この記事は約 6 分で読むことができます。
去年書いた様に、マイナンバーカードに集約されて無くなってしまった「紙の健康保険証」。
しかし、未だ全国民がマイナンバーカードを所持しているわけではないので、取り合えず今年度分は「紙の健康保険証」も発行されました。
ですから、「マイナ保険証」を医療機関で利用している人は、まだまだ少数派です。
そのマイナンバーカードですが、有効期限が有り更新手続きをしないと使えなくなると言うのはご存じでしょうか?
しかも、有効期限は2種類も有りますから要注意です。
今回は、「マイナンバーカードの2種類の有効期限」について書いてみます。
2つ有る有効期限とは?
2つ有る有効期限とは「電子証明書の更新」と「マイナンバーカード」のカード自体の作り変えです。
・電子証明書の更新(5年毎)
カード表面に記載されている住所・氏名・生年月日・性別や、住民票コードなどの
電子記録が、カード本体に搭載されているICチップ内に登録されているデータと相違
無いかを定期的に調べます。
また、婚姻などで姓が変わったり、進学や転勤等で住所が変わった人たちのデータ
変更がキチンと行われているかも調べます。
そして、セキュリティ対策として暗号解読技術の進歩に対する対策も行います。
参考元:(デジタル庁)マイナンバーカードのアプリの概要(pdf形式1ページ)(2025年4月16日最終更新)
・「マイナンバーカード」の作り変え(10年毎)
運転免許証と同じ様にカード表面に顔写真が載っていますので、年齢と共に変わる
容姿の変化に合わせて10年毎にカード自体も作り変えます。
ただし、未成年者は成長が早い事から5年毎の作り変えとなります。
これらの更新を怠ると、オンラインでの各種手続きが行えなくなる他に、健康保険証としても使用できなくなります。
参照元:(NHK NEWSWEBトップ)マイナンバーカード 有効期限に注意!更新しないとどうなる?(2025年2月14日)
色々と有る更新方法
マイナンバーカードの作成が任意だった頃は、ハガキでお知らせが来ていまして住んでいる自治体の役所に行って更新手続きをしていました。
今回私は10年目のカード自体の作り変えが有ると言うことからか、更新期限の3ヶ月前に
・「マイナンバーカード・電子証明書 有効期限通知書」
という封書が来ました。
封書の中には、申請書と返信用封筒、あと一つは「更新手続きの方法」みたいな案内が1枚入っています。
現在では、以下のいずれかの方法で更新手続きが出来る様になっています。
1、オンライン申請(パソコン・スマートフォンから)
2、郵便による申請(手書きの申請書から)
3、まちなかの証明写真機から
参照元:(地方公共団体情報システム機構 マイナンバーカード総合サイト)マイナンバーカードを申請する
オンライン申請の場合、自宅から出来ますがメールアドレスを登録したり申請情報や顔写真の登録などステップが多数あり少し面倒です。
郵便で申請の場合でも、必要な顔写真のサイズが4.5㎝×3.5㎝と普通の証明写真の4㎝×3㎝とは違い少し大きなサイズを指定されていますので、このサイズで撮影できる証明写真機を探さないといけません。
でしたら、もう3番目の証明写真機で申請するのが一番楽かも知れません。
参考元:(地方公共団体情報システム機構 マイナンバーカード総合サイト)まちなかの証明写真機からの申請方法
上記、参考元のページの一番したに「対応しているまちなかの証明写真機」と言う項目がありまして証明写真機会社4社を紹介しており、上2社は設置場所も検索できます。
と言う事で、検索したら家の近所に対応している証明写真機ありましたので、そこで更新手続きしました。
申請手順
・タッチパネルで「個人番号カード申請」を選ぶ
・送って来た申請書に有る「QRコード」を読ませる
・23桁の「申請書ID」番号を入力する
・写真撮影して、上下左右の位置合わせをする
全て終わってから「送信」ボタンを押しますと、顔写真付きの「個人番号カード交付申請確認証」と言う用紙がプリントアウトされますので、新しいマイナンバーカードが届くまで手元に保管します。
やはり有った「お薬手帳」の電子版
健康保険証をマイナンバーカードに合体させたのだから、現在の紙ベースの「お薬手帳」の機能を持たせたアプリケーションも有るのじゃないか?
と思って調べて見ましたら、やはりありました。
私は、スマートフォンを持っていませんので、この電子版お薬手帳は使えませんが、医薬連携出来る様にしています。
ただ、通院しているクリニックや調剤薬局にマイナ保険証の読み取り機は置いていますが、使っている人をほとんど見ませんから、未だ「電子版お薬手帳」もそんなに普及していないのではないでしょうか?
参照元:(厚生労働省)電子版お薬手帳
この中の、更新情報の2024年11月20日「電子版お薬手帳の参考資料を掲載しました。」を開くと「電子版お薬手帳」の詳しい説明があります。
参照元:(厚生労働省)電子版お薬手帳 参考資料 お薬手帳について(pdf形式6ページ)(2024年11月20日)
終わりに
私自身も、マイナンバーカードを使うのは補聴器作成時の公費負担申請くらいですから、現状の使用頻度は数年置きです。
でも、紙の健康保険証も完全に廃止されたら「マイナ保険証」を使わざるを得なくなります。
私はマイナンバーカード持っていますから良いですが、高齢の両親はどうするのかです。
・紙の健康保険証を廃止してマイナンバーカードに集約する
当時のデジタル担当大臣の発言には、かなりの反対意見が有りました。
冒頭で紹介した過去記事にも書いていますが、
・「システム導入費用が捻出できないので閉院します」と言う地方の病院
・「個人情報が入っている様な健康保険証は、紛失が怖くて預かれません」と言う
介護施設
などなど。
マイナンバーカードが中々普及しない事に苛立った末の政府の政策なのでしょうが、近所の病院が無くなったり介護施設に入所させてもらえなかったりと暮らしにくくなったのではないでしょうか?
私の両親は「この年齢で、今更マイナンバーカードとか作る気は無いよ」と言ってます。
下記参照元を見ますと、
・75歳以上の後期高齢者
・65歳以上75歳以下で何らかの障害を持っていると認定を受けた高齢者
などは、2026年(令和8年)7月末までは暫定運用で「マイナ保険証」の申請はしなくても大丈夫みたいです。
でも、それ以降はどうなるか?ですね。
参照元:(政府広報オンライン)マイナ保険証 2024年12月、マイナ保険証を基本とする仕組みへ ⑤マイナ保険証をお持ちでないかたは、資格確認書をご利用いただけます(2025年5月26日)
→HOME
記事を読ませていただきました。マイナンバーカードも人それぞれ使いやすいとか使いにくいと、思うのも人なのです。
政治家が使ってからではなく、国民に強制しながら国会議員はただ眺めているような気がしてならない。次の記事を楽しみにしています。
毎度、コメントありがとうございます。
運転免許証も今年の4月からマイナンバーカードに合体出来る様になりましたが、私はしません。
カードを1枚紛失しただけで色々な個人情報が洩れてしまうのが怖いです。
また「オンラインで更新手続きや交通安全講習を受けられ便利です」と言ってますが、視力検査だけの為に警察署か免許試験センターにいかなければならないので、結局手間は一緒ですからね。