エグモント・ホイスコーレン校。障害者と「アシスタント学生」の健常者が共同生活する学校。

エグモント・ホイスコーレン校

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

私は、TANOSHIKAに入社するまで、【インクルーシブ教育】という言葉は何となく聞いたことがあっても、実際にどういうものなのか、までは知りませんでした。

【インクルーシブ教育】を簡単に説明すると、

病気や障害の有無、性別、国籍といった色んな課題や違いを越えながら、全ての子ども達が同じ環境で一緒に学んでいける教育を指します。

参照元:学習活動端末支援Webシステム SKYMENU Cloud インクルーシブ教育とは何か?(2024年10月21日公開)

実は、海外のデンマークでは、かなり拓けた【インクルーシブ教育】を導入している『エグモント・ホイスコーレン校』という私立学校がありました!

今回は、2022年現在、『エグモント・ホイスコーレン校』には、どんな障害を抱えている子ども達が在籍しているか?、どうやって入学しているかなどを特集します。

2025年4月初旬の朝、大阪・道頓堀川に、デンマークから訪れた障害を抱えている人たちとその支援者など総勢およそ40人が手こぎのいかだなどで突如現れました。

障害を抱えている人たちと健常者が寮で共同生活を送る、全寮制の私立学校『エグモント・ホイスコーレン校』の修学旅行のプログラムの1つで、中には車椅子に乗ったまま楽しんでいる姿もありました。

『エグモント・ホイスコーレン校』の修学旅行を受け入れた、大阪府大阪市中央区にある日本シティサップ協会の協力もあって、学生などは春の「水上散歩」を堪能しました。

『エグモント・ホイスコーレン校』は、どんな子ども達が在籍していますか?

楽しそうに笑いあっている学生の男女

エグモント・ホイスコーレンは200名程度の学生のうち、4割程度が障害のある生徒です。地域の高校もしくは特別支援学校を卒業後、ここで数年を過ごし、地域社会で自律して生きていくための準備をします。そして、重い障害のある生徒が、自分のヘルパーとなる学生を面接のうえ選考し、19週間から24週間を一緒に全寮制で過ごすシステムとなっています。筋ジストロフィーなどの遺伝性疾患、脳性マヒなどの運動機能障害、自閉症などの発達障害などさまざまなケースがあり、人工呼吸器をつけている生徒もいます。

引用元:東洋経済education✖️ICT 日本とデンマーク「似て非なる」インクルーシブ教育、共に学ぶことの真の価値(2022年11月7日公開)

それ以外の『エグモント・ホイスコーレン校』の特徴

『エグモント・ホイスコーレン校』の学生は、学生の半数ほどが障害を抱えていることで、日常生活で介助が必要な時には、健常者の学生と面接し「アシスタント学生」として雇用しています。

雇用側の障害者が「ボス」の立場で、「アシスタント学生」のわずかな給料と学費は、「ボス」の出身地の自治体が支払いをします。

私は少し前に、【インクルーシブ教育】の一環で、健常者の子と、医療的ケア児などの子が一緒に遊んだり、勉強したりする、「インクルーシブ幼稚園」の記事を読みました。

そこでは、障害があっても無くても、みんなで医療的ケア児などの子を見守って、共に成長していく姿がありました。

医療的ケア児の子ども達は、胃ろうや、気管切開していて、たんの吸引だったり、人工呼吸器を着けていたりなど、24時間介護が必要です。

「医療的ケア児だから、外出しないなど、家の中にいる方が安全なんじゃない?」という意見もあるかもしれません。

それでも、その子も歳を重ねると成長していきます。

障害がない子より成長が遅かったとしても、日々成長しています。

外出することは、多くの困難を伴い、「インクルーシブ幼稚園」も、受け入れ体制が整うまで、時間がかかったと思います。

それでも、外に出て、日差しを浴びて、肌で風や自然を感じて、体験を重ねていく、そのことは障害に関係なく、人生において大事なことです。

この記事の本題の『エグモント・ホイスコーレン校』も、引用元の文章を改めて読んでも、重い障害を抱えている子ども達が多いと感じました。

それでも、「アシスタント学生」がいることで、学生生活ができたり、日常的な生活もできて、自立もできる。

障害に対し、偏見の多い日本では、まだまだここまで拓けた教育はできないと思います。

ですが、日本においても、革新的な『エグモント・ホイスコーレン校』の知見を学んで活かして、取り入れられること、吸収することで、実現できることも大いにあると思います。

障害を抱えていても、学べるし、自立もできる、そんな社会実現ができることを願っていますー。

ガッツポーズをする学生の男女

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、高眼圧症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。