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こんにちは、金次郎です。
新型肺炎の流行で、日本はおろか世界中の会社や学校で、テレワーク(在宅勤務)や遠隔授業を余儀なくされる事になってしまいました。
それらを経験されている方は使っているだろう、Web会議システムの「zoom」と言うソフトウェア。
使っていない方でもテレビニュースで、パソコンの画面にたくさんの人が映っていて会話や会議をしている様子のニュースと言えば「あぁ、あれか」と思われる方もいるでしょう。
「通勤や通学の手間が省けて良いじゃん」と思われるかも知れませんが、それ故の「Zoom疲れ」と言う、新たな疲労も生まれています。
「Zoom」とは?
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに本社がある「Zoomビデオコミュニケーションズ」と言う会社が提供しているソフトウェアで、2011年に中国山東省出身のエリック・ヤン氏が創業しました。
ヤン氏は、1987年中国の大学1年生の時に、ガールフレンド宅を訪問するのに片道10時間電車に乗っていましたが、その時にテレビ電話ソフトに興味を持ったそうです。
大学卒業後は日本の会社で4年ほど働いており、日本で行われたマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏の講演を聴いて触発され、単身アメリカに渡ります。
最初に入った会社では、一日中システムコードを追う仕事をしていましたが、その会社が2007年にシスコシステムズに買収された後は、システム部門の副部長になります。
そこで2011年に、シスコシステムズの経営陣にWeb会議システム開発の提案をしますが、提案を却下されてしまいましたので会社を退職し、自分で「Zoomビデオコミュニケーションズ」と言う会社を立ち上げます。
そして2013年1月にWeb会議システム「Zoom」のサービスを開始します。
大活躍の「Zoom」(実際に使用して作業している私たち)
サービス開始4ヶ月で利用者は100万人に達し、2年後の2015年2月には4000万人にまでなります。
そして新型肺炎が流行り始めた後には、テレワークや遠隔教育を余儀なくされた国々の企業や学校が、こぞって「Zoom」を取り入れ2020年4月には利用者が一挙に3億人にまで増えます。
私たちも、2020年4月の「緊急事態宣言」発令と共にテレワークになり、この「zoom」を使って、朝礼や終礼および打ち合わせなどをしています。
この様に一挙に利用者が増えた事により「Zoomビデオコミュニケーションズ」の2021年1月期決算は、売上高が前期比4倍の26億5136万ドル(約2800億円)にもなり。純利益は31倍の6億7152万ドルと急拡大しました。
新たな疲労原因「Zoom疲れ」
しかし、それ故に「Zoom疲れ」と言う新たな疲れ方も出て来ました。
①視線の多さ
リアルな会議では、メモを取る為に下を向いたり、よそ見したりしていますがZoomでは参加し
ている全員の映像がPC画面上に映りますので「見られている」と言う緊張感があります。
②自分自身の画像が表示される
これは鏡を見ている様なもので、心理学的には自分を見ていると、自分に対して批判的になる傾
向があるそうです。
③移動できない
実際の会議であれば、場所を移動したり歩き回ることができますが、Web会議ではカメラの前に
留まる必要があり、人間にとっては不自然な制限だそうです。
➃大きな動作が必要
対面での会話では身振りや表情などが役割を果たしますが、Web会議では同じ効果を出すために
大げさにうなずいたり、手を振ってアピールしなければなりません。
そのため身体への負荷が増えます。
上記への対策
①:全画面表示をやめ、ウィンドウサイズを小さくすることで会議参加者の顔の表示を小さくし、
ディスプレイから離れて参加者の顔から距離を置きましょう。
②:設定で自分を非表示にする。プラットフォームがUIを変更するまでは、「自分を非表示」に設
定することを勧めています(Zoomの場合)。
こうすると、他の参加者は自分の顔を表示していても、自分のディスプレイには自分の顔が表
示されません。
③:参加方法を変えてみる。
一つは、ディスプレイから離れた位置に外付けカメラを設置したり、会議中に定期的に動画を
オフにする基本ルールを作ります。
④:長時間のWeb会議の場合は「音声のみ」の時間を設ける。
数分間でも大げさな身振りをしなくて済む時間を作れば、身体は休まります。
終わりに
上記対策を打ち出したスタンフォード大学のジェレミー・ベイレンソン教授は、Web会議自体は否定しておらず「ユーザーに疲労軽減の方法を提案するのが目的」と語っており、Web会議は高く評価しています。
「Zoom疲れ」の原因の1つは、手軽に開催できるのでリアルな会議よりも多くのWeb会議が開かれる様になったからだろうと言っています。
しかし、やはり「パソコン画面に自分の顔が映るのは見たくない」と感じているメンバーも居る様で、私自身もパソコン画面に映っている自分を見ていると変な感じがしています。
新型肺炎による2度目の緊急事態宣言が続く中、どの会社もまだまだ在宅勤務が続くでしょうが、参考になさってみて下さい。
参考元
・「Zoom疲れ」の4つの原因と対策をスタンフォード大が紹介(ITmedia DX)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/01/news066.html
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