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こんにちは、金次郎です。
私は、大学に入学して同級生から、タバコを教えられ、以来40年近くタバコを吸っています。
でも近年は、コンビニやスーパー以外でタバコを扱っているお店が少なくなって買いにくくなったからか、あるいは歳のせいなのか1日に吸う本数は徐々に減って来ております。
更に、公共の場所では「喫煙禁止」の場所が増えたのも本数が減った要因かも知れません。
しかし、現代の日本もタバコを吸わない人は皆無では無いので、飲食店では、来年4月からの「飲食店内の喫煙は原則禁止」の法改正にどう対応しようか?と苦慮しているお店が多いそうです。
日本の現状
日本人の喫煙率は男性33.7%(世界70位)、女性11.2%(世界55位)です。(WHO「世界保健機関」2018年発表・2016年時点)
・タバコ喫煙率世界ランキング・男女国別順位、WHO 2018年版(MEMORVA) https://memorva.jp/ranking/unfpa/who_whs_tobacco_smoking.php
G 7(先進7ヶ国)の中では、フランスが1番喫煙率が高いですが、それでも35.7%です。
1番喫煙率が低いのはカナダの16.6%です。
しかし、来年は東京オリンピックが開催されますので、世界各国から競技者及び観客が日本に訪れます。
アジアや中東の国の喫煙率は高く、男性では1位東ティモール78.1%とか2位インドネシア76.1%、女性では1位モンテネグロ44.0%や2位ナウル43.0%となっていますので、その様な国々の選手や観客に対して、喫煙場所をどう教えるか?と言う問題もあります。
改正健康増進法と反発する飲食店経営者たち
来年、2020年4月から表記の「改正健康増進法」が施行され、原則として人が多く集まる場所での喫煙はできなくなります。
日本各地の自治体でも規制を厳しくする条例を次々と制定していますが、それに反発する飲食店経営者も多くいます。
例えば、岡山市では先月10月28日に、県医師会館で受動喫煙の関連条例案を議論する有識者会議「健康おかやま21推進会議」が開かれオブザーバーとして参加した岡山県喫茶飲食生活衛生同業組合の関係者が「店内を禁煙にするかどうかは、それぞれのお店の経営者に任せて欲しい」と声を上げました。
しかし、岡山県では県医師会が「受動喫煙ゼロ」の条例化を目指す要望書を県議会に提出しており、条例化が進んでいます。
これに対して先の組合は「お客様は店を選ぶ事が出来る、同じ様に従業員も店を選べる」と主張して、法律で規制するのでは無く、あくまでも自主的な受動喫煙予防を訴えました。
東京都では、9月から喫煙できる飲食店では、店内に「喫煙可能店」「喫煙専用室あり」の表示を義務付けました。
これは、来年の東京オリンピック開催を踏まえ、都の受動喫煙防止条例を一部施行したものによります。
東京都中央区日本橋にある洋食店「レストラン桂」の店主、手塚清照(てづかきよあき)さん(42歳)は「NO SMOKING(11時~14時)」と書いたステッカーを入口脇に貼りました。
手塚さんによると「昔に比べて喫煙者はかなり減ったけど、お酒を飲みながらタバコを吸う人は、全お客様の1/3くらいはまだ居ます」と言います。
ディナータイムは喫煙可ですが、ランチタイムは10年ほど前から禁煙にしているそうで今回の表示義務による影響は特に無いそうです。
しかし、改正法が施行される来年4月からは、飲食店は原則店内は禁煙、喫煙はタバコの煙が漏れない「喫煙室」を設けなければいけなくなります。
手塚さんは「特に喫煙室を作る気はありません、来春からは全面禁煙にしますので、順次お客様に説明しています」との事。
東京都によりますと、今回の法改正で対象となる飲食店は都内に有る16万件のお店の84%に当たる13万件との事です。
しかし、多数のお店が表示をするかの対応を決めかねています。
飲食店経営者の懸念
今回の受動喫煙防止の為の法改正に対して、飲食業界に特化した求人サイトを運営する「クックビス(大阪市)」が飲食店経営者に行ったアンケート調査によりますと、法改正に賛成49.3%・反対25.4%・どちらとも言えない25.4%と言う結果になったそうです。
しかしお店の内容を良く見ると、既に全面禁煙化しているお店は62.5%が、法改正に賛成でしたが、時間帯によって分煙しているお店は46.2%、飲食するエリア別の分煙をしているお店では41.2%、全席喫煙可のお店は35.4%と喫煙許容範囲が広いお店ほど賛成が減って行きました。
飲食店経営者は「禁煙店にする事によって、喫煙者の常連客が来店しなくなってしまうのが怖い」とか「店の周りに喫煙出来る場所が無く客足が遠のいてしまう」や「新たに禁煙店にすると、元からの禁煙店に比べて喫煙者のお客が減って売り上げで負けてしまい、下手をすると倒産してしまうかも」等々、売り上げが減少してしてしまう事を懸念しています。
終わりに
肺ガンをはじめ、色々な病気の元になってしまう喫煙。 日本にタバコが伝えられたのは、諸説ありますが安土桃山時代に日本に来たポルトガルの宣教師が、鉄砲と共に伝えたと言うのが有力です。
江戸時代は、刈り取って乾燥させ切り刻んだ葉っぱを、煙管(キセル)の先に詰めて火を着けて吸うのがメインな吸い方ですが、当時は高価な薬草として認識されておりタバコが吸えるのは裕福な武士か商人だけでした。
私が若い頃は、テレビドラマもタバコを吸うのがかっこいい感じでドラマが作られていました。
街中や飲食店でもマナーを守っていれば周りを気にせず吸えましたけど、今や健康に害のある商品としか認識されない品物になってしまいました。
さらに現代は、タバコを吸う時に出る煙りの副流煙で、タバコを吸わない人に迷惑をかけてしまうと言う事から一部のコンビニでは既に灰皿を撤去したお店もあります。
コンビニ最大手のセブンイレブンは、日本国内の1割のお店から灰皿を撤去すると言っています。 我が家でも、60年以上タバコを吸っていた父が、去年末に「禁煙ビデオ」と言う物を見てタバコを吸うのを止めてしまいましたし、弟たちも奥さんや子供たち家族に「タバコを止めて」と言われてタバコを止めてしまいました。
と言う事で、外出先で吸いづらくなっただけでは無く家でも唯一の喫煙者になってしまった私は、家族に遠慮しながらタバコを吸っていますが、ここまでタバコが嫌われる存在になる時代が来るとは思っても見ませんでした。
参考
・「喫煙NO!」で岐路に立つ喫茶店 受動喫煙への規制、根強い反発も(産経新聞) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191111-00000530-san-soci
・「禁煙」か「喫煙可」か 悩む飲食店 都条例、表示義務化始まる(産経新聞) https://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/190915/lif19091516110008-n1.html
・「非喫煙客と喫煙客のケンカなくしたい」「減収が心配」――飲食店「禁煙化」の賛否を関係者に聞いた結果は?(ITメディア ビジネスONLINE) https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1901/25/news091.html
・タバコ喫煙率世界ランキング・男女国別順位、WHO 2018年版(MEMORVA) https://memorva.jp/ranking/unfpa/who_whs_tobacco_smoking.php
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