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こんにちは、金次郎です。
去年12月、歌手で女優の中山美穂さんが「ヒートショック」で亡くなる事故が有った事を書きました。
待ち合わせ場所に来ない事から、事務所の社員が中山さんの自宅に行ったところ、浴槽に浸かったまま亡くなっている中山さんを発見。
警察の現場検証で
・事件性はなく「ヒートショック」で亡くなった可能性大
と言う事で、一躍この「ヒートショック」と言う言葉が話題になりました。
冬場、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に行き、その後熱いお湯につかると、それぞれの場所の温度差による短時間での急激な血圧の上下動から「ヒートショック」は起ってしまいます。
しかしこの「ヒートショック」と言う現象、冬だけでなく夏も気を付けなければならないそうです。
今回は、「夏場のヒートショック」と言うテーマで、ヒートショック第二弾を書いてみます。
夏場に起る「ヒートショック」の危険性
夏でも、上記総論で書いた様な暖かい場所から寒い場所への移動は有ります。
それは、暑い外から帰宅してエアコンの効いた屋内に入った時や、逆に外出する時です。
この場合も、暑くて開いていた血管が涼しい環境になり急激に縮んだり、また縮んでいた血管が外出で広がったりをしますので、血圧が急激に乱高下する事で脳や心臓に負担をかけるそうです。
福井県済生会病院の循環器内科医の前野孝治医師は、
・気温差が10度以上あるところを出入りすると危険だといわれている。
・暑くて脱水気味になっているので、血の塊ができやすい状態になっている。
さらに気温が高いと、血圧が下がっているので血流が悪くなり、脳梗塞を発症しやすい。引用元:(福井テレビ)夏こそ怖い「ヒートショック」 脳梗塞は夏が最多 エアコンは“気温差10度”に注意して設定を(2025年8月5日)
と言う感じで、夏場のヒートショックについて説明しています。
熱中症に気をつけながら、身体を冷やそう
と言う事で、エアコンを点けるにしても冷やしすぎは良くない様です。
でも暑いですから熱中症も怖いですよね。
では、熱中症にならずにヒートショックも予防するためには
1、屋外と屋内の温度差が10℃以上にならない様に、こまめに温度設定をする
屋内においても、お風呂やトイレなどエアコンが無く暑くなる場所には、小型の
冷風扇を置くなどしてエアコンが有る居室内との温度差が開かない工夫をしま
しょう。
2、喉が渇いていなくても1時間に1回は水分補給
汗をかかなくても、身体の水分は自然に蒸発していますので、喉が渇いていな
くても1時間おきくらいにコップ一杯ほどの水分を摂りましょう。
3、夏場のお風呂の温度は、低めに設定をしましょう
熱いお風呂が好きな人も、夏場のお風呂の温度は38度~39度くらいの低め設定
が安心です。
また、長風呂も危険ですので身体を洗ったら10分ほどで出ましょう。
参照元:(YOGUGO)夏でも起きる!?ヒートショックについて(2025年7月23日)
なぜ高齢者は屋内でも熱中症になってしまうのか?
総務省消防庁が公開した2024年(令和6年)の熱中症による救急搬送状況の資料を見ますと、熱中症で救急搬送された人のうち、6割近い57.4%が65歳以上の高齢者でして、熱中症を発症した場所は住居内が最も多く38.0%です。
参照元:(総務省消防庁)令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況(pdf形式14ページ)(2024年10月29日)
屋内で熱中症になってしまう理由としては
・高齢者は、身体の水分割合が低く、直ぐに脱水状態になりやすい
↓ けれど
・喉が渇いたという感覚が衰えているため、若者ほど水分補給をしなくなる
更に
・体温を調節する機能も衰えており、気温を感知する皮膚や中枢神経がうまく
働かなくなっている
↓ それで
・ 高齢者は冷房を苦手と感じる人が多く、エアコンの設定温度も高めに
する傾向がある
この結果、気化熱によって体温調節が効かなくなってしまい熱中症にかかりやすくなります。
参照元:(Yahooニュース#エキスパートナビ) 「熱中症」はなぜ「住居の中」で発症することが多いのか。特に高齢者は要注意(2025年7月17日)
また高齢者は
・エアコンをつけたまま寝るのは身体に悪い
と思い込んでいる方もかなりいまして、エアコンを消してから寝る方が多いです。
しかし、暑さが酷い熱帯夜な時は、寝る時も「おやすみモード」を使用するなど、適切にエアコンを使う様に、意識改革をさせることが課題だそうです。
参考元:(NHK NEWSWEB)東京23区でことし56人熱中症疑いで死亡 エアコン使用せずが3分の2以上 専門家“昼夜問わずエアコンを”(2025年8月4日)
終わりに
確かに高齢の父も近年は体温の調節機能が衰えている様です。
リビングでエアコンの冷房を点けると「寒い」と言ってガウンを着こんでしまう事がありました。
最初にその光景を見た私と母は「こんなに暑いのに」と驚きましたが、今は父が起きている間はリビングのエアコンは弱めに点けて扇風機を回しています。
また冬場は、父専用の倒立式ファンヒーターを父が座っている椅子の横に置いて、エアコンは最小限の使用にとどめています。
私は自室ではエアコンをフル使用していますが、温湿度計を見ながら設定温度をこまめに変えています。
暑いや寒いは我慢せずに、エアコンで快適に暮せば良いですが、効かせ過ぎには要注意です。
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記事を読ませていただきました。熱中症は室内で起きやすいですね。体温調整や汗をかきにくくなって水分補給が少ないのも注意しなくてはならないことかもしれません。予防するには、クーラーと扇風機を使って部屋の温度を下げてこまめに水分補給が必要な季節だと思います。次の記事も楽しみにしています。