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自粛が始まったときは、精神的な不安や寂しさなどを感じてどうなるのかと考えてましたが、1ヶ月で済む事態じゃないと判明し、最近は考え方を変えてみました。それは「孤独を楽しむ」という発想です。きっかけは小説家の渡辺浩弐氏のツイートで、発想の転換だなと感心しました。コロナ禍によりリモート飲み会などが流行っていて、それはそれでとても楽しいですが、創作の時間に当てるのも自分と向き合っている気がして、なかなか有意義だと思います。
日本で「孤独」と聞くとマイナスイメージが思い浮かびますが「積極的孤独」や「自律的な孤独」といったことを意識している人は、精神的に強いと言われています。自分はコロナをきっかけに、心を強くしようと思い「孤独力」というのをこの機会に、紐解いていきます。
1.ポジティブとネガティブに分かれる「孤独」とは
日本では「孤独」と聞くとひとりぼっちや暗いなど、ネガティブなイメージが思い浮かびますよね。友人が居ないやパートナーがいないなど、自分には魅力がないと思いこんでしまいます。
上記の動画にはなぜ孤独を感じるのかをまとめています。そのなかのデータによると、イギリスでは18歳から34歳までの人々のうち、60%が孤独を感じており、アメリカでは全人口の46%が定期的に孤独を感じているそうです。これにはスマホ普及による、インターネットやSNSの発達で、多くの人と繋がる一方で、余計に孤独を感じるのも増加しています。
孤独とはポジティブ、ネガティブという2の側面があり「積極的孤独」と「消極的孤独」に分かれています。日本語ではひとくくりに孤独と表現されてしまいますが、英語では積極的孤独をソリテュード(solitude)といい、消極的孤独をロンリネス(loneliness)と別の言葉、意味を持たせています。
2.ソリテュードで孤独の意味が変わる
ではソリテュードとロンリネスでは、どんな違いがあるのでしょうか。
solitudeとはsoloの語源でもあるので、孤独という状態を表すより「1人」という数字的な概念が色濃いです。例えを出すと、ソロデビューとは「孤独にデビュー」ではなく「1人でデビュー」という意味になります。
一方ロンリネスは日本語の孤独とほぼ同義語であり、社会的なつながりが無く寂しい状態を表します。つまりソリテュードは簡単にいうと、ロンリネスから寂しさを抜いたものと考えます。引用元・孤独Hack(一部抜粋)
つまり自ら1人でいることを選んで、自由な生活を楽しみ満足する、ポジティブな意味合いが強い孤独、という解釈をしました。また著者・津田 和寿澄氏の本「孤独力」には人間を成熟させるひとりの時間という、素晴らしいサブタイトルが付いていて、成熟という言葉にすべてが、詰まっていると納得しました。自分と向き合う時間を作ることによって、安心や成長を確かめて、力を付けるということですね。最近ではスマホの普及により、SNSでの「つながり」はコロナ禍によって、更に高まっているという印象ですが、そこから離れてみるソリテュードも大事な要素です。孤独を知っているからこそ、人と会った時に優しくなれたり、楽しみも倍増するものではないでしょうか。
まとめ・コロナ禍で自分と向き合う大切さ
私はなんとなく感じる孤独の原因は、精神的なものだと思っていて、弱っている時ほど感じやすく、不安と混じってしまい「つらくなる」という、メカニズムだと思い込んでいました。ですが孤独とは妄想のようなもので、存在しないものだと認識することが、強さに変わっていくのではと思いました。
最後にニーチェの名言でこんなものがあります。
「孤独を味わうことで、人は自分に厳しく、他人に優しくなれる。
いずれにせよ、人格が磨かれる」
今の状況にピッタリの名言ではないでしょうか。私は精神的に強い方ではないので、どうなるかと思っていましたが、自分と向き合う大事な機会だと捉えました。もう少しだけこの緊急事態は続くかもしれませんが、無理はせず、自分を保つ意味で、力強く生きていきましょう。
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