもたちの成人式で振袖の着付けを担当したことでした。
撮影では、藤生さんは女の子のために手作りのお花の髪飾りを持参したりしました。色鮮やかな髪飾りには、「女の子の特別な日を丁寧に演出したい」という思いが詰まっています。
児童養護施設とは?
児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。
児童養護施設には予期できない災害や事故、親の離婚や病気、また不適切な養育を受けているなどさまざまな事情により、家族による養育が困難な2歳からおおむね18歳の子どもたちが家庭に替わる子どもたちの家で協調性や思いやりの心を育みながら、生活しています。
児童養護施設では子どもたちの幸せと心豊かで健やかな発達を保障し、自立を支援しています。
引用:児童養護施設のご紹介
私の親類にも、養護施設に入所している子どもがいます。
養護施設と聞くと、暗いイメージがありそうですが、中は大きな高校生、中学生から小さな幼児さんまで、一緒に生活しています。
集団生活なので、時間割や一定の規則などがありますが、他は自由に過ごしていることが多いです。
大きなお姉ちゃんが、小さな子と一緒に遊んだり、先生とお菓子作りをしたりと、イベント行事もきちんとあり、毎月お誕生日会なども行われています。
「ヤングケアラー」だった私の成人式
私は、児童養護施設出身ではなかったですが、ヤングケアラーで中学生の頃から親の介護をしていたので、成人式なんて行けない。と思っていました。
なぜなら、着物をレンタルするお金も無かったですし、成人式の段取りなんて知る由がなかったからです。
小さいころは、まだ母親が元気で、「成人式は私の着物を着て行きなさい。」なんて話をしていたのですが、その着物もどこにあるのかも分かりませんでした。
それでも、式だけは出たいという思いが湧き出てきて、成人式ギリギリで、当時の貯金をはたいて、カクテルドレスを買って、ヘアメイクは自分でして成人式に出ました。
周りは、きれいな振袖の同級生たち…。うらやましい光景だったのを覚えています。
例えば、児童養護施設出身だけでなく、私のようにヤングケアラーで、貧困な家庭では何十万もする着物を着せてもらえることは難しいかもしれません。
ACHAプロジェクトさんのようなプロジェクトが、多くの振袖の着れない女の子たちに届けばと願います。
【ヤングケアラーの体験談です。ぜひ一読下さい。】
参考サイト
「同じ施設で育った”妹たち”に、振り袖を着せてあげたくて」児童養護施設出身者へ成人式の前撮りをプレゼントするACHA project山本昌子さん | soar(ソア)
児童養護施設を出て成人を迎える子たちに、振袖を通して「生まれてきてくれて、生きててくれてありがとう」を伝えたい~ACHAプロジェクト | JAMMIN(ジャミン)
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初めまして。
グループホームに住んでいて来年成人式の子がいるのですが、
振り袖を着せてあげたいです。
お返事いただけたら嬉しいです。
三浦琴乃様
成人式は、特別な思い入れのあるものですのでお気持ち痛いほどわかります。
「ACHAプロジェクト」で検索しますと、公式ホームページ、Facebook等が該当しますので、そちらにお問い合わせいただければ幸いです。
素敵な式になりますよう、願っております。