手汗が止まらない!手掌多汗症という病気

この記事は約 5 分で読むことができます。

「手に汗握る」という言葉をご存知ですか?

意味は、「握った手がじっとり汗ばむこと。 多くの場合、緊張感やハラハラドキドキする様子を表す。/Weblio辞書」とあります。

人間は緊張しているときや、暑いときなど手や体に汗をかくことがあります。

しかし、緊張していないときでも手や体の一部に多量の汗をかくことがあり、特に手のひらに汗をかく『手掌(しゅしょう)多汗症』と病気があります。

手汗をかくことで生活に支障がでることも

私も幼い頃から手に汗をかくことが多く、友達と手をつないだりすると、「手が濡れてる。」と何度も言われていました。大きくなるにつれ、手に汗をかいているのが恥ずかしくなり、誰かと手をつなぐのが本当にいやでした。

中高生の頃は、もらったプリントやテスト用紙を汗で濡らしてしまったり、汚してしまったりすることがあり、プリントと別の紙を右手の下に置いてました。

それでも、パソコンのキーボードや筆記具なども汗でビチャビチャにしていました。

手に汗かくだけと思われがちですが、生活に支障がでることもあり、非常に困っていました。

手のひらに大量の汗をかくため人と握手できない、テストのときに自分の答案用紙だけが汗でヨレヨレになってしまう―。手掌(しゅしょう)多汗症は、命に関わる病気ではないが、生活のさまざまなシーンで悩んでいる人は多い。加賀谷正クリニック(千葉県松戸市)の加賀谷正院長は「手汗のせいで仕事に支障が出る、学校に行きたくないなど切実に悩んでいる方は、専門の医療機関への受診をお勧めします」と話す。

加賀谷院長は「手掌多汗症自体を知らない医師も少なくありません。精神的なものだとか、汗っかきなだけと診断され、適切に治療されていない場合が多くあります」と指摘する。健康上の問題ではないため、どこで治療をすればいいのか悩んでいる患者も多いという。

引用:時事メディカル/大量の汗に悩む―手掌多汗症手術も視野に

手に汗をかく原因とは

手掌多汗症の原因は詳しくはわかっていませんが、汗をかく『交感神経』が興奮しやすいのではないかと言われています。

海外では多汗症患者で60~65%に家族内に同じような症状の人がいた(家族内発症)との報告がありますが、現在も研究中です。そして、精神的ストレスが原因である場合もあります。例えば、大勢の人の前に出て緊張している時や、不安を覚えた時などに、多量の汗をかきます。

しかし、リラックス時でも多量の汗をかいたり、起床後にすぐ汗をかき始めるといったケースもあります。このように、多汗症は必ずしも精神的ストレスが原因で発症する病気ではないため、ご自身がなぜ多汗症になっているのかを理解することが大切です。

手掌多汗症の治療方法

では、手掌多汗症はどんな治療法があるのでしょうか。

⑴内服療法

多汗症に対して抗コリン剤が使用されていますが、唯一保険適応があるのは臭化プロバンテリンです。

多汗症の患者さんは発汗に対する恐怖心で情緒不安定になることがあり、自律神経失調症に効果のあるトフィソパムや抗不安薬で抗コリン作用をもつパロキセチンが有効との報告もありますが、向精神薬の使用に熟達している医師に相談された方がよいでしょう。

⑵外用療法

現在は塩化アルミニウムの20~30%アルコール溶液あるいは水溶液が一般的に使われています。

汗腺を閉塞させて汗が出ないようにする効果があります。液体なので刷毛などを使って手のひら全体に塗ります。使用目安は1日数回。液はベタつきがなくサラッとしているので、日中でもストレスなく使えます。

ボトックス注射

ボツリヌス菌を手のひらに注射し、交感神経から汗をブロックします。効果は、半年〜1年程度続きます。わきの多汗症以外の注射は保険適用外なので、高額になることもあります。

⑷ブロック療法(星状神経節ブロックや胸部交感神経節ブロック)

胸腔鏡下交感神経節遮断術

腹腔鏡手術により、胸部の交感神経を切除したり、焼き切ったりすることが手掌多汗症には有効です。手術時間も短く安全性の高い手術ですが、副作用として術後の合併症として胸、背中、お尻などから異常に汗が多く出る『代償性発汗』がみられます。その対策として、胸髄の交感神経の切除範囲を少なくしますとある程度代償性発汗を減らす事ができるようになってきました。

最後に

手掌多汗症は重症になると、滴るほど汗がでます。私も人前で話すときは、もう少しで滴りそうになるくらいの汗をかいてしまいます。

バスや電車の手すりを握ると、びっしょり濡らしてしまったり、スマートフォンも汗で汚してしまうことがあったり、実害も多いですが、なにより汗をかいていることを知られるのが恥ずかしいと思う、精神的に負担になる場面も多くあります。

手に汗をかくということで、どれだけ日常生活に支障をきたしているのか、悩んでいるのかを一人でも多くの人に知ってもらいたいと思います。

参考サイト:皮膚科Q&A/汗の病気-多汗症と無汗症-

      ゆたか倶楽部/多汗症の原因について

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です