セルフ・ネグレクト。引きこもりなどで、自分の身なりに関心を持てない状態。

セルフ・ネグレクト

この記事は約 6 分で読むことができます。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

この記事をご覧の皆さんは、「セルフ・ネグレクト」という言葉をご存知でしょうか?

「セルフ・ネグレクト」とは、「自己放任」とも呼ばれ、自宅で生活している高齢者などが、着替えや食事、病気の治療など、本来であれば生活の中で行なうべき行為をしない、あるいはできないために、心身の健康や安全が脅かされる状態を言います。

2010年に内閣府が実施した全国調査では、高齢者の「セルフ・ネグレクト」の件数は約1万1000件でした。

ここ数年、若い人でも「セルフ・ネグレクト」が増加傾向です。

SNEP(スネップ=20~59歳の無業で、友人・知人との交流がなく、未婚の人)や引きこもりの増加が関連していると想定され、経済的困窮など増加も要因と想定されます。

現在、ご両親がいることで生活を維持できている人も、親亡き後、生活能力の乏しさから「セルフ・ネグレクト」に陥ることが懸念されている、社会問題です。

かつて、私も、20代の頃「セルフ・ネグレクト」の状態でした。引きこもりだったので、自分の身なりとか、そういうのを全く気にせず、過ごしていました。

きっかけがあったから仕事を始めたとはいえ、もし始めるきっかけがなければ、今の「セルフ・ネグレクト」をしていたと思います。

今回は、「セルフ・ネグレクト」になっている人の家の特徴など、私が当事者だった時の話をお知らせしたいと思います。

セルフ・ネグレクトになっている人の家での特徴は?

部屋が散らかっている女性

▪家の前や室内にごみが散乱した状態で暮らしている

▪極端に汚れている衣類を着用したり、失禁しても放置したりしている

▪窓や壁などに穴が開いていたり、傾いていたりする家に住み続けている

▪生活に必要な最低限の公的制度、介護、福祉サービスの利用を拒否する

▪治療が必要な病気やけががあっても、受診・治療を拒否する

引用元:社会福祉法人 恩賜財団 済生会 セルフ・ネグレクトってどういう状態?(2023年9月26日公開)

私に起きた、「セルフ・ネグレクト」

引きこもりで、かつ自分がその当時まだ珍しかった発達障害の診断を受けて、人生に絶望していました。

あの当時、SNSはまだそんなに無かった頃でしたが、当時主流だったSNSで会ったりとか、交流がなくても、実名登録が義務だったSNSで、フォローしていないのに、友達の最新情報が次々と流れてきました。

そこには、誰かとディズニーランドとか、テーマパークで私が知らない人と仲良く撮った写真、結婚式を挙げた時の写真、子どもが生まれてアイコンが我が子になったり。

美味しそうなランチだったり、昇進しました、一流の企業に入りました、といった実名が故に、知りたくなかった学校の友達の今の最新情報で、溢れ返っていました。

それが、そのSNSで、表示される度に、「自分は大学を中退した。病気や障害も負った。引きこもりで、働いていない。何も自分にはない」と涙を流し、その人を一人ずつブロックして、実に酷すぎる現実を突き付けられたと、最終的には、そのSNSは退会しました。

SNSで心が蝕まれ、私が最初に行った「セルフ・ネグレクト」は、2024年に入り、ネット用語になった、[風呂キャンセル界隈]でした。

精神状態が悪すぎて、お風呂に入れなくなりました。

髪もその当時、切りに行くこともほとんどなく、伸ばしっ放しで、身体が汚れていても、髪が汚れていても、気にすることもありませんでした。

家に誰かが来ても、部屋から出ることなく、あの当時、私が家にいたことを近所の人も知らなかったと思います。

薬の影響で、暴れて、ものを壊したり、足で思いっきり壁に穴を開けました。

それより、特に多かった行動が、家出でした。

両親と衝突して、突発的に、飛び出すことも多かったです。

私が家出を繰り返していたことで、母の心配性がさらに輪をかけました。

そして、その当時を思い出しては、母は私にこう言います。

『もう⚪︎に会えないのかな、って思いながら、いつも連絡が来るのを、待っていたよ』。

家出を繰り返していたことで、『もう帰って来ないかもしれない』と、いつも思わせてしまいました。

今、家出は犯罪に巻き込まれるケースも多く、私が大学時代に最初にした家出で、家族が迎えに来てくれた福岡市の公園は、現在、「警固界隈」と呼ばれています。

そこは、10代の人など若い人を中心に集まって、飲酒や煙草、麻薬などをしたりと、保護しなければと、福岡市が対応を協議しているなど、大きな社会問題になっています。

20代の頃、本当に自分を大事にできていなかったと思います。

今は外出もほぼせず、福岡市に週に3、4回行って、朝9時前から23時過ぎに帰っていた20代の時期があった私は、現在昼前に出掛けて、15時前には帰って来ています。

それは体力がなくなったのもありますし、単純に遊ぶことに興味が薄れたから。

今は、「この日、行きたい」と思った日に休みを取って、やりたいことをできるだけ全部して、行きたい場所に行って帰って来るので、短い時間でも凝縮して、満足度も高いです。

遊びにお金をかけるより、自分の将来に向けて、自分の本当に会いたい人だけに会ったり、自己投資をしていこうと気持ちが変化したこともありました。

「セルフ・ネグレクト」ではなくなりましたし、生活に良い方で、ハリが生まれ、遊びことでしか満足できなかった私は、30代になり、WEBライターとなって、変わりました。

自分が20代だった時の「セルフ・ネグレクト」の話をすることは勇気が入りましたが、自分がかつて当事者だったからこそ、今そういう状況の方に、かけられる言葉があるのではないかと思い、この話をしました。

部屋が散らかっている女性

noteでも書いています。よければ読んでください。

→HOME

セルフ・ネグレクト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、高眼圧症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。