「プラスチックごみのない海岸を実現するには」

プラスチックごみ

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皆さんこんにちは。Pinkです。毎年夏が近づく度に「海に行きたいなあ」と思っているのですが、気持ちはあっても現実的に、暑さや、人混みを考えるだけで「やっぱり無理だ」と思います。

子供の頃は、毎年地域の「子供会」のイベントで、貸切バスに乗って海水浴に行ったり、家族でキャンプをしたりしていたのですが。いつの間にか足が遠のいてしまい、どちらかというと海よりも山、「登山」に変わってしまいました。

とは言っても、「」が舞台のドラマなどを見る度に、夜の浜辺を好きな人と歩いてみたい衝動に駆られたりします。また、夜の海岸で月明かりの下、読書もいいなあと思ってしまいます。私にとっての「」はそんな素敵な場所なのです。

しかし、ニュースなどでも報じられるように、プラスチックなどのごみが「海岸」に捨てられたり、流れ着いたごみはものすごい量で、大変なことになっています。

そこで今回は、「海岸」のごみについてForbes JAPANで読んだことを書きたいと思います。

プラスチックごみについて

最も一般的な「5つのプラスチック製品」の使用を止めることが出来れば、砂浜や海岸に打ち上げられるプラスチックごみを、年間140万トンも減少出来る可能性があることが、新たな研究で明らかになったそうです。

アメリカ海洋保護団体の「オーシャン・コンサーバンシー」は、今年の6月に、「プラスチックごみのないビーチへの道筋を描く」と題した研究リポートを発表しました。

リポートによると、下記の5品目の使用を全米で禁止すれば、毎年4500億個ものプラスチック製品が減少されるとのことです。

5品目の内容

① タバコ吸い殻のフィルター

② プラスチックストロー

③ プラスチック製カトラリー

④ プラスチック製の買い物袋

⑤ 発泡スチロールの食品容器

さらに重量で表すと、プラスチック140万トンに相当し、アメリカで毎年使用される使い捨ての「プラスチック製品」と「プラスチック包装」が、1人あたり1000個分、減少するとのことです。

また、「プラスチック製品5品目を禁止することで減少出来る炭素排出量は、年間約700万トンにもなります。それは、道路を走行する自動車150万台を、1年間に渡り減らした場合に相当します。

今回の研究で使われたのは「国際海岸クリーンアップ」ですが、「オーシャン・コンサーバンシー」が呼びかけている海岸ゴミの清掃活動で、1986年にスタートし、世界中で毎年同じ期間行われ、集められたゴミに関するデータが収集されています。

国際海岸クリーンアップの活動

国際海岸クリーンアップ」の活動について、以下の通りまとめてみました。今年の活動は、9月いっぱい実施される予定です。

活動内容

① 開始された年… 1986年

② 参加ボランティアの人数…約1800万人

③ 活動場所…世界中の浜辺や河川、水路

④ 集められたごみ…約15万8760トン、3億8100万点

また、1986年から2021年までに「国際海岸クリーンアップ」のボランティア達が回収した「吸い殻」は5900万個以上、「食品包装」は2800万個以上、「ペットボトル」は2100万本以上に及びます。

近年、様々な州や地方自治体が、「プラスチック製買い物袋」の禁止や有料化に踏み切るなど、削減に向けた取り組みを開始していることも、研究リポートでは触れられています。

また、使い捨てプラスチック5品目の一部については、インド・チリ・ルワンダ・カナダなど30カ国以上で、州法などで使用を禁止しているとのことです。アメリカでは、13州以上とワシントンD.C.が、いくつかの種類の使い捨てプラスチックの使用を禁止しています。

リポートで取り上げられた「プラスチック製品」は、実際に使用禁止が可能だとも書かれています。これらの製品は、不要であるか、他の再利用可能な製品で代用が易しいからとのことです。

プラスチック汚染を削減する別の方法として、使い捨てフィルターの使用を禁止することが挙げられます。さらに、タバコの「吸い殻」については、公共のビーチや公園で喫煙を禁止することが、海洋汚染を減らす上で最も効果的だとしています。

吸い殻」によるタバコのフィルターは、プラスチックの一種であるセルロースアセテートでできており、コンポスト内でも7年〜14年間は分解されないということです。

研究リポートによれば、「プラスチック製買い物袋」の使用禁止と合わせて、あらゆる素材の使い捨て袋を有料化することが、最も効果的な法的取り組みとされています。

そうすることにより、使い捨て「プラスチック袋」の代わりに「使い捨て紙袋」を使うのではなく、再利用可能な「エコバッグ」などが使われるようになるからです。

オーシャン・コンサーバンシーの今後

オーシャン・コンサーバンシー」のメンバーは、声明の中で「プラスチック製品」を排除すれば、ビーチや水路に良い影響がすぐにに現れるだけでなく、最も一般的に使われている「リサイクルできないプラスチック製品」が「下水処理システムを台無しにする」ことも防止出来ると話しています。

また、同じく「オーシャン・コンサーバンシー」のメンバーは、この程の研究結果について「プラスチックのないビーチを実現するためにとるべき行動の道筋を明確に示している」と話しています。

参考サイト:たった5品目の禁止で「プラスチックごみのない海岸」は実現する

最後に

今回「海岸」のごみについて知った取り組みが、これからも続いて行くことで、いつかプラスチックごみのない、綺麗な「海岸」が実現出来ればいいなと思います。

また、「海岸」に限らず、山や川のごみについても同じです。一人一人が自覚を持って行動することで、ごみを削減出来るのでは無いでしょうか。

関連記事に、海洋プラスチックにまつわる、他のメンバーさんが書いた記事を挙げています。併せて読んで頂けるとより分かりやすいと思うので、宜しくお願い致します。

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