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こんにちは、金次郎です。
12月6日(金)仕事から帰宅して、最初に見たテレビでの「中山美穂さん(54歳)死去」のニュースは、あまりにも突然でビックリしました。
時間の経過と共に、浴室で亡くなっていたとの情報が先ず出て、その後浴槽の中で座った状態で見つかったと言う報道がなされました。
そして、現場検証を行った警察からの情報で「事件性は無く、ヒートショックで死亡した可能性」と言うニュースが流れました。
この「ヒートショック」と言う入浴中の事故は、老若男女問わず誰にでも起こりえる事故です。
今回は、「ヒートショックと安全なお風呂の入り方」について書いてみます。
「ヒートショック」はどうして起こる?
「ヒートショック」などを起こして溺死するなどのお風呂での事故は、11月から4月の寒い時期に多く発生しています。
その人数は以下の様に、交通事故で亡くなる方の2倍以上もいるそうです。
令和3年人口動態調査(厚生労働省)によると、65歳以上の浴槽における不慮の溺死・溺水は5,097人、そのうち家・居住施設の浴槽では4,750人で、交通事故2,150人 の2倍以上でした。
引用元:(消費者庁)「無理せず対策 高齢者の不慮の事故」(pdf形式4ページ目)(令和4年12月)
「ヒートショック」を起こす原因は、暖かい部屋からエアコンも無い寒い脱衣所や浴室、そして熱いお湯につかる浴槽内と、それぞれの温度差による短時間での血圧の上下動の変化にあります。
原因は、室内と脱衣所・浴室そして浴槽内の温度差による血圧の変化があります。
暖房のきいた暖かい部屋から、冷え込んだ脱衣所に移動して衣服を脱ぎ、浴室も寒いと、血管が縮まり血圧が一気に上昇します。
その後、浴槽に入り体が温まってくると血管が広がり、急上昇した血圧が下がります。
この急激な血圧の変化により、一時的に脳内に血液が回らない貧血の状態になり一過性の意識障害を起こすことがあります。
浴槽内での意識障害が溺れて死亡する事故の原因の一つとして考えられています。
引用元:(政府広報オンライン)交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!(2024年4月9日)
「ヒートショック」を起こしやすい人
今回の中山美穂さんの事故でも分かる様に、「ヒートショック」の症状は65歳以上の高齢者だけが気をつけるものでは有りません。
若い人でも高血圧、糖尿病、肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈等の病気を持っている人は「ヒートショック」の影響を受けやすいです。
以下に当てはまる方はお気をつけてください。
・65歳以上である
・高血圧、糖尿病、動脈硬化がある
・肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈がある
・浴室に暖房設備がない
・一番風呂が好き
・熱いお風呂が好き
・長湯が大好き
・お酒を飲んでから入る
参照:(社会福祉法人 恩賜財団 済生会)冬場に多発! 温度差で起こるヒートショック(2017年1月11日)
安全なお風呂の入り方
ヒートショックをはじめ、入浴中に寝てしまったり失神してしまうなどの事故は、高齢者や上記の様な持病を持っていない方でも、ストレスや疲れが溜まっている時に起こる可能性があります。
高齢者ではなくても、脱衣所や浴室の環境やお風呂の入り方にも注意して「ヒートショック」対策をしておきましょう。
1・入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく
2・湯温は41度以下、お湯につかる時間は10分までを目安にする
3・浴槽から急に立ち上がらない
4・食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
5・お風呂に入る前に、同居する家族にひと声かける
6・家族は入浴中の高齢者の動向に注意する
引用元:(政府広報オンライン)交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!(2024年4月9日)
終わりに
2ヵ月ほど前の10月17日に亡くなった俳優の西田敏行さんの時もそうですが、今回の中山美穂さんも指定時間になっても待ち合わせ場所に来ないと言う事で、芸能事務所の方が自宅に行って亡くなっているのを見つけました。
西田さんはベッドの上、中山さんは浴室の浴槽内でと発見された場所は違いますが、発見されるまで亡くなっている事が分かりませんでした。
更に今年は、歌手の山下達郎さんやaikoさんも体調不良を理由にコンサートを中止したりしています。
参考:( ORICON NEWS)山下達郎「70年生きておりますけど、こんな風邪は始めて」体調を説明 コンサート途中中止を謝罪(2024年12月8日)
参考:( ORICON NEWS)aiko、体調不良で11、12日の東京公演延期「本人の体調不調が完治せず」 5日の福岡公演延期に続き(2024年12月9日)
一般の人より芸能人は忙しいと言うのは、分かる気がしますが「亡くなったり体調不良になる方が多いなぁ」なんて思っています。
個人的に考えるに、今年は5月くらいから25度超えの夏日の地域が出始め、11月になっても暑い日が続くなど長い夏と思っていたら、12月はいきなり寒くなってしまった感じです。
その様な季節の移ろいの年ですから、皆さんの身体も気温の変化についていけず体調不良になる方が多いのかも知れません。
いつもの通りに部屋から浴室に行ったら実は寒すぎてた。
その様な環境に身体が慣れず、不慮の事故や体調不良を起こす方が多いのではないでしょうか?
参考:(Yahooニュース)シニア世代はもちろん、若い世代も気をつけたい「入浴中の事故 」#専門家のまとめ(2024年12月8日)
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AKARIのライター仲間も「ヒートショック」について書いていますので、ご一読ください。
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記事を読ませていただきました。この時期の寒さと部屋の温度などもあります。脱衣場にはヒーターをお風呂場は暖かくするなどの工夫も必要になっていますね。できることに限りはあるけど、毎日注意しながら暮らすことの教訓になったのではないでしょうか。次の記事を楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
この記事を書き上げた金曜日に帰宅した時、母から「お父さんが浴室が寒いからって、お風呂の湯温を41度に上げてるから」と言われ
即座に「41度とか浴室と湯温の温度差が広がるからダメダメ、中山美穂さんの事故を教訓にしてないでしょ?お湯の温度下げるよ」と言って湯温を下げました。
まさか、自分の家で事故を起こすわけにはいきませんものね。