変形性股関節症に10年悩み、人工股関節置換術を受けて3年。~私の手術と回復の記録~

人工股関節置換術のイラストと理学療法士に支えてもらいながら歩行器で歩く女性のイラスト

この記事は約 7 分で読むことができます。

はじめに

こんにちは!mako です。

変形性股関節症の痛みに長年悩み、人工股関節置換術を受けてから3年が経ちました。
手術やリハビリ、術後の生活には不安も多いものですね。

この記事では、あくまで私個人の体験ですが、手術から現在までの経過をお伝えたいと思います。
これから手術を考えている方や、同じ症状で悩んでいる方の参考になればうれしいです。

※臼蓋形成不全と変形性股関節症について書いた以前の記事はこちらです。

人工股関節置換術とはどんな手術?

人工股関節置換術とは、傷んでしまった股関節を人工関節に置き換える手術です。
人工関節は金属やポリエチレンなどでできており、関節の代わりとしてスムーズに動くようにつくられています。

詳細はこちらのサイトをご覧ください。
参考元:(人工股関節ドットコム)人工股関節置換術とは

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私にとっては生まれて初めての大変な手術でした。

手術前から「自己貯血」といって、自分の血液を2回に分けて800ccを採取してもらいました。
これは手術中の出血に備えて、術後に自分の体に戻すためのものです。

手術は朝の10時に始まり約3時間で終了しました。手術室を出たところで家族が待っていて、「無事終わったよ。頑張ったね。」と声をかけてくれたことを覚えています。

しかし、本当にきつかったのはその後でした。

麻酔が切れた時の痛みと麻酔の副作用により、ひどい頭痛と吐き気と震えに襲われたのです。

そんな状態でも、夕方になると看護師さんが
「はい、makoさん、ご飯ですよ!」
と声をかけてくださり、体を起こして食事の準備をしてくださいました。

ですが、その日は一口も食事を食べることができませんでした。

傷口の痛みからくる熱が3日程出ましたが、術後2日目から車いす、6日目から歩行器で歩くリハビリが始まりました。

入院中の1か月半は毎日、そして退院後4か月ほどは、週に2回の通院をしながらリハビリを続けました。

手術前の生活で困っていたこと

私が最初に股関節の異常を指摘されてから、手術を受けるまでに約10年かかりました。

その間、親の介護や家族の入退院などが続き、なかなか手術を決断することができなかったのです。

しかし、その頃には股関節の状態はかなり悪くなっていました。

≪術前の主な症状≫

・股関節の部分がズキズキ、ジンジンと痛む
・夜、痛みで寝返りを何度も行い、熟睡ができない
・杖がないと歩くことが難しい
・短い距離でも歩くと座り込みたくなる。
・しゃがむと腰にぎっくり腰のような痛みがでる

