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「TANOSHIKA」という就労継続支援A型事業所で働き始めてから、7年になります。
(TANOSHIKA公式ホームページはこちらです👇)
そんなふうに7年いると、わたしはこう呼ばれることが多くなってきました。
「先輩」
と。
しかし、わたしは「先輩」と呼ばれてもいいものだろうか..嬉しさと共に、「恐縮さ」でいっぱいなのです…。
何故か感じる「恐縮さ」
A型事業所というのは「一定の支援を得ながら障害者が働く場所」というだけあって、結構配慮だらけです。
もちろん、わたしはこのA型事業所で叱られたことも多々あります。
しかし、その叱り方は一般社会と全然違って優しいんです。
わたしは高校生の頃、一般就労でアルバイトをしていた時がありました。
その時の上司の叱り方と、支援員さんの叱り方は、当たり前だけれど全然違う。
支援員さんたちは「配慮」のある言葉で叱ります。
ミスをしたら、支援員さんがミスを庇ってくれて「配慮」してくれる。
人間関係にヒビが入らないように、相談に乗ってくれて「配慮」してくれる。
どれもありがたいし、だからこそわたしはここで7年も勤務できた。
でも…。
わたしは、そんな「配慮だらけ」のところに7年いても、「誰にも尊敬されないだろうな」と思ってしまっていました。
だからこそ、後から入ってきた人たちから「先輩」と呼ばれることにかなり躊躇いがあるのが、本音です。
A型事業所に7年いて良かったかわからなかった
人によってはわたしに対して「いつまでもダラダラいて」という気持ちの人もいるかもしれないです。
実際、A型事業所は「一般就労させること」が目的でもあるため、わたしのような「7年も」事業所にいる存在は、TANOSHIKAでは結構珍しいんです。
仲が良かった同僚たちもどんどん就職していきました…。
今、わたしより前に入ってきた人はたったの数人。
わたしは、かなり古参の域に入ってしまいました。
正直、新人さんや若い人が入ってくるたびに「どう振る舞えばいいかわからない」という悩みがあります。
または「7年もいる自分自身が恥ずかしい」という気持ちが大きいです。
支援員さんたちは「もっと先輩らしく堂々と振る舞いなさい!」とわたしに言ってくれるけれど、わたしはどうしても自分のことを後輩よりも「先輩」とは思えない。
後輩たちの方が一般社会で働いてきた人たちだし、自分より「上」なんじゃないか?って思うんです。
そんな風にいつまでも悶々と悩んでいました。
そんなわたしに徐々に光が差してきました。その光の元は、とある男性同僚の存在でした。
わたしがこう振る舞いたいという人ができた!
それは、デザインのメンバーサポーターさんです。
Mさんというのですが、いつも、抜群にとても素敵なデザインを作ります。
そのMさんは7年前、わたしの一ヶ月後に入ってこられたので、ほとんどわたしの同期です。
しかし、そのMさんにまつわる…びっくりすることが起きました。
わたしは、7年間事業所にいる、ということを恥ずかしくて隠しているのに。
何故か、Mさんは「俺は7年いる」ということを、後輩に大きな声で言うのです!!
ええ〜Mさん恥ずかしくないの〜〜??
耳をダンボにしてその会話を聞いていました。
するとMさん「7年頑張ってきたから、これだけできる。」というようなことを言いました。
または他の場面でも「7年前はこんな感じで〜」とか「7年いるからこんな情報も知っているよ」「僕は7年も頑張っているんです!」とか「堂々と」と言うんです。
わたしはドキッとしました。
そうか…。
7年いる、7年もいるってこと。実は、恥ずかしくないのかも。
むしろ誇っていいのかも?と。Mさんの振る舞いを見て、初めてそう思いました。
そう、Mさんの振る舞いは堂々としていて、まさしく!とっても素敵でした。輝いて見えました。
本当は「先輩」と呼ばれて嬉しかった
本当は初めて「先輩」と他のライターさんに言われた時、わたしはすっごく嬉しかったんです。そのことを思い出しました。
先ほど出てきたMさん。
その方はデザインに真摯に取り組み、とても努力してきたから、7年いることを誇っているんだとも思いました。
そしてその堂々とした態度が後輩たちを惹きつけて、さらに仕事がうまくいっているんだと思います。
実際、Mさんは後輩たちに尊敬されているように見えます。
対してわたしといえば…いつも「7年もいて…なかなか就労できなくて」と、後輩に、自己紹介の時に自己卑下してしまいます。
そこも改めたいと思いました。相手を不快にさせているかもしれないなと。それに頑張ってきた自分自身にも失礼です。
Mさんとわたしは同じとは言わないけれど…7年間で磨いてきたスキル、わたしにもちゃんとある。
だからMさんのように本当の意味で自信を持ちたい。そして
Mさんのような、堂々とした、みんなの「本当の意味での先輩」になりたい。
これは今回の悩みだけでなく、何にでも言えるなと思いました。
同じ「7年勤務できている」というものを持っているのに、わたしは恥ずかしく思い、Mさんは誇りに思っている。
この事実を不思議に思いました。
わたしは自己卑下しすぎなのかもしれません。
Mさんを見習って、わたしはもう少し自信を持ちたいです。
まとめ
正直、かなりぶっちゃけると、後から入った人たちに「いつまでも一般就労できてない人」と馬鹿にされているのではないか?という被害妄想に悩まされる時もありました。
しかし、いつまでも卑屈になっていても、しょうがない。
7年同じことを続けているって本当にすごいことなんです。
Mさんの堂々とした振る舞いにわたしは、とてもとても励まされました。
Mさん、ありがとう!!
そしてわたしも、後輩たちみんなにとっての「先輩」として新たなステージに向けて頑張ります!!
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記事を読ませていただきました。今の貴女にも卒業という時期がくるのではないでしょうか?自信がついた、やりたいことが明確になった、どこまでできるか試したくなったなどの気持ちが芽生えた時に、スタッフに相談することもいいのではと思います。これまでに貴女が心の不安に悩んでいたことが、貴女自身を強くさせています。これからも記事を楽しみにしています。
パグさん、いつもありがとうございます!
そうですね、わたしにも訪れるであろう「卒業」の日までに、いろいろなことを積みたいです。
そして今までの心の不安のすべてがわたしを強くしてくれている、と信じますね。
これからも記事を楽しみにしていただけると嬉しいです☺️