マンネリ化が原因?チャリティー番組「24時間テレビ」の視聴率不振

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こんにちは、金次郎です。

 今年も、夏休み終盤恒例のチャリティー募金番組「24時間テレビ」がありました。
 失礼ながら私は、日曜夕方の「笑点」と言う落語家が集う番組に出ていた、24時間テレビの黄色のTシャツを着た女性を見て「あっ、そうか番組やっていたんだ」と初めて気が付いた次第です。
 番組が始まった当初は、萩本欽一さんや大橋巨泉さんなど、有名なお笑い芸人やタレントが司会をしていましたので、私も徹夜して見ていましたが、毎年同じ様な番組構成でマンネリ化してしまい、番組への興味を失い最近は全く見ていませんでした。

「24時間テレビ」の歴史と番組開始の意図

 1978年(昭和53年)に「愛は地球を救う」をキャッチフレーズに番組は始まりまして、今年で44年目です。
 日本テレビ系列の全国の放送局は勿論、日本各地の色々な公共施設に黄色の募金箱が設置され、集まったお金は、福祉や災害復興の支援に使う事を目的として使われました。

1・「福祉」(高齢者や身体障害者への支援):福祉車両の贈呈、身体障害者補助犬普及支
                       援、障害者情報保障支援
2・「環境」(地球環境保護支援):日本をきれいにするプロジェクト、全国各地での環境
                  美化活動
3・「災害復興」(災害緊急支援):日本国内・海外で発生した災害に対する緊急支援募金
                  活動は社会福祉法に基づいて、厚生労働大臣の許可を
                 得て募金箱を設置したり駅前や商業施設などで募金活動
                                                をしています。

(商業施設などに置かれた募金箱)

画像引用元:24時間テレビ 「愛は地球を救う」 – Wikiwand

(募金で購入した、福祉車両)

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画像引用元:公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会
https://www.24hourtv.or.jp/activities/articles/24htcczr8ybmxmyhhr0n9n.html

視聴率の推移 

 第1回目から10回目までの視聴率の推移を見てみましょう。

1 ・1978年(昭和53年)15.6%
2 ・1979年(昭和54年)11.5%
3 ・1980年(昭和55年)10.8%
4 ・1981年(昭和56年)11.3%
5 ・1982年(昭和57年)  8.2%
6 ・1983年(昭和58年)10.5%
7 ・1984年(昭和59年)  8.0%
8 ・1985年(昭和60年)10.7%
9 ・1986年(昭和61年)  8.9%
10 ・1987年(昭和62年)  7.7%

 最初は、皆さんも私と同じ様に「どんな番組が始まるのだろう?」と言う事で見ていたと思いますが、先にも書いた様に、毎年同じ様な番組構成なのと24時間も見ていられないと言う事で、視聴率は横這いもしくは下がっています。
 その後、第14回1991年(平成3年)には6.6%と、番組開始後最低視聴率になってしまいます。
 これに危機感を抱いた日本テレビは、番組のテコ入れをし今までのドラマやドキュメンタリーなどチャリティー色の強い番組構成から、歌と音楽をメインにしたシンプルな内容に改変し「愛は地球を救う」と言うキャッチフレーズも「愛の歌声は地球を救う」に変えました。
 これにより視聴率は15~16%代を維持する様になり、2005年(平成17年)には過去最高の視聴率19%を記録しました。

新型肺炎流行と言う逆風の中で

 2020年(令和2年)の第43回は新型肺炎流行の為に、別場所で行われている「笑点」以外は無観客での放送となり、チャリティーマラソンも中止し、深夜の番組も全て事前収録したものを放送しました。
 募金もメインの会場に行って、出演者に直接渡す方式を止めました。
 今年2021年(令和3年)も、放送をどうするか?で局内で話し合われたそうです。
 ライバルのフジテレビが、去年に続き今年も「FNS27時間テレビ」の放送を見送ったからです。
 しかし日本テレビは「どんな形であろうとも、今年も必ずやる」と明言し、最後まで放送しました

当の障がい者や高齢者は、この番組をどう見ている?

 高校3年時のケガで下半身不随になり、車イスに乗って活動している「バリアフリー研究所」の木島英登代表
 彼曰く「「かわいそうな人が頑張るストーリー」が視聴者に受けているのでしょうけど、個人的には好きでは無いです。」と言います。
 更に「募金自体は否定しませんが、“募金する人が正しい”みたいな、押しつけ感が番組にあります。」と加えます。
 初期の頃は、この番組には、ちゃんとテーマが有りました。
 第1回と2回は「寝たきり老人にお風呂を!身障者にリフト付きバスと車いすを!」
 第3回は「カンボジア・ベトナム・ラオスの難民のために!」と言う具合に。
 しかし、視聴率が6.6%にまで落ちた第14回目を境に、硬派なチャリティー番組からバラエティー中心の番組に変貌し、障がいを持っていない一般の人が見る様になり視聴率は上がりましたが、当の障がい者や高齢者はこの番組を見なくなってしまいました。
 同時に街中に有った募金箱や造った福祉車両も見かけなくなってしまいました。

終わりに

 今年の「24時間テレビ」の視聴率が悪かったのは、多分57年振りに日本で開催された東京オリンピックの直後だったからだと思います。
 皆さん一生懸命に日本選手を応援して、8月9日の閉会式でやっと日常に戻った後の放送です。
 後は、毎年同じ様な番組構成によるマンネリ感でしょう。
 いくら司会者を人気のある若手アイドルにしても、視聴者はオリンピック観戦後で疲れていたのだと思います。
 また、お盆休み以降肺炎感染者がまたしても急激に増え続けており、チャリティー番組を見るどころでは無かったのもあるでしょう。
 オリンピック直後・マンネリ感・感染者増三重苦が番組の視聴率を下げた原因なのかも知れません。

参考元

・Yahooニュース「『24時間テレビ』不発はなぜ?~五輪・コロナ・キンプリ・マンネリが原因!?~」   
 https://news.yahoo.co.jp/byline/suzukiyuji/20210823-00254575

・最新トレンド情報発信サイト「24時間テレビ視聴率2021は?歴代ランキングや最高視聴率についても調査!」     
 https://aichitamarket.jp/archives/10482

・CYZO WOMAN「『24時間テレビ』を障害者はどう見る? 「バリアフリー研究所」代表に聞く」
 https://www.cyzowoman.com/2019/08/post_247347_2.html

・東洋経済 ONLINE「「24時間テレビ」は障害者をどう描いてきたか」
 https://toyokeizai.net/articles/-/143067?page=4

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