医療で活躍する大麻とは? 大麻の在り方を考えてみよう

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最近ニュースで、有名人が大麻使用で逮捕なんて事を、よく目にするようになりました。日本だと大麻ってネガティブなイメージが付きまといます。しかし、カナダでは2013年4月、ジャスティン・トルドー議員が党首選に出馬して、ある公約を掲げました。「大麻を取り締まるより合法化して、国家として管理する方が利益がある」これが国民に刺さり、トルドー議員が票数を集め、首相になりました。

カナダでは大麻が身近な存在であり、学生や若者のパーティではごく普通に出回ったりする。これらの大麻はブラックマーケットで取引されていますが、カナダでは至る所に存在しており規制や管理が行き届いていなく、飽和状態でした。税をかけて、国が管理をすれば、犯罪組織への資金断絶にもつながるということで、2018年10月17日、合法化が決定しました。世界的にも禁止されている国も多いなか、カナダは大規模な社会実験をしているように見えます。そこで、大麻とは何がダメで、どういう存在なのかを紹介していきたいと思います。決して使用を勧めるような記事ではないので、最後まで見ていただければ幸いです。

1.大麻の使用率

そもそも日本ではなぜ、大麻は規制されているのかをおさらいしてみようと3つに分けてみました。

①使用すると幻覚作用などの症状が出て他人を傷つける恐れがある。

②薬物を欲しさに窃盗や強盗などの犯罪を犯す危険性がある。

③暴力団などの反社会的勢力の資金源になる。

これらの事から1948年に『大麻取締法』が制定され日本は70年ほど変化は見られていません。

大麻は世界中で最も使用されている薬物で、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)によると、世界中で1億5000万人が使用していて、世界人口の2.5%にあたる。アメリカの統計では毎日400万人ぐらいが使用していると回答しており、生涯経験率は4割を超えているそうです。世界的に見ても日本ではもっとも珍しく、大麻使用者が少ないそうで、生涯経験者は300万人ほど。覚醒剤などのハードドラッグは毎年1万5000人に対し、大麻は3000人弱ほどが逮捕されています。

日本の人口ぐらいが世界中で使用しているのも驚くが、日本は極端に少ないという事が分かります。薬物乱用の抑制に成功している日本の誇れる1つだと思います。

2.害と依存性

大麻の害について、WHOは急性の害と慢性の害に分けて報告されている。急性の害としては、認知機能の障害(学習や記憶など)、精神運動機能の障害(動作の調整や注意力など)が主に挙げられています。性の害もあり、認知機能の永続的で深刻な障害、精神病の悪化、依存症、胎児への害、呼吸器の疾患、発がん性などがあります。さらに生殖機能の障害や精神病的症状の発現を指摘する研究も。大麻には害があるだけではなく、依存性もあるため、必然的に長時間の使用となります。そのため、急性の害だけでは終わらず、慢性の害も発症してしまいます。ハイになる作用もあるので、運転やスポーツなども危険を伴います。また、10代のうちに使用している17%が、20代でも毎日使用する人の20~50%に見られるそうです。大麻は害がない、依存性が低いといった誤情報もありますが、使用に伴い害はあります。

3.医療用

大麻の成分に含まれている総称をカンナビノイドといいそれに含まれているCBDTHCが主に注目されています。THC(テトラヒドロカンナビノール)には陶酔成分があるため、これが麻薬扱いをされて大麻は規制されているんですが、医療用大麻には0.2~0.3未満が含まれているそうです。一方のCBD(カンナビジオール)にはリラックス作用があって、てんかんの発作を筆頭に不眠症、慢性な痛み、総合失調症などのあらゆる疾患にも効くとWHO(世界保健機構)が発表をしています。CBDは茎と種子から取られるためTHCの成分はほとんどなく、CBDオイルとして今注目を集めているそうで、あの有名なアメリカのコカ・コーラ社もCBDに注目していると発表しました。

注目されたきっかけは、カリフォルニア州バーバンク市在住のエミリーという女の子が生後5か月の頃、麻疹の予防接種を受けた際に、1日4~5回のてんかんによる発作に、襲われ始めました。小児てんかんの中でも深刻なドラベ症候群と診断され、13種類もの薬を試し、8人も医師を変えたのですが、症状は悪化するばかりでした。4歳になると喋ることもできずに、5歳になると発作が1日150回、起きてしまうようになってしまいました。2013年、母親のミルザベジアンさんはCNN(ニュース番組)の特別番組『WEED』(雑草)を見ているとテーマが【小児てんかんと医療用大麻】で、CBDの効用を伝えていました。コロラド州では医療用大麻が合法で、エミリーちゃんと同じ症状で悩まされている子が、医療用大麻で症状が改善したという内容だったそうで、その番組が終わるとすぐさまコロラド州に行き、番組で紹介していた会社から誠実な対応と説明を受け、CBDオイルに賭けてみようと決心したそうです。CBDオイルを使った翌日から発作が半分に減り、少しずつ改善していき12歳になったエミリーちゃんは、発作の回数も週1回まで減り、元気に通学されているそうです。しかし、医療用とはいえ小児の頃からの大麻使用は、脳にどんな悪影響を与えるか分かっていません。とくに幼少期の臨床は開始されたばかりで、長期的な結果はまだ分からないのが現状です。

まとめ

自分は『大麻』をひと括りにして、知識もなく拒絶していましたが、調べていくうちに理解していきました。嗜好品としての大麻は取り締まるべきだと思いますが、医療用大麻はもう少しオープンに考えてもいいんじゃないでしょうか? 2016年、日本で末期がん患者が医療用大麻を合法化しようと、裁判を起こしたというケースもあります。その方は裁判を起こしてわずか4か月で、亡くなってしまい判決には至りませんでした。モルヒネでは効用がないタイプのがんの痛みを海外では、医療用大麻を使ったりします。痛みを和らげたり、改善する方法があるのに、他国では使用できるのに日本では規制され、使用できないもどかしさは当事者からすると、耐えがたいものではないでしょうか? 

世界では医療大麻だけ合法とされている国は28か国に至ります。1948年に『大麻取締法』が制定されて70年も日本では、大麻に関する考えはアップデートされていません。日本人が大麻について、厳しい態度を持っていることは誇りに思いますが、大麻について議論を重ね、嗜好用と医療用を別々に考える事で認識を改め、変化を受け入れる1つの日本の課題だと思いました。

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