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こんにちは、金次郎です。
皆さんは、お酒を飲んで車を運転するのは悪い事だと言う事は分かっていますよね?
ですから、飲酒運転での事故件数は近年大幅に減っているそうです。
しかし、その飲酒運転事故が最近は昼間に起こる事が多くなって来ているそうで、飲酒運転事故の4割が午前6時~午後5時の日中に起きているそうです。
この国のドライバーのモラル低下がうかがえますね。
飲酒運転の区分
道路交通法には「飲酒運転」と言う言葉は無く「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」の2種類の罰則があります。
・酒気帯び運転
呼気1リットル中のアルコール濃度によって、2種類の罰則があります。
・0.15ml以上~0.25ml以下
3年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金 違反点数13点で90日間の免許停止
・0.25ml以上
3年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金 違反点数25点で即免許取消しで、2年間は運転免許が再取得できません。
ここで気を付けたいのが、0.15ml以下なら捕まらないのか?と言うとそうでは無くドライバー自身がアルコールに弱く、運転に支障をきたしていると判断されれば「酒酔い運転」と判断される場合もあります。
・酒酔い運転
飲酒によって正常な運転が出来ない場合で、飲酒量や呼気濃度は関係ありません。
5年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金 違反点数35点で即免許取消しで、3年間は運転免許を再取得できません。
これらの罰則は、車を運転しているドライバーだけに課せられる刑罰ではありません。
お酒を飲んでいると知っていながら車を貸した人や同乗者、更にはその人がこれから車を運転すると分かっていながらお酒を提供した人にも懲役や罰金が課せられます。
飲酒運転事故の現状
2006年に福岡県福岡市東区の「海の中道大橋」で起きた福岡市職員による飲酒運転追突事故で幼児3兄弟が死亡した事故の年は、全国で1万1627件の飲酒運転事故がありました。
内訳としては、昼間3276件に対して夜間8351件と昼間の割合は28.2%でした。
この事故で飲酒運転厳罰化の気運が高まり罰則も強化された結果、飲酒運転事故は年々減り続け、去年2018年は3355件と、この13年で事故当時の3割ほどまでに減りました。
しかし昼間と夜間の割合を見ると、夜間は2077件と75%も減ったのに対して昼間は1278件と61%ほどしか減っておらず、結果として昼間の飲酒運転事故は2018年は38.1%と上昇し、今年上半期では39.5%と更に増えています。
更に言えば、幼児3兄弟が死亡した事故があったここ福岡県では、今年上半期の飲酒運転事故件数は、夜間35件に対して昼間39件と件数が昼夜逆転してしまっているのです。
しかも、この昼間の39件中32件はアルコール濃度が0.25ml以上と、見た目で明らかにお酒を飲んでいると分かる悪質なドライバーでした。
ちなみに、上記の幼児3兄弟を死亡させたドライバーは、裁判で裁判官は「酒酔い運転」では無く、更に重い「危険運転致死傷罪」を適用し懲役20年の刑が言い渡されました。
飲酒運転の危険性を理解しましょう
アルコールが体内に入ると、血液中のアルコール濃度が高まり中枢神経が麻痺して運動能力が弱くなります。
この状態で車を運転すると、ブレーキを踏んだりとかハンドルを回したりする操作が遅くなります。
心の状態では、理性や自制心が弱まり普段は出さない様なスピードを出したりとか乱暴な運転をする様になります。
また、動体視力が弱まり視野も狭くなりますので、とっさの判断が出来なくなりブレーキを踏んだりの操作も瞬時に出来なくなります。
アルコールを飲むと集中力が落ちて注意力が散漫になりますので、歩行者や障害物を見つけても対応が遅れます。
この様に、アルコールを飲んで車を運転すると、普段は出来ている事が出来なくなってしまい、結果的に事故を起こしてしまいます。
飲酒運転事故が後を絶たないのは「自分はお酒に強いから、このくらいなら大丈夫」と言って車を運転する人が未だにいるからです。
健康的な適切な飲酒量
長引く不況と言うか、何とも言えない経済状態で生活している現代の日本人。
お酒を飲める人は、ついつい飲んで(飲み過ぎて)憂さ晴らししてしまいます。
現在日本には、アルコール依存症と言われる人が100万人以上いると推計されていますが、病院で治療を受けている人は5万人ほどだそうです。
しかし、アルコール依存症予備軍も含めると1000万人を越えると言われており、宮崎県延岡市にある精神科の吉田病院では、予備軍も含めて「アルコール使用障害」と呼んでいます。
さて、この吉田病院によると、厚生労働省が提示する「適切な飲酒量」は男性で1日20g(女性は1/2~1/3)だそうで、これを各種お酒で示すと以下の様になります。
・ビール(5%) (500ml)「中瓶(ロング缶)1本」
・日本酒(15%) (180ml)「とっくり1本(1合)」
・焼酎 (25%) (100ml)「グラス1杯(0.5合)」
・缶チューハイ(7%) (350ml)「普通缶1本」
これを越えて1日40g(女性20g)の飲酒を続けると、生活習慣病などの健康障害リスクが高まるそうです。
終わりに
私も若い頃は、会社の仲間や学生時代の友達などと、飲み屋街で朝まで飲み歩いたりとかしましたよ。
今考えると「無茶苦茶な飲み方していたなぁ~」なんて思い出すと、おもわず苦笑いしてしまいますが、若いから無茶な飲み方しても身体の回復力が有ったのだろうなと思っています。
不眠症やパニック障害になってしまった現在は、睡眠導入剤や抗不安薬などの精神系のお薬を服用していますので、医師から「薬の効き方がおかしくなるので、お酒は飲まない様にね」と言われています。
それでお酒を飲まなくなったからなのか、あるいは数年後には還暦と言う年齢になったからなのか、今はあまりお酒を飲みたいと言う気持ちにもならなくなりましたね。
80代半ばの年齢になった私の父親も、最近は夕食時に飲む焼酎のお湯割りをグラス1杯しか飲まなくなりました。
最近の若者でも、あまりお酒好きの人を見ませんので、この飲酒運転で交通事故を起こしているのはアルコール依存に近い中高年の方達、しかも昼間の事故が増えていると言う事は、昼間からお酒が飲めるのは定年退職した方達かな?なんて考えています。
飲酒運転事故は無くならないでしょうけど、事故件数は今後も更に減っていくでしょうね。
参考
・飲酒運転事故 日中が4割 夜間は75%減少 福岡では昼夜逆転も(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20190825/k00/00m/040/156000c
・飲酒運転の罰金と違反点数|罰則を受けるのは運転手だけじゃない!(合宿免許スクール)
https://www.menkyo-school.jp/lesson/car/detail.html?ls=42
・アルコール使用障害について~第1弾:適切な飲酒~(吉田病院のブログ)
http://yoshidahospital.or.jp/cms2/2019/04/
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