また、股関節をかばう姿勢が続いたことで

・太ももの前後
・お尻
・ふくらはぎ

などにも、おもりを付けたかのような重だるさがありました。

料理は椅子に座って行い、掃除や買い物、洗濯は家族に手伝ってもらいながら、日常生活もやっとの思いで過ごしていました。

手術後の生活とリハビリ

術後3か月間は、脱臼のリスクが特に高いとされる時期です。そのため医師から車の運転は禁止されていました。

買い物は家族に連れて行ってもらい、リハビリは公共交通機関を利用して通いました。

段差やでこぼこ道がとても気になり、階段も一歩ずつ慎重に歩いていました。

また、長年股関節をかばっていたため、体には動きの癖が残っていました。

リハビリのたびに強い筋肉痛が出て、体のあちこちが悲鳴をあげます。

リハビリをしても痛いし、しなくても痛い!そんな日々が半年ほど続きました。

作業療法士さんからは次のような注意点を教えていただきました。

1.手術した足は90度以上に曲げない
2.8㎏以上の重たい物は持たない
3.転倒しないこと
4.しゃがむ時は手術した足を後ろに引く

あと、お風呂に入るときの入り方、車に乗るときの乗り方、地べたに座ったり寝ころんだ時の姿勢から立ち上がる時の方法など、動作の仕方について細かく指導を受けました。

人工股関節の寿命は少しずつ伸びているものの、一般的におおよそ20年~30年だと言われています。

脱臼や無理な動作を繰り返すと、人工関節にゆるみが生じ、関節の寿命を縮めてしまい、最悪の場合、人工関節の入れ替えをすることになります。

術後1年後、まさかの転倒

術後1年が経った頃、家の中で派手に転んでしまいました。

物を抱えていて、前のめりになって転倒してしまったのです。

外出時はまだ杖を使っていましたが、家の中では杖なしでも歩けるようになり、少し油断していたのかもしれません。

転んだ瞬間、体のあちこちが痛い中、まず恐る恐る足を動かしてみました。
足は動きました!幸い手術をした股関節には問題ありませんでした。

しかし、転んだはずみで家具に肩と歯をぶつけてしまいました。
肩は鍵板断裂、歯は打撲でぐらつき、その後しばらく、歯科と整形外科に通うことになりました。

さらに追い打ちをかけるように、今度は家具の角に足の小指をぶつけて骨折。

まさに踏んだり蹴ったりです。

この時、『油断は禁物!』と強く感じました。

手術後から3年が経って思うこと

手術から3年が経ちました。

多少の動作制限が残るものの、股関節の痛みからは解放されました。これは本当にうれしいことです。

3年前の日記を開いてみました。


暖かい春の日差し。あったかい空気。芝生のふかふかした感触。

はじめて病院の外へ出る許可が出た時のことを書いていました。久しぶりに外の空気を吸って、自分の足で歩くことができたこと。そしてその感覚に感動したことを書いていました。

ところで、入院中足が良くなったら何の仕事をしようかと悩んでいた私です。

夫も精神的に体調をくずしていて仕事ができる状態ではありませんでした。

私の退院と入れ替わりに夫が入院しました。

夫は入院中、病院のソーシャルワーカーさんに相談をして、就労継続支援事業所のことを聞いてきてくれ、退院後、地域の障がい者生活支援センターへ行き、相談員さんを紹介していただきました。

相談員さんとの出会いをきっかけに、夫は無理がないようにと就労継続支援B型事業所へ通うことになりました。

私は他の事業所を経て、現在はここ就労継続支援A型事業所 TANOSHIKA CREATIVE諏訪野町でライターと生産活動の仕事をさせていただいています。

働くことが難しかった私がこうして働くことができていること心から感謝しています。

おわりに

先日、3年目の検診で、主治医の先生から「問題ないですね。また1年後に来てください。くれぐれも転ばないように!」と念を押されました。

はい、本当にその通りですね。痛い思いはもうこりごりです。

今は杖もなく歩くことができています。

これからは人工股関節の寿命をできるだけ延ばすこと、そして、反対側の股関節も悪化させないように気をつけながら生活していきたいと思っています。

これから手術をうけるかどうか悩んでいる方、すでに手術を経験された方もいらっしゃると思います。不安も多いと思いますが、どうかご無理をなさらず、ご自身の身体を大切にされてください。

私の体験が少しでもどなたかの参考になればうれしいです。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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4 件のコメント

    • りんごいくらさま
      記事をお読みくださりありがとうございます❣
      お互いに人工股関節置換術経験者ですが、いつもあなたのアクティブさに刺激を受けている私です。
      これからもどうぞよろしくお願いします🍀

  • 記事を読ませていただきました。人工関節を私は上肢にしています。リハビリもたいへんでやりたくないと思われたこともたくさんあったのでないでしょうか。倒れたりちょっとしたことで体を大事にするようになります。貴女もこれまでの経験で周りを見て危険な所を避けて歩くように気をつけるようにしてください。無理だけはされないに願っています。これからも記事を楽しみにしています。

    • フェッレットさま
      記事をお読みくださりありがとうございます!また暖かいお言葉、とてもうれしく思います✨
      上肢に人工関節を入れていらっしゃるそうですが、経過や痛みはいかがですか?
      身体の一部になった人工関節。お互いに大切にしましょう。フェッレットさまもどうかお大事になさってください。

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